2016年2月4日、クラウドクレジットは、千代田区内神田にあるC-loungeにおいて、メディア・ブロガー向け勉強会「金融包摂勉強会(ファイナンシャルインクルージョン)」を開催した。 現在、世界中で約20億人がフォーマルな金融サービス(貯蓄預金、保険、ローン、送金等)へのアクセスがなく、貧困削減を妨げる要因の一つとなっており、この数字を2020年までにゼロにする、というのが世界銀行の目標だという。今回、貧困層の金融サービスへのアクセス向上を目指し、金融包摂(ファイナンシャルインクルージョン)分野に関わる登壇者から、その現状と今後の展開について解説された。 最初に、ARUN 代表 功能 聡子氏、一般財団法人アライアンス・フォーラム財団 プログラム・オフィサー 村上 純子氏が登壇。 続いて、特定非営利活動法人リビングインピース 大野 貴一郎氏、クラウドクレジット 代表取締役 杉山 智行氏が登壇。
それぞれのプレゼンテーション終了後、各テーブルで登壇者を交えフリーディスカッション。金融包摂(ファイナンシャルインクルージョン)への想いや取り組み意義のほか、持続的な活動に必要な資金や人的リソースなどの手当てや仕組みといった投資家視点の質問など、意見交換が行われた。
功能氏は、リターンの先にある未来のために活動するも、そこにたどり着くまでにはお金をまわして行く必要もあり議論していきたいとした。
村上氏は、翌日より向かうケニアでの活動への抱負を述べると共に、帰国後の5月には新しい企画を行うのでぜひ参加してほしいと呼びかけた。
大野氏は、普段接点のないメディア・ブロガーとの意見交換や質疑応答は貴重な機会だとし、今後は現場の活動にもぜひ参加してほしいとした。
杉山氏は、ソーシャル投資はフィンテックの中でも欧米では既に多くが立ち上がり、今後、途上国において深刻な健康面を支援するサービスなどと合わせて、金融包摂(ファイナンシャルインクルージョン)という概念の波がアフリカやアジア、そして日本へと広がることを期待したいと締め括った。
世界における貧困削減という社会課題を、金融とITインフラを活用したスタートアップ企業や団体そして大企業によって、情報の発信と啓蒙、賛同者の誘致誘引、資金循環の仕組み化が後押しされると共に、その先にある取組み意義と成果の可視化、認知向上といったサイクルのプロセスが強化されることで、新たな収入と雇用、教育と経済の発展へとつながることを願いたい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )
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