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2016/02/26

【野村アセットマネジメント】「野村グローバル・ロング・ショート」先物取引の活用と定量モデルによる投資判断で、長期にわたって安定的な収益を狙う~運用5年目を迎えるネット証券専用ファンドを徹底レポート~(ネット証券4社資産倍増プロジェクト)

| by:ウェブ管理者


 野村アセットマネジメントの「野村グローバル・ロング・ショート」は、株式・債券の先物取引や為替予約取引を活用することで、相場環境に関わらず安定した収益の獲得を目指すファンドだ。

 井上裕士・野村アセットマネジメント金融法人営業部シニア・マネージャーに、同ファンドの特徴や仕組みと、2015年1月~12月の運用状況について話を聞いた。

■年金運用で実績のあるファンドを個人の方にも届けたい

 2011年11月に、資産倍増プロジェクトの専用ファンド第2弾の中の1本として設定した「野村グローバル・ロング・ショート」。そのスタートは、「年金資金の運用現場で培ったノウハウを個人投資家の資産形成にも生かしてほしい」という思いからだったと井上裕士・金融法人営業部シニア・マネージャーは語る。

 「このファンドで用いられている先物取引や為替予約取引の活用は、もともと長期にわたって安定的な運用が求められる年金資金など機関投資家向けのファンドで使われてきた手法です。2011年当時、個人投資家向けではこうしたファンドはなく、どんな相場でも着実に安定感のある運用を個人の方にも提供したいというところからファンドの開発が始まりました」
野村アセットマネジメント 金融法人営業部 シニア・マネージャー 井上 裕士氏

 運用の仕組みについては後述するが、簡単に言うと先物取引や為替予約取引により、ロング・ショート戦略を取っていることがこのファンドの大きな特徴だ。

 「多くの投資信託はロングポジション(買い建て)のみですが、投資では必ず『買われ過ぎ』と『売られ過ぎ』の局面があります。ロングのみでは、売られ過ぎのときには買うことができても、買われ過ぎのときは下がるまで待つしかありません。しかし、ショートポジション(売り建て)を取ることができれば、買われ過ぎたものがフェアバリューに収れんしていく過程も投資機会としてとらえることが可能です」

 つまり、このファンドであれば、割安な資産を買い建てて、割高な資産を売り建てられるため、どちらの局面でも収益の獲得を目指すことが可能になる。

 また、既存の伝統的資産との相関性が低いことも、このファンドの特徴だ。そのため、世界的な相場の下落時にも収益を確保できる可能性がある。実際、2008年のリーマンショック時に既存の各資産が下落した際にも、このファンドのマザーファンドである「グローバル・アセット・モデル・ファンド」は、プラスの収益を上げることができたという。



 ■株のマイナスが響き、2015年のパフォーマンスは-0.6%に

 では、直近の運用状況はどうなのだろうか。2015年1月~12月の1年間を振り返ってもらった。

 「この1年間のパフォーマンスは-0.6%で、『収益を安定的に積み上げる』という目標は、残念ながら達成できませんでした。1年を上期と下期に分けると、上期は+2.6%と堅調でしたが、下期が-3.1%とマイナスのほうに突っ込んでしまいました」

  資産クラスごとに見ると、上期は株式と債券がプラスで、通貨がマイナス。逆に下期は、通貨がプラスで、株式と債券がマイナスという結果になった。

 「少し詳しく説明すると、上期は主に日本株のロング(買い建て)とドイツ国債のショート(売り建て)で、上手く利益を取れました。ドイツ国債については、1~3月はECBの国債買い入れがあり、一旦は上昇しましたが、そこでさらにショートポジションを拡大。4~6月に、過熱感から下がる過程で利益を取っていきました。

 下期は、株のマイナスが響きました。具体的には、香港株とドイツやオランダといった欧州株のロングです。香港株は、8月の人民元の切り下げによって大きく下落した上海株につられて、大きく売られました。ドイツ株は、ドイツの自動車メーカーの不正問題で売られ、また年末にはECBの追加緩和への失望売りが欧州株全体に影響しました。債券は、買い建てていた米国債が米国の利上げの影響で売られて下期はマイナスになりましたが、年間ではプラスとなっています」


 通貨については、上期に売り建てていたスイスフランが対ユーロでの上限撤廃で急上昇し、マイナスになったことを除けば、概ね堅調に推移し、こちらも年間ではプラスになったという。つまり2015年を通して見た場合、株のマイナスが全体のパフォーマンスを押し下げたという結果になった。

「結果としては-0.6%となってしまいましたが、3資産の戦略間で相関関係が低かったという点については良かったと考えています。なぜなら、株と債券、通貨が相互に補完しあうことで、トータルで安定的な収益を取って行こうというファンドだからです」

 2015年12月30日時点の基準価額は1万0853円(分配金控除後)。なお、設定来のパフォーマンスは+8.9%で、ベンチマークである日本円1カ月LIBORの+0.4%を8.5ポイント上回っている。年1回の決算時にはこれまで10円(1万口あたり、課税前)の分配金が支払われていて、分配金累計は40円となっている。

■ファンダメンタル指標から算出した「魅力度」に基づいて投資を判断

 ここで改めて、野村グローバル・ロング・ショートの運用の仕組を見ていこう。

 まず投資対象は、主要先進国の株価指数先物12銘柄と、米国国債10年先物などの債券6銘柄、米ドルやユーロなどの為替予約9銘柄の、合計27銘柄。現物の株や債券への投資は一切行なわない。その理由は、「現物の株や債券より機動的に動けて、流動性も高いためです」。

 次に、20年以上の実績がある米国のファースト・クオドラント社(FQ社)が開発した定量モデルを用いて、それぞれの投資対象が割安なのか割高なのかを評価し、「魅力度」(割安度を表すスコア)を算出していく。割安でも割高でも、フェアバリューからの乖離幅が大きければ大きいほど、魅力が高いと判断される。

 「分析に用いるファンダメンタル指標は、株では市場の相対割安度や予想ボラティリティ、債券なら長短金利差や金利水準など、さまざまです。中には、投資家のリスク回避姿勢の高まり・弱まりを識別するような指標も含まれています」

 そして、それぞれの投資対象の魅力度により、買い建てか売り建てかをシステマティックに決めていく。また、組み入れのポジションは、状況に応じて機動的に変更している。




■他のファンドとの併用で、リスク・リターンの改善が期待できる

 さて、今回話を聞いた期間の後になるが、2016年は年初から原油安などによる世界的な株安局面があり、日経平均は年初から約2週間で10%以上も下落した。一方、野村グローバル・ロング・ショートは同じ期間に200円も上昇し、基準価額は順調に推移した。

 「このファンドで200円は小さくない変動幅です。困ったときにこそ本当の価値がわかるという意味のことわざ『疾風に勁草を知る』ではないですが、リーマンショック時と同様に相場が大きく下落する局面では、相場環境に関わらず安定的な収益が狙えるという、このファンドの強みを実感していただけるのではないかと思います」

 その反面、ロングポジション(買い建て)とショートポジション(売り建て)を組み合わせるため、株式などの従来型資産と比べてリスクが低く抑えられる傾向があり、いわゆる「アベノミクス相場」のように相場が大きく上昇するときには、物足りないパフォーマンスになってしまうのがこの「弱点」とも言える。では、野村グローバル・ロング・ショートは、どのように活用していくのがよいのだろうか。井上シニア・マネージャーは、資産ポートフォリオの「コア」の部分を補完する「サテライト」的な存在として活用して欲しいと提案する。

 「単体で保有するというよりは、他のファンドと併せて持つのがおすすめです。たとえば、株式やハイ・イールド債のファンドをメインで保有している方が、ポートフォリオにこのファンドを組み入れると、分散効果が発揮されて長期的にはリスク・リターンの改善が期待できるからです」

 純資産額では8.7億円(いずれも2015年12月30日時点)※とまだまだ小規模なファンドだが、ネットで投信を購入するような個人投資家を中心に、このファンドに関心を持つ投資家は確実に増えていると、井上シニア・マネージャー。
※マザーファンドであるグローバル・アセット・モデル マザーファンドの純資産額は309億円。

 「運用の特徴やコア・サテライトという考え方などを十分にご理解された上で、自分が望む資産運用を実現するためのパーツとして選んでくださっているようです。

 また最近は、ラップ向けファンドやIFA(独立系フィナンシャル・アドバイザー)などで、専門家である第三者がお客様のポートフォリオを改善するために、このファンドを提案するということも増えています。こちらは、お客様が自発的に選んでいるわけではありませんが、そうした方向からもこのファンドはじわじわと浸透しつつあるのではないかと思います。

 今後も、少しでも多くのお客様にこのファンドの特徴と魅力を知っていただき、選んでいただければうれしいですね」

 最後にコスト面を確認しておきたい。「野村グローバル・ロング・ショート」の購入時手数料はノーロード(手数料無料)で、換金時には0.1%の信託財産留保額が必要になる。また、運用中の信託報酬は「基本報酬額+成功報酬額」からなっている。基本報酬額は税込1.674%(税抜き1.55%)で、ファンドの基準価額が設定来高値を超えた場合には、成功報酬額として超過額の20%が加算される。

 ファンドの詳細については、こちらのページでも紹介しているので、ぜひ参照して欲しい。

(取材・記事:肥後 紀子 / 撮影:
柴田 / 編集・制作:グッドウェイメディアプロモーション事業部)


(オリジナル記事掲載元:ネット証券4社共同プログラム「資産倍増プロジェクト」ネットで投信を買う! )





15:15 | 写真:投資家向け




 

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