近年、タイとの交流があった山形県では、タイコミュニティのさらなる拡大や繋がりの強化を通じて、県産品の販路やインバウンド受入の拡大、様々な分野での連携拡大を図っており、今回のセミナーでは観光をテーマにしたパネルディスカッションやオンライン交流を通じて一層の関係構築とアイデア創出を図るべく、活発な意見交換が行われた。
進行の加藤 翔真さん(山形県 みらい企画創造部 国際人材活躍・コンベンション誘致推進課 主事)による主催や通訳等の案内の後、ジョージ・ヤマガタ氏はタイ語で7月の第1回開催の振り返りを行った。
さらに山形が全国屈指のムエタイ先進都市だとして、山形市内のムエタイジムを訪問した模様を、齋藤 智宏さん(山形県キックボクシング連盟 会長)のインタビューを交えて動画で紹介した他、山形のインバウンド向け観光PRムービーも参加者に披露された。
セークサン スィープライワンさん(タイ国政府観光庁 東京事務所長)は、近年における双方の友好の取組みを振り返り、山形県タイ友好協会一行がタイを訪れた時の話などに触れながら、良好な関係をアピール。またタイ側の事情もあり、2022年は経済や貿易、文化交流など様々な面において両国のよい関係を築くよい機会であり、山形県とタイの観光促進活動と様々な交流が両国の関係性をよりよくするきっかけになると信じていると語って挨拶とした。
パネルにはルンナパ カンパヤさん(WORLD PRO TRAVEL Managing Director)、藤村 喜章さん(タイ国政府観光庁 東京事務所 マーケティングマネージャー)、後藤 麻衣さん(山寺観光協会 インバウンド部担当 / 山寺ふもとや)、須藤 大貴さん(かみのやま温泉旅館有馬館 専務)がパネリストとして出演し、モデレータを奥山 弥寿之さん(山形県タイ友好協会事務局 / 荘内銀行 地方創生室長)、小林 剛也さん(山形県 みらい企画創造部長)が務めた他、会場に駆け付けていたキックボクシング連盟の齋藤さんもゲストとして参加した。
パネルではタイおよび山形の観光の魅力が余すことなく伝えられ、双方の交流の様子も詳しく紹介された他、タイから来県した観光客へのホスピタリティ、双方向のインバウンド増加のアイデアについても、様々な情報共有や意見交換が行われた。
閉会挨拶でジョージ・ヤマガタ氏は、インバウンドだけではなく、双方向の観光促進に向け動き出しましょうとのメッセージを発信し、自身もいつでもタイに行けるようにタイ語を猛勉強中であると述べ、最後にオンライン記念撮影を行って番外編セミナーは終了した。