金融&IT業界の情報サイト
 
 
 

2019/12/06

欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、堅調な米雇用統計も利下げ見送りは織り込み済み

| by:ウェブ管理者
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、堅調な米雇用統計も利下げ見送りは織り込み済み
6日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米雇用統計は堅調な内容が予想され、景気拡大基調の維持を好感したドル買いが先行する見通し。ただ、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見送りは織り込まれ、ドルの上昇は限定的となりそうだ。

前日の取引では、引き続き米中貿易協議の行方が注目されるなか、不透明感の継続でリスク選好的な円売りは抑制された。また、トランプ米大統領の「ウクライナ疑惑」に関し、ペロシ米下院議長が弾劾訴追する方針を決めたことも材料視された。NYダウなど主要株価指数の上昇はドル買い要因となったが、NY市場でドル・円の上昇は小幅にとどまった。本日のアジア市場でもその流れを受け継ぎ、108円後半で底堅いながらも小動きとなっている。足元で発表された米経済指標は強弱まちまちで、今晩の雇用統計を見極めようと動きづらいムードが広がった。

この後の海外市場では、米11月雇用統計が焦点。市場コンセンサスは、非農業部門雇用者数は前月比+18.3万人(10月+12.8万人)、失業率が3.6%(同3.6%)、平均時給は前年比+3.0%(同+3.0%)。4日のADP雇用統計で民間部門の雇用者数が予想を大幅に下回っており、非農業部門雇用者数は予想下振れの可能性があろう。ただ、前回みられたGMの大規模ストの影響が解消されれば、底堅い内容が見込まれる。とはいえ、来週開催のFOMCでは4会合ぶりの政策金利据え置きが織り込まれている。ある程度ドル買いは入りやすいが、ドル・円の108円後半からの上昇は限定的となりそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・11月非農業部門雇用者数(予想:+18.3万人、10月:+12.8万人)
・22:30 米・11月失業率(予想:3.6%、10月:3.6%)
・22:30 米・11月平均時給(前年比予想:+3.0%、10月:+3.0%)
・22:30 カナダ・11月失業率(予想:5.5%、10月:5.5%)
・24:00 米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:97.0、11月:96.8)
・24:00 米・10月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・05:00 米・10月消費者信用残高(予想:+160.00億ドル、9月:+95.13億ドル)
・OPECプラス会合




《FA》

17:25 | 注目トピックス 市況・概況

ニュースコンテンツ提供元

【株式会社フィスコ】

 フィスコは、資産形成に資する最も有益なサービスの提供を命題に掲げ、迅速かつ正確な情報の分析・編集・配信により、幅広い情報配信ネットワークを構築。金融機関、インターネット金融商品取扱業者、機関投資家のほか、ヤフーなどポータルサイトを利用する個人投資家にも金融情報を提供、ネットを通じた金融情報配信業者として圧倒的な知名度を誇っています。


※当サイトで提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。当社は、この情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありませんことを、あらかじめご了承ください。
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.