<韓国国内のFX取引、気になる韓国人投資家の動向>
◎2011年10月17日(月)更新
2011年10月14日、EMCOMホールディングスは、取締役会において韓国に子会社(EMCOM KOREA CO., LTD、資本金 50百万円(予定))を設立することを決議したと発表した。
韓国国内におけるFX取引は、2005年の先物取引法改正以後導入され、投資手段としての魅力が認識されるに従ってマーケットを拡大中であり、今後も市場規模の拡大が期待されていることから、韓国子会社設立後、市場調査をはじめ、FX事業運営に必要なライセンスの許可申請等を行いFX事業運営に向けた準備を進めて行く予定という。
EMCOMホールディングスは“金融システムの開発力”並びに“コンサルティング力”をコア・コンピタンスに、金融サービスのレベニューシェア型ASP事業を展開しており、既に香港並びにアジア諸国におけるFXの展開可能性を検討する準備会社(Universal Forex(HK)Limited)を設立、2011年8月9日付にて香港におけるFX事業ライセンス(証券先物委員会Type3ライセンス)を取得したと発表している。
韓国オンライン証券大手のKiwoom証券では、これまでの株式や先物オプション取引を対象としたiPhone版アプリ、Android版アプリ、iPad専用アプリの提供に加え、FX取引向けにもAndroid版アプリ(2011年6月30日リリース)、iPhone版アプリ(2011年7月7日リリース)の提供を開始した。
世界的にも上位に位置する韓国のデリバティブ取引量は、KOSPI200先物・オプション商品を中心にハイリスク・ハイリターンを志向する韓国人投資家のニーズに合致していることが背景にあるとも言われており、(訴訟対決を繰り広げている米アップルと韓国サムスン電子の話題など)スマートフォンを初めとする電子機器デバイスの世界的な躍進やインターネット環境における普及率の高さも加わり、人口は5,000万弱と日本の半分以下ではあるものの、潜在的なFX市場の開拓余地はまだあるとも言える。
今後のFXビジネスの海外展開の行方に注目していきたい。
(ご参考)
韓国NO.1オンライン証券「Kiwoom証券」を傘下に持つ、韓国IT業界を代表する企業「ダウテック」のMTS(モバイルトレーディングシステム)
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/vpr/daoutech
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