(写真提供:株式会社日本取引所グループ)
「2050年カーボンニュートラル実現のためのグリーンビジネスの進化など、新しい生活様式やビジネス様式の発展も期待されるのではないか。」
清田氏は挨拶冒頭で昨年の株式市場について、「感染症に振り回されたが、世界各国の協力もあり非常に堅調な相場展開となった」とし、それに伴い新規上場も13年ぶりの水準となる102社となったことを述べた。続いてJPXの取り組みとして新しい市場区分として「プライム」「スタンダード」「グロース」を紹介。特に「プライム」市場の基準には新しい定義の流通時価総額の概念や本年改訂されるコーポレートガバナンス・コードを反映した基準が導入される見込みであることを伝えた。
今年のマーケットについては、「コロナ禍では人の移動の制限と接触抑制が求められる一方、ビジネスのオンライン化やネット利用のビジネスの急拡大など、新しいビジネスも育っている」とし、また、「菅総理が打ち出した2050年カーボンニュートラル実現のためのグリーンビジネスの進化など、新しい生活様式やビジネス様式の発展も期待されるのではないか」と述べた。
最後に丑年は相場格言では「つまずき」をされているが、英語ではブル(強気の象徴)ということで、こちらを信じて、皆様にとって、そして我が国金融市場にとって、より良き1年となることを祈るとして挨拶を終えた。
【挨拶】麻生 太郎氏(副総理兼財務・金融担当大臣)
「政府としても感染拡大の防止、雇用の維持、事業の継続など、国民生活の下支えに尽くす」
麻生氏は挨拶の冒頭で、国民へ感染拡大の防止と経済活動の両立の協力に感謝の述べた後、「政府としても感染拡大の防止、雇用の維持、事業の継続など、国民生活の下支えに尽くす」とした。また、令和3年度の予算においては、経済再生・財政健全化・デジタル化、グリーン化中長期的な対応のほか、感染症による企業・個人事業者の資金繰り支援など、引き続き、万全を期して対応する覚悟で臨むとした。
続いて、金融業界に関しては、世界に開かれた国際金融センターの実現や日本の良好な治安・生活環境・個人金融資産などの強みを活かした環境整備に取り組んでいくとした。
最後に、国民の安定的な資産形成の促進について、積み立てNISAが20~30代の若年層中心に活況、有効なツールとして機能していると考えているとして、引き続き、証券界を挙げて、家計の安定的な資産形成を積極的に取り組んでほしいと語り、締めくくった。
【打鐘】麻生氏および取引参加者等による打鐘
挨拶後、麻生氏および取引参加者等による打鐘。鐘を打ち鳴らす「5回」は穀物が豊かに実る「五穀豊穣」に由来するという。
1人目(2回打鐘):麻生 太郎氏(副総理兼財務・金融担当大臣)
【手締め】最後は手締めで2020年の大発会を締め括る。
打鐘が行われた後、川井 洋毅氏(東京証券取引所 執行役員)による手締めが行われ、無事大発会は終了した。
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