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2020/07/13

【グットウェイ×トップファン】テクノロジーを使って山梨の課題の解決を目指す 塩島 諒輔さん と 斉藤 修さん(山梨の活性化に取り組む方々のご紹介 vol.1)

| by:サイト管理者

学生団体トップファンの高村 大夢(たかむら ひろむ)と申します。トップファンは、自分たちや自分たちに関わる人たちのファンを増やし、山梨を活性化させる学生団体です。山梨を構成する企業・団体や個人のトップファン(ファンの中の上位の人)を増やすことが山梨の活性化につながると考え、学生メンバーが「企業や団体、個人に企画、提案を行い実行する」活動を行っております。先日、株式会社グットウェイとはリージョナル・パートナーとして提携させていただきました。

それに伴い、株式会社グットウェイとトップファンのコラボレーション活動のひとつとして、「山梨県活性化プロジェクト」で中心的に活動されている方々を取材し、グットウェイのホームページに記事を掲載させていただくことになりました。山梨の活性化に取り組む方々の活動を勉強させていただきながら、ご紹介してきたいと思います。

初回は、塩島 諒輔さんと斉藤 修さんを取材させていただきました。IT教材「SchooMy(スクーミー)」、山梨県のシビックテック団体「Code for Yamanashi」、山梨県のテイクアウトお店情報アプリ「TAKEOUT yamanashi」についてお話を伺いました!

塩島 諒輔 さん
株式会社ライカーズアカデミア 代表取締役CEO。山梨県市川三郷町出身。ITを使った教育に取り組んでいる。IT教材「SchooMy(スクーミー)」を活用し、小中高校生と山梨県のテイクアウトお店情報アプリ「TAKEOUT yamanashi」を開発。山梨県のシビックテック団体「Code for Yamanashi」を立ち上げ。
斉藤 修 さん
株式会社ワイ・シー・シー(YCC) ビジネス推進本部 サービスデザイン部 部長 兼 東京支社 統括部長(支社長代理)。山梨県南アルプス市出身。都内の大学に進学し、5年ほど都内で働きその後山梨へ戻る。「Code for Hachioji」で、周辺地域のオープンデータ活用の活動に企画・運営コーディネートで関わる。「Code for Yamanashi」、「TAKEOUT yamanashi」でも中心的に活動をしている。
高村 大夢
山梨県山中湖村出身。法政大学経営学部3年。准認定ファンドレイザー。学生団体トップファン共同代表。山梨県韮崎市のローカルメディア「にらレバ」の学生ライター。


IT教材「SchooMy(スクーミー)」について~

高村:スクーミーとはどんなものか教えてください!

塩島:スクーミーとは、テクノロジーを学びたい人が勉強を始める時に、最初に始めるIT教材です。テクノロジーには、アプリや家電、スマホといった様々なものがありますが、大きく分けるとソフトウェアとハードウェアの2つに分けることができます。ソフトウェアにはアプリやホームページなどが、ハードウェアにはセンサーやIoT(モノのインターネット)などが該当します。スクーミーでソフトウェアとハードウェアの両方を学ぶことができます。さらに、近年ITを活用して行われるようになっているイラストやデザインについても学ぶことができます。

高村:ITの入門教材ということですね。スクーミーはどんな特徴があるIT教材なんですか?

塩島:テクノロジーを学ぶときの「難しいこと」をより取り払っていることが一番の特徴になっています。そのため、より簡単により早く学ぶことができます。テクノロジーやITは身の回りの困りごとを解決するために使われているかと思います。しかし、本当に解決したい課題が目の前に現れてから、数年かけてプログラミングを学んでいたら遅いですよね。後ほど詳しくお話する TAKEOUT yamanashi というアプリは、スクーミーを使って2日間で作られました。さらに、解決したい課題について考える時間をとれるというメリットもあります。ITは課題を解決する手段なので、課題のことを良く知ることや活用方法についても考える必要があります。スクーミーを使って省くことができた時間を、「どんな問題があって、どうやったら解決できるか考える」時間に使ってもらいたいと思っています。

高村:自分はITの素人なので、ITは課題解決の手段であるという感覚がありませんでした。とても勉強になります。塩島さんは27歳とお若いですが、どのようなきっかけでIT事業を始められたのですか?

塩島:元々は教師になることを目指し山梨の学習塾で働き、21歳のときに自分の学習塾を持ちました。それと同時に、高校生の活動を支援するイベントの企画を行ったりしていました。このような活動をしていく中で、何かをやる時にはテクノロジーを使えたほうがいいなと思い、プログラミングを勉強し始めました。実際にやってみると、「難しい」と感じました。これはみんながプログラミングの勉強を難しいと感じているのではないかと思い、だったら簡単なものを作ろうということで、去年からスクーミーを作り始めました。

高村:ご自身が感じた難しさがきっかけだったんですね。それを形にできることが本当にすごいです。


山梨県のシビックテック団体「Code for Yamanashi」について~

高村:Code for Yamanashi とはどんな団体なんですか?

斉藤:Code for Yamanashi とは、Code for Japan というITで地域課題の解決に挑戦する団体から派生してる団体になります。Code for Japan には「Code for X(地域名)」で活動する、ブリゲード(Brigade:消防団)と呼ばれる団体があり、北海道から沖縄までの全国で活動しています。現在全国に約80団体くらい広がっており、地域名だけでなく「Code for 選挙」や「Code for Youth」といった団体も活動しています。各地域で様々な活動を行っていますが、「シビックテック」を根底にある考え方としています。シビックテックとは、地域の住民自身がテクノロジーを活用して、地域の課題を解決することです。私は5年くらいCode for の活動に参加していて、山梨以外に八王子や練馬、府中といった団体の活動にも関わっています。

高村:全国各地にCode for という団体があるんですね。Code for にはどんな方が参加されてるんですか?

斉藤:Code for には多種多様な方が参加しています。ビジネスではなく非営利の活動なので、プロボノ的な意識を持ちながらボランティアで参加しています。シビックテックという考え方はあるのですが、全員ITがすごく得意というわけではなく、デザインが得意な人、人脈を持っている人と様々な人がいます。それぞれが自分の得意なことを活かしながら、地域のために何かやるという活動になっています。私が個人的に面白いと感じているところは、社会人の家庭・仕事以外のサードプレイスになっていることです。会社だけでは得られない刺激や人脈を得られる場となっています。

高村:自分の得意なことを活かして地域のために活動できることは、とてもやりがいを感じられますね。Code for Yamanashi ではどんな活動をしているのですか?

斉藤:山梨は2019年6月に塩島くんが立ち上げたことをもあって、これからは「教育」や「学生」というものを中心に活動していこうとしています。立ち上げた時には、課題の洗い出しとその解決策を考えるワークショップを行いました。ただ課題の洗い出しと解決策を話すのではなく、「じゃあその次どうする?」「自分は何をやる?」「なぜそれを自分やあなたがやる?」という部分を大切にしながら進めていきました。やはりこの部分が重要だと感じています。その時のメンバーは60名くらいで、多種多様な方が参加していました。県庁や各地域の市役所や商工会、金融系や学生などが参加していて、多くの方が地域課題の解決に関心があることを実感しました。
その後の活動では、不自由さを体験するワークショップを行いました。目隠しや耳栓をしたり、日本語の使用を禁止したりして、それぞれの状況でどんなコミュニケーションを取れるのかを試みました。実際に自身で不自由さを体験することで、その課題に対する解決策を柔軟に考えることができたり、「課題とは何か」という部分を見つめ直すことができました。

高村:課題や解決策を考えた後に、自分がどのように行動できるかまでを考えることが重要だといくことを改めて感じますね。「教育」や「学生」というテーマで行う、今後の Code for Yamanashi の活動も楽しみです。


~山梨県のテイクアウトお店情報アプリ「TAKEOUT yamanashi」について~

高村:TAKEOUT yamanashi はどんなアプリなんですか?

塩島:山梨の飲食店のテイクアウト情報を届けるアプリになります。デリバリーやテイクアウトを取り扱っている店舗の情報を集め、Webで情報発信を行い、新型コロナウイルスの影響を受けている地元店舗を支援することを目指しています。 TAKEOUT yamanashi には、スクーミーで学習をしている小中高校生や Code for Yamanashi に参加している大人が関わり開発されました。

高村:スクーミーと Code for Yamanashi が両方関わっているんですね。TAKEOUT yamanashi を作る時に大切にされたことはなんですか?

塩島:スピード感です。スピード感を持つ上で重要だったのがチーム作りだったと思います。チームを作るうえで重要なポイントが目標とメリットだと思います。関わる方々の目標は一つで、山梨のテイクアウトをなんとかしたいというものでした。しかし、メリットはそれぞれ違って一つではありません。同じ思いを持っている人をそれぞれのメリットがある形で進められるプロジェクトが、早く設計できたのが良かったと思います。あとは、100%の状態になる前にリリースするという方法を選んだことです。よりよい機能を搭載することも大切ですが、目の前の課題に対してすばやく解決策を提示することが大切だと考え、最低限の機能が備わった状態でリリースしました。その後、3日に1回くらいのペースでバージョンアップをしていきました。このスピード感のおかげでメディアにも取り上げていただき、多くの方に認知されるアプリになったと思います。

高村:課題を解決する方法に加え、解決するスピードも同じように大切ですよね。斉藤さんは開発に関わっていかがでしたか?

斉藤:私は同じ会社の若手社員とプロジェクトに参加したのですが、若手社員に「何を作るのか」「テクノロジーを使って何をやるのか」を考える重要性を伝えられたのが良かったと思っています。よりプログラミングを学ぶことで技術を高めることも大切ですが、今後はこのような部分にも頭を向けることが必要になってくると思います。開発に関わることで、意識改革に繋がりました。あとはデータ整理の担当だったので、山梨のお店を沢山知ることができて楽しかったです。作業中はいつもお腹がすいていました(笑)。

高村:これからはテクノロジーの技術力とその活用方法の両方が求められるのですね。ありがとうございました。



~まとめ~

今回の取材を通じて、地域課題の解決にはテクノロジーやITが切り離せない存在になっていると感じました。またITやテクノロジーを有効活用するためには、適切に課題を設定することとテクノロジーやITが課題解決の手段であることの理解が大切であることがわかりました。これからテクノロジーやITの知識を深め、技術の習得にもチャレンジしていく必要があると感じました。

(取材・記事:学生団体トップファン 高村 大夢、画像・編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部)



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