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2018/06/30

【Blue Lab/みずほ銀行/グルーヴノーツ】業種や企業の垣根を越えて新しいビジネスを生み出す、「OPEN AI LAB TOKYO 開設キックオフイベント」開催!

| by:サイト管理者

 2018年6月18日(月)、Blue Labみずほ銀行グルーヴノーツの3社は、グローバルビジネスハブ東京において、「OPEN AI LAB TOKYO 開設キックオフイベント」を開催した。(サポート:SoftBank、後援:ふくおかフィナンシャルグループ



 「OPEN AI LAB TOKYO 開催の主旨の説明」では、山田 大介氏(みずほフィナンシャルグループ 専務執行役員、Blue Lab 代表取締役社長)が登壇。参加者へのお礼の言葉と共に、経営者や現場の方々がAIを活用する感覚を身につけるべく、業種や企業の垣根を越えて新しいビジネスを生み出したいとし、今後、言語解析、動画内検知などAIならではの取り組み情報を発信し、講師はグルーヴノーツ、会場はグローバルビジネスハブ東京で、定期的にワークショップを開催していくことを明らかにした。キックオフイベントでは開催意義や取り組み事例を紹介。「OPEN AI LAB TOKYO」を通じて企業活動に貢献し、新しいビジネスを生み出し、発信していきたいと語った。この日の進行は、斉藤 舞氏(みずほフィナンシャルグループ)が務めた。

 「現場で使える機械学習と Googleが提供するソリューションの紹介」では、阿部 伸一氏(グーグル・クラウド・ジャパン 日本代表)が登壇。開設のお祝いの言葉と共に、グーグルのプラットフォームを活用し、OPEN AI LABが提供するツールに加え、デジタル時代に合わせたマインドセットやカルチャーを変えていくような取り組みを共に育んでいきたいと語った。


 「Digital Innovation "みずほ"の取り組み」では、再び、山田 大介氏(みずほフィナンシャルグループ 専務執行役員、Blue Lab 代表取締役社長)が登壇。業務純利益が減少傾向にある邦銀を取り巻く環境の中、デジタルイノベーションによる構造改革に向け、Blue Labを設立。産業・業種を越えた出向・兼務により、オープンイノベーション、プラットフォームの創出、グローバルな展開、経営スタイルはアジャイルで、走りながら考え、全参加者の利益に供する仕組みを構築すべく、新しいことを恐れない風土を作っていくとした。その上で、現在、取り組んでいる28プロジェクトから、「Project A・O・R」について紹介。これまでの手書き・非定型帳票の入力作業を、AIによる画像認識、OCRによる文字認識、RPAによる情報補正を用いて自動化し、人件費削減効果や今後の展開余地(他業務、他行、事業会社)について解説。また、「防犯カメラの画像分析」、「アルゴリズムトレーディング」などの取り組みプロジェクトも披露した。



 「OPEN AI LAB FUKUOKAの取り組みについて」では、横田 浩二氏(ふくおかフィナンシャルグループ 取締役執行役員)が登壇。中国におけるデータやAIを活用した最新動向を披露した上で、「OPEN AI LAB FUKUOKA」の取り組みを紹介。AIの体験を通じた、新しいビジネスの構築事例を増やし、データ整備や人材育成など、今後の取り組みに向けた抱負の言葉を述べた。



 事例紹介「AIによる平均点・合格点ボーダーの予測をした実績の紹介」では、大串 亮介氏(英進館ホールディングス 教務部 副長)が登壇。強みでもある受験者平均点や合格ボーダー点数予測などでAIを活用したことによる成果を披露。教師本来の業務に専念できる環境づくりを目指していくとした。

 事例紹介「未来予想マーケティングGAM」では、東 瑞樹氏(Grand Vision 通販プロデュース部 プロデューサー AI企画室)が登壇。通販プロデュースの広告予算に対するレスポンスを高めるためにAIを活用した成果を披露。マーケティング全領域に広げAIプランナーの育成に力を入れていくとした。



 「Change the World ソフトバンクが考えるAI・Robot・IoT」では、吉田 剛氏(ソフトバンク 法人事業戦略本部 副本部長)が登壇。創業以来、情報革命を牽引してきたソフトバンクが利用しているAIプラットフォーム(Google Cloud Platform、IBM Watson)により、勤務シフトの最適化、販売予測のAI化、人材業界や小売業界での事例、およびAI導入の秘訣を披露。さらなるビジネス革新に向けた取り組み(AI+RPA)として「Pepper for Biz」を紹介し、Singularity(技術的特異点)のカギとして、AI・スマートロボット・IoTを挙げた。



 「OPEN AI LAB」では、最首 英裕氏(グルーヴノーツ 代表取締役社長)が登壇。日本におけるAIの話でおかしいことがあるとし、「コストは高すぎないか」、「専門家は業務を分かっているのか」といった点を挙げ、AIによって人間の経験や勘を補うためのものであれば、機械学習の民主化を進め、普通のビジネスマンがAIを普通に使える世界を作り、ユーザーが自主的に自力でAIに取組むことでノウハウがベンダーではなくユーザーに残るようにすべく、主導権をユーザーに取り戻していきたいとした。その上で、「OPEN AI LAB」を通じて、さまざまな会社がどのように活用しているかといった事例や、試してみたこと、応用してみたことなど、ぜひ共有(学び、実践、共有のサイクル)して欲しいと語った。最首氏によると、AIについては、世の中にたくさん存在する数理モデルを選択し、それを実装するための前処理、スケーラビリティ、セキュリティ、といった周辺の開発を伴い、トータルとして大きな費用が発生しているケースが少なくないという。グルーヴノーツが提供する誰もが手軽に機械学習を利用することができるクラウドサービス「MAGELLAN BLOCKS」について紹介した。




 全てのプログラムが終わり、交流会へ。AIを取り巻く環境や、これからのビジネスでの活用などについて、登壇者と参加者同士による意見交換や名刺交換が行われた。業種や企業の垣根を越えて新しいビジネスを生み出すべく、誰もが機械学習を使ったビジネスについて学び・実践する場「OPEN AI LAB」の今後の活動に注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




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