2015年9月29日（火）、企業危機管理コンサルティング及び危機管理実践対応等の事業を展開するエス・ピー・ネットワーク(以下、同社）は、企業危機管理 公開セミナーとして、「反社会的勢力排除の実務」をテーマとした企業向けセミナーを東京・荻窪にあるエス・ピー・ネットワーク本社セミナールームで開催した。

　同社は、同社のサービスを利用する企業で構成される会員組織「SPクラブ」会員向け定期セミナー「SPクラブ危機管理セミナー」を全国展開する中で、今回は、会員以外も参加できるオープンセミナーとして、反社会的勢力排除の実務をテーマとした無料公開セミナーを開催したもので、こうした無料公開セミナーの取組も定期的に行っているという。（セミナー案内）



　セミナーが行われた同社の本社がある東京・荻窪駅最寄りのインテグラルタワー。同社のサービスは、企業危機管理の専門会社として、法務・広報からＩＴに関する企業危機管理コンサルティング及び危機管理実践対応、および危機管理的警備までを網羅しており、企業の存立を脅かす危機が起きる前に発生自体を予防する「リスクマネジメント」と、危機が発生しても早期に元の状態に戻すための「クライシスマネジメント」という一般的な概念以外に、「ミドルクライシスマネジメント」という、既に顕在化している、もしくは今正に顕在しつつある危機の発生」を見過ごすことなく対応するという、独自の理論に基づいた各種の危機管理サービスが特徴だ。



　冒頭の同社執行役員（東京事業部担当）日谷 哲也氏が来場への御礼の後、「本日のテーマは、反社会的勢力排除の実務だが、皆様が日頃から実務的な部分、改正ルールなど様々な面で対応するなかで、ご承知の通り昨今は反社会的勢力の分裂が話題になり、警察の対応も厳しくなってくるなど、反社へのチェックもさらに対応を強めていかなければならない環境にある。本日は、講師である経験豊かな弊社・芳賀から、様々なノウハウなどご紹介させていただくので、最後までご清聴をお願いしたい。」と挨拶した。



　第1部が開始され、同社総合研究室 取締役 主席研究員 芳賀 恒人氏がマイクを持って反社会的勢力の捉え方、入口～出口の管理、チェックの実務について解説を行う。同社は警視庁・道府県警出身者や危機管理のスペシャリストで構成されるなか、同氏は東京大学卒業後、大手損保で上場企業や官公庁向けのコンサルティング等を経て同社に入社。リスクアナリストとして、数多くの企業危機管理に関する事例を手掛け、大学を含めた講義、講演、コラム執筆など、反社会的勢力排除の分野で数多くの実績を有している。また、昨今の反社会的勢力団体の分裂に絡み、9月6日付の日経新聞の記事｢企業の暴力団相談倍増｣や産経新聞にも芳賀氏のコメントが掲載されている。



　芳賀氏による第2部講演でも、反社チェックについて、基本概念、対象範囲、周辺関係者の調査・分析、具体的手法、あるいは過去の事例に至るまで、聞き取り易い口調で分かり易く解説が行われた。

　同社では企業危機管理に関する無料のオープンセミナーも定期的に開催しているので、実務に役立てたい方はセミナー案内で開催予定をご覧いただきたい。

（取材、撮影、記事、編集・制作：柴田　潔　＠株式会社グッドウェイ ）