【米国Aite Group】「リテールFXにおけるテクノロジー ~変化を掴む~ イベント」パレスホテル東京にて開催・取材レポート!
2013年2月13日(水)、Aite Groupは、皇居にほど近いパレスホテル東京(千代田区)において、リテールFX会社や証券会社の企業運営責任者(CEO, CIO, CFOなど)およびベンダーを対象に、「Retail FX Brokerage Technology Event(リテールFXにおけるテクノロジー ~変化を掴む~)」(日英の同時通訳)を開催した。Aite Group は米国ボストンに本社を持ち、金融業界のビジネス、テクノロジー、規制などに関するリサーチやアドバイザリーを行っている。
今回のイベント(アジェンダ)では、基調講演のほか、FX業界の変化と今後の戦略として「リテールFX会社として、高まるユーザーからのニーズや多様化するマーケットにどう対応していくべきか?」、また、日本のFXビジネスの拡大とテクノロジーを活用した経費削減として「増加するシステムコストをいかに軽減し、収益源となる部分へ投資する方法は?」などのパネルディスカッションを開催。その後、17時30分より講演者と参加者を交えた外国為替関係者との歓談やネットワーキング、意見・情報交換の場としてカクテルレセプションが2時間ほど行われ、19時30分過ぎに終了した。
開演時間となる午後2時45分、冒頭の挨拶に立ったジェラルド・クレメンティ氏(AiteGroup共同設立パートナー)に続き、ハビエ・パス氏(AiteGroupシニアアナリスト)による基調講演「リテールFXにおけるテクノロジー:変化を掴む」が行われ、日本のFX市場環境とインパクトを与えるグローバルテクノロジーの進化について触れた。
パネルディスカッション.1 「変化の中にあるFX市場」(パネリスト:BNPパリバ証券 電子市場ヘッド イアン・ウィリアムズ氏、FXCMジャパン証券 COO 中島 雅之氏、LMAX Exchange CEO デビッド・マーサー氏、AiteGroup シニアアナリスト ハワード・タイ氏)では、近年相次ぐブローカーの統廃合における今後の見通しや日本のFX市場における2013年の展望、また、リクイディティや最良執行をはじめとするFX業界の重要なトレンドやテーマ、ベストプラクティスについて語られた。
パネルディスカッション.2 「テクノロジーによる好機」(パネリスト:Equinix アジアパシフィック・ビジネスデベロップメント・シニアディレクター デビッド・ウィルキンソン氏、AiteGroup シニアアナリスト ハビエ・パス氏、グッドウェイ CEO 藤野 宙志氏、Leverate 共同CEO ラン・ストラウス氏)では、モバイルやソーシャルメディア、データ管理やITインフラをはじめとする技術トレンドを活用した成長分野への効果的な投資、トレーディングインフラの変化と最適な選択肢などについて語られた。
開演時間となる午後2時45分、冒頭の挨拶に立ったジェラルド・クレメンティ氏(AiteGroup共同設立パートナー)に続き、ハビエ・パス氏(AiteGroupシニアアナリスト)による基調講演「リテールFXにおけるテクノロジー:変化を掴む」が行われ、日本のFX市場環境とインパクトを与えるグローバルテクノロジーの進化について触れた。
パネルディスカッション.1 「変化の中にあるFX市場」(パネリスト:BNPパリバ証券 電子市場ヘッド イアン・ウィリアムズ氏、FXCMジャパン証券 COO 中島 雅之氏、LMAX Exchange CEO デビッド・マーサー氏、AiteGroup シニアアナリスト ハワード・タイ氏)では、近年相次ぐブローカーの統廃合における今後の見通しや日本のFX市場における2013年の展望、また、リクイディティや最良執行をはじめとするFX業界の重要なトレンドやテーマ、ベストプラクティスについて語られた。
パネルディスカッション.2 「テクノロジーによる好機」(パネリスト:Equinix アジアパシフィック・ビジネスデベロップメント・シニアディレクター デビッド・ウィルキンソン氏、AiteGroup シニアアナリスト ハビエ・パス氏、グッドウェイ CEO 藤野 宙志氏、Leverate 共同CEO ラン・ストラウス氏)では、モバイルやソーシャルメディア、データ管理やITインフラをはじめとする技術トレンドを活用した成長分野への効果的な投資、トレーディングインフラの変化と最適な選択肢などについて語られた。
大手FXブローカーを中心にナロースプレッド化による取引コストを重視する投資家に対する厳しい争奪戦が続く中、高い約定率と約定スピードで取引に応えつつ、高度なリスク管理のもと、いかに高収益なディーリングを行うことで競争力のあるスプレッドを提供し続けられるか、そのリクイディティを確保するためのアルゴリズムを追求するバックエンドの能力を競い合う動きが広がっている。
その一方で、投資家自身の判断(情報収集と取引タイミング)で行う裁量取引ではなかなか成果を出せない投資家のための新しい取引スタイルとして世界でも有名なMT4やミラートレーダーをはじめとする自動売買ツール(システムトレード)を提供する企業が広がっている。さらには、海外では成績の良い自動売買ロジックの開発者や著名なプロトレーダーをはじめとするカリスマが実際に行っている取引のパフォーマンスを判断材料にその実取引を自動的にコピー(フォロー)したり様々な投資家同士の声を参考に取引を行うソーシャルトレードといった新しい手法も人気を集めているという。
各国のFXの歴史や市場の成熟度、法規制の整備状況により、サービスの形態として様々な独自生態系が存在する中、FXビジネスを支えるサービス・プラットフォーム・プロバイダーやデータセンター/グローバル・ネットワーク基盤をはじめとするテクノロジー活用やベストプラクティスから、真の収益領域(相場動向に左右されない中長期的な成長戦略を実現するためのフェアバリューサービスやFXを認知していない層への動機づけ)への投資と、業界全体のコスト削減(コモディティ化した領域の業界横断型の共同利用化の促進)を通じた取引の活性化に向けた世界の動きに注目していきたい。
(取材、記事:藤野 宙志 / 撮影:坂本 / 編集・制作: 柴田 潔)
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