サイベース 『Sybase Financial Summit 2012』
~2012年の海外金融市場の動向と国内金融市場の行方~ 取材レポート!
アルゴリズム取引から次のステージへ、
- 現場が求めるアルゴリズムモデルのシミュレーションとリアルタイム・モニタリング 新時代の幕開け -
2012年2月22日(水)、東京都千代田区丸の内・サピアタワー内にある東京ステーションコンファレンスにおいて、サイベースの主催により金融機関向けに 『Sybase Financial Summit 2012』イベントが開催された。
イベントでは、これまでサイベースがアルゴリズム取引やリアルタイム・モニタリングなど金融市場向けシステム向けに提供してきた技術支援内容や海外金融市場の先進動向などを紹介、会場には100名を超える多くの国内外の金融機関(ディーリング部門、システム部門)およびITベンダーの担当者が訪れ、イベントのプログラム内容に対する関心の高さがうかがわれた。
先ず、サイベース代表取締役社長 早川典之氏より挨拶、その後、鳥取大学大学院工学研究科 情報エレクトロニクス専攻 教授 田中 美栄子氏より「価格の科学 アインシュタインからフォン・ノイマンへ」、米国サイベース社 マーティング部 シニア・ディレクター ニール・マクガヴァン氏より「金融ビジネストレンドのご紹介」、米国サイベース社 グローバルFSI ソリューショングループ シニア・システム・コンサルタント マーク・コーナゲイ氏より「金融最新技術のご紹介」、PanopticonSoftware社の特別講演「ビジュアルで瞬時に分析」、東証コンピュータシステム社の特別講演「取引執行戦略のためのヒストリカルデータ活用と取引所発注管理機能の今後の可能性について」が行われた。
イベント後は、隣接する会場でカクテルパーティ(懇親会)が催され、食事を取りながら、出席者同士で名刺交換や意見交換などが活発に行われた。また、東証コンピュータシステム社の次世代型ディーリングシステム「ギガDRMS(Dealing&Risk Management System)」デモンストレーション説明ブース前には、終始イベントに訪れた金融機関担当者が集まり、談話や質問をしている姿が印象的だった。
近年、次世代システムへの移行が進む取引所対応としてISV(Independent Software Vender)の存在感は高まり、新デリバティブシステム東証 「Tdex+」や大証「J-GATE」への対応に加え、今後の取引所統合の行方を注視しつつ、金融機関各社のビジネス戦略およびシステム投資計画は予断を許さない状況にある。
一方で、海外の金融市場では新しい技術の応用により、数多くの先進的な取り組みが行われており、スピードが求められる時代において、身を守り立ち止まることは最大のリスクともいえる。
不透明な時代にあるからこそ、自ら足を運び、目と耳で情報を取得し、次のビジネスの波を捉える肌感覚を養っておくことが重要となる。次回の開催イベントにも注目したい。
(取材・撮影・記事:グッドウェイ 藤野宙志、 編集:柴田潔)
<参考製品情報>
◎「Sybase RAP - The Trading Edition」
リアルタイム分析および履歴分析の統合プラットフォーム
◎「Sybase Aleri Event Stream Processor(ESP)」(CEP:Complex Event Processing)
イベント・データのストリームから必要な情報を導き出す堅牢なアプリケーションを迅速に開発して配備できます
◎東証コンピュータシステム「ギガDRMS (Dealing&Risk Management System)」
次世代型ディーリングシステム(ディーリング端末機能、情報端末機能、取引所端末機能を1台に統合可能)