金融安定理事会(FSB)は、2024年11月13日、「破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行の破綻処理計画および損失吸収力の重要性に係るステートメント」(原題:The importance of resolution planning and loss-absorbing capacity for banks systemic in failure: Public statement)を公表しました。
破綻処理態勢の整備は、「Too big to fail (大きすぎて潰せない)」銀行の問題に取り組み、納税者の負担を回避するために最も効率的な方法であり、FSBはこれまでG-SIBに着目して破綻処理に係る作業を推進してきました。一方、2023年春の銀行セクターの混乱は、G-SIBでなくとも破綻時に金融システムやより広範な経済へ重大な影響をもたらしうる銀行(以下、「破綻時に金融システム全体に影響を及ぼす銀行」)は、FSBが定めた主要な特性(※1)に沿った破綻処理態勢を整備するべきとの教訓を示しました(※2)。