2017年4月22日(土)、商品先物取引、取引所為替証拠金取引、純金積立を取り扱う岡安商事(以下、同社)は、昨年まで同志社大学学長を務め、日米関係を主軸に研究を続ける著名な国際政治学者 村田 晃嗣氏を講師に招いての「経済講演会 2017」をTKPガーデンシティー大阪梅田で開催した。
投資家教育に注力し、特にFXの個人投資家向けセミナー開催数では群を抜く多さを誇っている同社は、春の経済講演会を過去2年は東京で開催してきた一方で、関西開催を望む声も少なくなかったことから、3回目となる今回は大阪で初開催したもので、国際政治や地政学リスクへの注目度が高まるなか、当日の講演会場は満席になるほどの盛況ぶりをみせた。
JR大阪駅から徒歩圏内にある、高速道路が貫通したTKPゲートタワービルは、地下1階から地上16階まで全てが会議室。この日は15階の会場で講演会が行われ、開演が近付くにつれて講演会場は来場者で埋まっていった。
【開演前】現代の基本的な先物市場の仕組みを備えた、世界初の整備された先物取引市場「大阪堂島商品取引所」を中心とした国内商品取引所の歴史を映像で紹介
開演前には3人掛けの真ん中の席も含めて、ほぼびっしり満席となり、比率的には中高年を中心に若い世代や女性の参加者もバランスよく混じっている印象だ。開演直前、大阪堂島商品取引所などの国内商品取引所の歴史を紹介する映像が流され、その映像からは、大阪の堂島こそが世界の先物取引の発祥地であるというプライドと誇りが感じ取れる。
【挨拶】取締役社長 姫野 健一氏「商品先物取引の仕組みや変動要因などを知ることで、経済全体を俯瞰することができる上に、デリバティブ取引への理解のさらなる一助になる。」
進行役のフリーアナウンサー 、服部 志穂子さんに紹介され、開演冒頭の挨拶に立った姫野氏は来場への御礼を述べた後、「2年前から開催してきた経済講演会はいずれも東京開催だったが、関西地区の皆様にも、まずは弊社の存在を知っていただきたいという思いから今回大阪で開催することになった。」と語った後、当日のプログラムを順に紹介。その中で、商品先物取引について「商品先物は投資教育の一環として、現在では大学の講義にも用いられることもあるように、その仕組みや変動要因などを知ることによって経済全体を俯瞰することができる上に、デリバティブ取引への理解のさらなる一助になる。」と商品先物取引の強みをPRした。
その後、「今回で3回目の経済講演会。一昨年は野球評論家の張本 勲氏。昨年はジャーナリスト・須田 慎一郎氏を招いて開催したが、次回も各界の超一流の著名人を招いて開催するので楽しみにしていただきたい。」と述べて開演の挨拶を終えた。
【講演】「ちょいワル流 為替相場分析」岡安商事 IS本部 ちょいワル氏
自身の紹介映像の後に登場したちょいワル氏は、簡単な自己紹介の中でブログ「ちょいワルFXブログ」やメディア出演歴、全国セミナー開催実績などを紹介。
講演では、為替相場を攻略する3原則として「①ファンダメンタルズ」、「②テクニカル」、「③自己(リスク)管理」をあげ、中でも「自己(リスク)管理」の重要性を説いた後、米ドル/円等の過去の動きを基に為替相場を解説した。
休憩時間中は会場後方で今後開催されるセミナーの事前受付が行われ、多数の来場者が申込を行った。「FXセミナー開催数 日本全国NO.1 ※同社調べ」を誇る同社セミナーの開催日程はこちらをご参照いただきたい。
【講演】大阪堂島商品取引所 理事長 岡本 安明氏「大阪から世界へ。堂島米会所の歴史」
続いては同社の代表取締役会長でもある岡本氏の「大阪から世界へ。堂島米会所の歴史」と題する講演。「1730年、世界で最初の組織化された先物取引所としてスタートした堂島米会所は、120年後の1850年に先物のメッカといわれる米国のシカゴにできた商品取引所のモデルとなった。また、金融の世界では大阪というより「堂島」がルーツとして常識化しており、これが日本人、特に大阪人の誇りとなっている。」と語った後、米会所開設から現代に至るまでの歴史について詳しく紹介した。
【特別講演】国際政治学者、同志社大学教授 村田 晃嗣氏「トランプ大統領を巡る国際情勢と日本の課題」
そして最後は同志社大学教授 村田氏の講演。日米関係を主軸に研究を続ける国際政治学者である村田氏は昨年まで同志社大学学長を務め、TVの討論番組などでも多数活躍中で、国際政治に関する著書も多数ある。
氏は講演で、まずは緊迫化する北朝鮮問題を分析。また、米大統領選挙や選挙区、国内外の人口、宗教問題、および慰安婦から性的マイノリティーに至るまで、幅広いテーマについて知見を披露。その分かり易くテンポの良い語り口に引きこまれるように、来場者は最後まで真剣な眼差しで講演を聴講した。
講演後はQ&Aの時間も設けられ、来場者から「不安定な世の中で、孫はいったいどうしたら・・」、「日本の移民政策についてはどう考えるか」などといった質問が寄せられた。
【プレゼント抽選会】新潟産コシヒカリや人形町今半の黒毛和牛ギフトが進呈される。
講演終了後はお楽しみのプレゼント抽選会が実施され、新潟産コシヒカリ 60キロが1名に、さらに10キロが2名、5キロが5名に進呈された。また、人形町今半の黒毛和牛ギフトも5名に進呈されて、一日の日程が全て終了した。
こうして大阪で初開催となった経済講演会2017は盛況のもとに閉会した。
投資教育に力を入れる同社では、東京、大阪、福岡を中心に数多くのセミナーを開催。平日に「①10:00~、②13:00~、③16:00~、④19:00~」と4度も開催する日も多くあり、仕事帰りや空き時間を利用して気軽に参加できるよう開催時間も工夫されている。(同社のセミナーカレンダー)
さらに、上記以外の開催地として、本年は仙台、浜松、静岡、岐阜、前橋、富山、金沢、郡山などでも開催が予定されており、地場金融機関以外の投資セミナーの機会がない地方都市へも積極的にセミナー展開するなど、きめ細かな投資教育サービスを実践している。
なお、本年も個人投資家向けの国内大規模イベント(パンローリング主催:第15回「投資戦略フェア EXPO2017」にも同社は協賛しブースを出展しているので、全体の様子を取材レポートで紹介したい。5,000名を上回る規模のイベントに成長した「投資戦略フェア EXPO2017」に同社は毎年出展しているので、次回訪れることがあれば元気一杯のスタッフで溢れる同社のブースにぜひ一度立ち寄ってみていただきたい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )