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2021/01/15

【日本CFA協会】金融・資産運用における女性の活躍について議論!「ジャパン・インベストメント・カンファレンス 2020」をバーチャル開催!

| by:ウェブ管理者


 2020年12月17日(木)、日本CFA協会は「ジャパン・インベストメント・カンファレンス 2020~資産運用における女性の活躍 」をオンラインで開催した。

 日本CFA協会(Chartered Financial Analyst:CFA協会認定証券アナリスト)は1999年の発足で、グローバルに展開するCFA Institute(CFA協会)と協調して教育プログラムを実施することで、投資運用に関する専門知識の普及を目指している。その一環として毎年開催している「ジャパン・インベストメント・カンファレンス」の今回のテーマは「資産運用における女性の活躍」。オンラインで開催された当日のカンファレンスでは国内外の多数のリーダー / エグゼクティブが登壇し、自身のキャリア、経験談などを共有しながら、女性がより一層活躍できる職場の環境作りへ向けての課題や方策などについて意見を交わし合った。本カンファレンスは、全体を通して英日同時通訳付きの英語で行われ、時に参加者に質問への回答を求めるなど、長時間のオンラインイベントに応じた工夫も取り入れられた。



【全体基調講演】「競争力を高めるためのダイバーシティとインクルージョン」

 当日は9時30分~18時と終日に亘っての開催となり、多くの情報が共有された。日本CFA協会 理事 岡崎 新氏の進行の元、開演冒頭の基調講演で江川 雅子氏( 一橋大学大学院 経営管理研究科 特任教授 、日本証券業協会 副会長)は、日本に厳然と存在するジェンダーギャップを概観したうえで、その根本原因を考察し、ジェンダーダイバーシティ(性の多様性)が企業の業績、創造性とイノベーションに寄与することを述べ、男性と女性の双方に求められる対応について述べた。


【パネルセッション I:投資 x ジェンダーダイバーシティ】
【セッション基調講演】「金融の将来」

 レベッカ・フェンダー氏(CFA協会 金融の将来担当シニアディレクター)

 フェンダー氏は女性活躍に関するグローバルな概観や資産運用業界の現状などについて語った後、業界の変化を推進する要因として政府の規制や競争圧力がある中で、投資分野で女性がもっと活躍すべき理由が十分にあること、業界の焦点が検討段階から行動へと移っていること、また一人一人の力が違いを生み出すことなどを語った。


【パネルディスカッション】「投資 x ジェンダーダイバーシティ」

<モデレーター>
メアリー・ラン氏 (CFA協会 アジア太平洋地域アドボカシー責任者)

<パネリスト>
松野 文香 氏(笹川平和財団 ジェンダーイノベーション事業グループ長)
デイヴィッド・キム氏(マッキンゼー・アンド・カンパニー シニアアドバイザー)

 本パネルでは、パネリストがそれぞれの経験や分析、レポートなどから、日本でのジェンダーギャップの現状、多様性が組織の活性化や企業業績にどのように繋がっていくのかなど幅広く多様な問題意識が議論され、女性活躍にフォーカスしたジェンダーレンズ投資ファンドの事例も取り上げられた。また、参加者からの質問に答える形で、より良い世界に向けた課題やプロフェッショナルへのアドバイスなども示された。



【パネルセッション II: キャリア開発】
【パネルディスカッション】「キャリア開発」

<モデレーター>
出川 昌人氏(日本CFA協会 会長)

<パネリスト>
中川 順子氏 (野村アセットマネジメント CEO 兼 代表取締役社長)
羽生 祥子氏 (『日経 xwoman』総編集長)
キム・スタッフォード氏(PIMCO アジアパシフィック担当責任者)
エイミー・チョウ氏 (シュローダー香港 CEO 兼 アジアパシフィック・リテールビジネス責任者)

 本パネルでは、日本とアジアで業界をリードする女性エグゼクティブが、それぞれ女性として過去に直面した課題とそれを克服していった経験、キャリアの節目となった出来事を紹介しながら、家庭とキャリアの両立、企業文化とジェンダーギャップ、女性活躍に企業経営者や政府が果たす役割について、意見を交換し合い、また女性プロフェッショナルへのキャリアアドバイスなども共有された。


【パネルセッション III: より多様性のあるインクルーシブで生産的な (女性が活躍する )職場をつくるうえでのベストプラクティス】

<モデレーター>
サラ・メイナード氏 (CFA協会 外部インクルージョン & ダイバーシティ戦略・プログラム・グローバル責任者)

<パネリスト>
キャシー・松井氏(ゴールドマン・サックス証券 副会長)
工藤 英之氏(新生銀行 代表取締役社長)

 本パネルセッションは、まずパネリスト3氏がセッション基調講演を行い、残った時間でモデレーターからの質問に答える形式で行われた。

 メイナード氏は、CFA協会によるインクルージョン&ダイバーシティ(I&D)推進の取り組みである、ドライビング・チェンジ・レポートと試験的パートナープログラムについて概略を述べた。
 キャシー・松井氏は、同氏が20年来提唱しているウーマノミクスの進展を概観し、依然として経営者/管理職層の女性比率が少ない現状を述べ、ジェンダーダイバーシティを推進するための方策をゴールドマン・サックス社での経験を踏まえて語った。
 工藤氏は、新生銀行の社長に就任して以来取り組んできた同社グループにおけるI&Dの取り組みについて、具体的事例と成果を交えて述べた。

 各氏の講演後のパネルセッションでは、時間が限られるなか、シニアエグゼクティブの立場から、女性活躍の職場作りに当たって受ける現場からの反発への対処法や、男性管理職の女性への対応といった実践的なベストプラクティスについて意見を交換した。



【閉会挨拶】

 全プログラム終了後、出川 昌人氏(日本CFA協会 会長)が閉会挨拶として視聴の御礼と今後に向けての抱負を述べ、無事カンファレンスは終了した。

 グローバル企業のダイバーシティ経営が推進される中、今回のカンファレンスのテーマ「Women in Investment Management」 は、CFA協会が北米を中心に毎年大規模なカンファレンス等で扱ってきた重要なテーマで、日本及びアジア太平洋地域で同テーマで開催されるのは今回が初だという。

 なお、以下のURLからリプレイ登録サイトにご登録いただくだけで、カンファレンス当日の映像をご視聴いただけるのでご紹介したい。女性活躍推進やダイバーシティ経営にご興味のある方はぜひご視聴いただきたい。(音声と共有画面は英語のみとなります。)

https://www.cvent.com/d/7jqmks






【後援】金融庁

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )







10:24 | 取材:金融・IT業界向け

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