冒頭に、「新サービス"るくみー午睡チェック"、"スマート保育園構想"について」と題して、土岐 泰之氏(ユニファ 代表取締役社長)が登壇。保育園・幼稚園等専用のインターネット写真・動画販売システム"るくみーフォト"をはじめ、ユニファのこれまでの保育業界における事業展開の軌跡を紹介。認定こども園等の参入も相まって保育施設数や利用者数が増加する中、保育士の深刻な人手不足を指摘。保育の質を向上させることが重要だとした。その中で、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を防止するための手書き記録など、保育士の業務負担の軽減にフォーカスし、試行錯誤の結果、危険アラート機能やチェックシート自動作成機能を持つ新サービス"るくみー午睡チェック"を開発したことを発表。業務書類のデジタル化支援やヘルスケアIoTなど園児見守りAIによる"スマート保育園構想"を披露した。
1社目の事業提携先企業として、飯田 聡彦氏(フレーベル館 代表取締役社長)が登壇。最初に、1907年から保育支援事業や出版事業を手掛けるフレーベル館について紹介。既存商材に加え、園との関係性を深化できる新たな商材としてICT・IoTサービスを活用して課題解決サービスを提供していく上で、ユニファは最適なパートナーだとしそれぞれの役割分担とシナジーについて解説した。
2社目の事業提携先企業として、麿 秀晴氏(凸版印刷 専務取締役 経営企画本部長)が登壇。トッパングループおよび4つの成長領域を紹介した上で、3つの支援実績(デジタルシフト、健康・ライフサイエンス、教育・文化交流)に触れ、ユニファが掲げるスマート保育園構想を支援していくとした。そして、健康で安心・安全な社会つくりの入り口としてユニファは大事なパートナーだと期待感を示した。
各プレゼンに続き、トークセッションへ。3社で実現するスマート保育園構想に向けた取組みについて私見が披露された。
その後、"るくみー午睡チェック"について、実際の園での利用シーンや保育士・保護者の声など動画で紹介。また、実際に保育士と園児が会場に訪れ、実際に"るくみー午睡チェック"サービスを用いたデモ実演やタッチ&トライスペースが用意された。
土岐 泰之氏、飯田 聡彦氏、麿 秀晴氏によるフォトセッション。
ユニファは、今回のトッパン印刷グループとの業務提携に加え、複数のベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、総額10.2億円を資金調達したと発表。土岐氏は、保育園業界の変革の実現に向けた抱負の言葉で締めくくった。
なお、ユニファは、2017年3月に米西海岸シリコンバレーにおいて、Fenox Venture Capitalが開催した世界13ヶ国16地域での世界最大級スタートアップコンテスト「スタートアップワールドカップ2017」において日本代表企業として世界優勝(取材レポートはこちら)を果たしている。同社の今後の取り組みと展開に期待し、注目していきたい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )