2015年4月15日（水）、アプリケーションを高速化かつ最適化し、ネットワーキング・セキュリティ分野で革新的なソリューションを提供するA10ネットワークス（以下、同社）は、同社の最新情報を紹介する「A10 Forum 2015」を東京コンファレンスセンター・品川で開催した。

　4回目を迎えた今回のフォーラムでは、「クラウド」、「SDN」、「セキュリティ」、「ADC（Application Delivery Controller）ソリューション」をキーワードに、柔軟かつ俊敏性の高いアプリケーションサービスを展開するためのソリューションやサイバー攻撃に対するアプローチなどが紹介されたほか、ヤフーによる基調講演、ソフトバンクモバイルおよびグリーによる特別講演では各社のA10活用事例を紹介、会場には400名近くの参加者が訪れた。

　冒頭に登壇した同社 日本法人代表 兼 社長 米国本社バイスプレジデント 川口 亨氏は来場者への挨拶と自身のバックグラウンドを紹介。世界の各拠点の専門性や文化に最適な組織変更へと見直しカスタマードリブンを基本方針として、より日本に特化した計画やリソース配分を進め、パートナーとの協調を強化し、エンドユーザーが満足するマーケットを目指したいとした。

　続いて、講演「次世代のクラウドアーキテクチャーを支援するA10の最新ソリューション」（同社 マーケティング部 部長 兼 エバンジェリスト 高木 真吾氏）では、ハイブリットクラウドやオーケストレーションなど、クラウドを取り巻く環境は変化し続けている環境下で、アプリケーションネットワーキングがどのようにこれを支援していくのか、独自OSである「ACOS」の最新バージョンなどを紹介した。

　基調講演「世界トップクラスの膨大なアクセス数を支えるYahoo! JAPANのインフラ戦略」（ヤフー システム統括本部テクニカルディレクター高澤 信宏氏）では、膨大なアクセスを誇るYahoo! JAPANのトップページと、高画質化の進む動画サービスを支えるインフラ、昨今のDDoS事情等を踏まえて、今後のインフラ戦略について紹介した。　



　基調講演の後、同社 Founder & CEO Lee Che氏が登壇。挨拶の後、同社のビジョンとこれからのビジネスの戦略とその方向性について語った。



　特別講演「限られた予算で高品質なシステムを～設備・運用コスト削減の取組み～」（ソフトバンクモバイル サービスプラットフォーム開発本部 基盤開発企画部 部長 山田 尚久氏）、「グリーのA10 Thunder 1030Sの導入について」（グリー インフラストラクチャ本部 上竹 嘉史氏）では、それぞれのビジネスのゴールと課題、その解決に向けた活用事例について特別講演を行った。

　続いて、講演「大容量からピンポイントまで、様々な攻撃に対応するA10ネットワークスの多彩なセキュリティソリューション」（同社 ビジネス開発部 シニアソリューションアーキテクト 熊村 剛規氏）では、A10 Security Allianceを中核とした様々なサイバー攻撃への対策について解説。

　そして、講演「全盛のクラウドサービスを最適化するA10の最新技術動向」（同社 ビジネス開発本部 ビジネス開発部 部長 佐野 龍也氏）では、現代のクラウドサービスが抱える課題に対してクラウドオーケストレーター向け最新技術で貢献できるポイントについて紹介した。

伊藤忠テクノソリューションズ
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、世界各国の最先端IT企業との強力なアライアンスを活かした製品発掘力と、オープン系システム基盤の構築技術力をベースに、先端技術を活かした新しいソリューションをラインナップしてご提供します。 

日商エレクトロニクス
A10のDDoS攻撃防御装置TPSと、業界トップシェアを誇るフロー制御装置Genie ATMで実現する最先端のDDoS攻撃対策ソリューションをご紹介します。 

SCSK
SCSKはパートナー様への販売を専門とする国内唯一のA10認定プラチナインダイレクトパートナーです。オリジナル保守『Care Plus』では、機器交換から設定復旧まで、迅速且つ正確にサポートします。 

ソフトバンク・テクノロジー
ソフトバンクテクノロジーにおけるA10ネットワークスの導入事例を基に、Office365、FireEye導入時においてネットワーク機器の高負荷にお悩みのお客様に、ネットワーク機器の負荷軽減、および最適化できるソリューションをご紹介します。 

富士通ネットワークソリューションズ
富士通ネットワークソリューションズは、ネットワークのあらゆる領域にソリューションを提供し、最先端のワイヤレスネットワークからグローバルサポートまで、お客様のビジネスの新たな可能性を開いていきます。 

三井情報
MKIブースでは、A10 ThunuderシリーズとCheck Pointのセキュリティ・アプライアンスにシリーズよる、それぞれの製品の強みを活かした、ハイパフォーマンスで強力なSSLインサイトリューションのご紹介をします。 

日本電気
NECの音声システムをMicrosoft® Lyncと組み合わせることで進化させる『UNIVERGE-Lync連携ソリューション』をご紹介します。A10社ネットワーク機器の導入により、活用の幅がさらに広がります。 

ユニアデックス
ユニアデックスは、豊富なネットワーク・クラウド基盤の導入経験と、多くのソフトウェア開発経験を元に、様々なSDNの活用方法をご提案しています。展示ブースでは、Cisco ACIとThunderシリーズ連携の取り組みをご紹介します。 

 
A10 ネットワークス
A10ネットワークスブースでは、近年問題となっている暗号化トラフィックに隠れた脅威への対応、大規模サイバー攻撃に対する防御策など、様々なベンダーとの連携によって実現する強固なセキュリティソリューションをご紹介します。また、Thunder /AXを活用した新しいトレーニングコースをご紹介します。



　A10ネットワークスはネットワーク機器のマーケティングとサポート業務を中心に、米国に本社をもつ「日本企業」として日本の顧客に対して高い品質を提供すべく、金融領域を含めて幅広い分野でパートナー展開を進めている。それぞれの強みを活かしたビジネスと技術面における最適解につながることを期待したい。

（取材、撮影、記事：藤野 宙志、柴田 潔 /  編集・制作：　柴田 潔　＠株式会社グッドウェイ ）