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2018/12/09

【LINE】金融が変わる、LINEが変える、Fintech領域における事業戦略発表会「LINE Fintech Conference」を開催!

| by:サイト管理者

 2018年11月27日(火)、LINEは、東京渋谷区に位置するセルリアンタワー 東急ホテル ボールム DEにおいて、Fintech事業領域における今後の戦略、および新規構想に関する事業戦略発表会、「LINE Fintech Conference」を開催した。

 LINEは、「LINE Pay」や「LINE Financial」の立上げなど金融事業領域をさらに強化し、「LINEほけん」、「LINEスマート投資」、「LINE家計簿」など新サービスを次々とリリース。LINEを通じてユーザにとって身近で安心・安全な金融サービスの開発と提供を進めている。この日のカンファレンスでは、今後の方向性や成長戦略、新たな事業構想について発表が行われた。



 会場には説明会開始に先立ち多くの記者が訪れ、撮影用の機材を設置し、発表会に向けてセッティングする様子が広がった。


 最初の「キーノート」では、出澤 剛氏(LINE 代表取締役社長CEO/LINE Financial 代表取締役)が登壇。参加者へのお礼の言葉と共に、金融事業におけるLINEの取組みについて説明。各国No.1のユーザー接点(1億6,500万:日本、台湾、タイ、インドネシアの主要4ヵ国ユーザー数)を持つLINEは、"Wow"を生み出し続ける開発力で金融を変えていくとし、2018年のLINE Fintech businessの軌跡や、台湾(LINE Financial Taiwan)およびインドネシア(LINE Financial Indonesia)など取組みの数々を紹介。



 そのような中、LINE Financialの代表取締役を出澤氏が退任し、後任として金融業界での知見を豊富に持つ齊藤 哲彦氏(オリエントコーポレーション 専務執行役員)が、2018年12月1日付けでLINE Financialの代表取締役社長CEOに就任する代表交代について発表。齊藤氏は挨拶の中で、LINEのイメージとして、スピーディーに顧客視点で進化し続ける企業として憧れを持って見てきた中、参画できることを幸せに思うとし、従来の堅苦しい金融のイメージを払拭し、簡単・便利・身近・安全・安心できる、新しい金融サービスの提供に向けた抱負の言葉を述べた。



 「LINE Pay」では、長福 久弘氏(LINE Pay 取締役COO)が登壇。2018年のLINE Payの取組みの軌跡の紹介に続き、スマホ決済可能な場所が100万箇所、LINE Pay カードの利用可能箇所は国内外で3,000万店に上ることを強調。また、SMB(中堅・中小企業)向けの集客・販促支援や業務・経営支援のほか、自治体(福岡市、神奈川県、鎌倉市、大阪市)との取組みを紹介。



 続いて、今回、LINE Payと提携した、川鍋 一朗氏(JapanTaxi 代表取締役社長 執行役員 CEO)が登壇。全国約7万台のタクシーが呼べるアプリ「JapanTaxi」を提供するJapanTaxiと提携し、広告タブレット・決済機付きタブレットを搭載した全国のタクシーにおいて、「LINE Pay」のスマートフォン支払いを可能にすることを発表。タクシー料金の支払いに加え、複数人で乗車したあとの割り勘も簡単・スムーズに行えるようにするという。

 さらに、Li Freedom氏(WeChatPay Vice President Head of International Business)が登壇し、国内最大のインバウンド対応決済サービスを目指す「LINE Pay Global Alliance」構想を発表。中国最大のSNSアプリ「WeChat」を展開するTencent社との戦略的提携のほか、韓国最大の検索サイトを運営するNAVERとの提携や、台湾、タイ、インドネシアとの連携を通じてインバウンド対応を強化し、日本国内のモバイル決済をアクティブ化していくという。



 「LINE家計簿」では、Lee Eun Hye氏(LINE Financial Plus Global Financial Business Team  PFM事業担当)が登壇。家計簿をつけている男女の割合や使用状況について紹介。家計簿をつけない理由として、面倒、忘れる、続かないなどの理由を挙げ、「LINE家計簿」の概要を紹介。特徴として、アプリ版とLINE版の2種類を提供、シンプルでユニークなUI・UX、支出の改善と貯蓄をサポート、すべての機能が無料である点を強調。将来に対する漠然とした不安を、家計簿をつけることで可視化・解消することで、今後もユーザーの目線に立った資産管理サービスを提供していきたいとした。

 「LINEスマート投資」では、甲斐 真一郎氏(FOLIO 代表取締役CEO)が登壇。日米における金融資産合計に占める割合や家計資産の推移を紹介。損をする不安、難しそう、知識がないなどの理由を挙げ、「LINEスマート投資」の概要を紹介。個別銘柄の専門的知識がなくても、プロが厳選した10銘柄で構成された「テーマ」を選び投資を可能にすることで、投資未経験者や初心者にも身近なテーマへの投資を通じた資産づくりを行えるモバイル投資サービスを提供。ロボアドバイザー機能など今後もさらなる投資機会創出のために尽力していきたいとした。



 「LINEほけん」では、岩田 慎一氏(LINE Financial 金融事業本部)が登壇。日本国内損害保険業界の年間市場規模でオンライン比重が毎年急上昇しているとし、ユーザーのライフスタイルに合わせて利用できる「LINEほけん」の概要を紹介。特徴として、LINEからのアクセス性、スピーディーな加入手続き、テーマ型の多彩なラインナップ、100円からの手ごろな保険料などを紹介。今後はチャットでの相談や、LINEオリジナル保険商品や損害保険以外の商品の提供を検討していくという。

 また、「LINEほけん」の共同開発と提供を行っているパートナーとして、中村 愼一氏(損害保険ジャパン日本興亜 執行役員 ビジネスデザイン戦略部長)が登壇。これまでの損害保険のイメージを劇的に変え、従来ではありえなかったUI・UXを実現し、損害保険のゲームチェンジを起していきたいと語った。



 続いて、再び、出澤 剛氏(LINE 代表取締役社長CEO)が登壇。LINEは国内最大級のビックデータカンパニーだとし、「LINE Platform Bigdata」による非金融領域・オンライン行動傾向データを活用し、新たなサービスとして、LINE Creditを通じて、LINE独自の個人向けスコアリングサービス「LINEスコア」や個人向けローンサービス「LINEポケットマネー」の提供に向けて準備(LINE Creditによる第三者割当増資実行に関する合意)を進めていくことを発表。そして、さらに、新銀行「LINE Bank」の設立検討開始に向けて、LINE Financial、みずほ銀行を通じた共同出資による準備会社設立の合意について明らかにした。

 準備会社設立の合意を受け、岡部 俊胤氏(みずほフィナンシャルグループ 執行役副社長 リテール・事業法人カンパニー長)が登壇。この日を心待ちにしていたとし、今回のLINEとの合意の目的として、顧客基盤(若い世代・デジタルネイティブへの接点)、ビジネスモデル(決済、与信が発生、与信技術・リスク管理を黒子としてのサポート)、データビジネス(ビッグデータの観点での研究)を挙げ、最後に、LINEが持つスピード・チャレンジを取り入れていきたいと語った。



 すべてのプログラムが終了し、質疑応答へ。出澤氏、長福氏、岩田氏、甲斐氏が壇上に並び、報道陣からの質問に答えた。



 その後、岡部氏、出澤氏の周りには多くの報道陣が集まり囲い取材が行われ、カンファレンスは終了した。

 今回の「LINE Fintech Conference」では、日本を含むアジア圏で圧倒的な顧客基盤を持つLINEのビジネスモデルが、ビッグデータやパーソナライズサービスの観点から、Fintech分野で大きな一歩を踏み出す数々のビッグニュースの発表が行われた。

 「金融が変わる。LINEが変える。」、より豊かで便利な世界を実現していくというLINEのこれからの展開に注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




08:52 | 写真:金融・IT業界向け




 

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