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2019/09/04

【野村證券】2019~2020年度の企業業績見通し

| by:ウェブ管理者
要約/業績予想主要前提

【2019年度予想の概要】本レポートは、野村證券アナリストによる企業業績予想を集計し、その集計結果を分析したものである。
2019年度はRussell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年度比1.1%増収予想、同0.2%経常増益予想となった。
現時点では経常利益はほぼ横ばいの予想であるが、業績予想の下方修正は続いており、減益に転換するリスクは否定できない。仮に経常減益に転じれば、2011年度以来8期ぶりの経常減益となる。
前回の予想(19年6月公表、集計は19年5月27日時点)と比べると、増収率と経常増益率はそれぞれ1.5%ポイント、4.2%ポイントの下方修正となった。2019年度予想経常利益の下方修正額は1兆7,7 01億円で あった。経常利益ベースのリビジョンインデックスは-26.1%と4四半期連続での下方修正優位となった。2019年度の為替レート前提は、ドル円が1ドル107.72円(前回前提111.00円)、ユーロ円が1ユーロ121.62円(前回 前提125.00円)としており、為替前提の円高方向への変更が業績予想の下方修正要因の一因となった。しかし、経常利益の下方修正のうち、為替前提の変更で説明できるのは約40%程度と見られ、自動車や半導体市場の悪化、設備投資手控えなどといった世界経済悪化による影響も大きい。
2019年度第1四半期業績はRussell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年同期比1.2%増収、同5.0%経常減益となった。外需減速などを背景として、増収率は4四半期連続の鈍化となった。また経常利益については、一過性利益によって押し上げられた影響が強く、これを除いたベースの経常減益率は同15.2%まで拡大する。

【2020年度予想の概要】
アナリストの予想によれば、2020年度はRussell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年度比1.9%増収、同7.0%経常増益である。2020年度の為替レートはドル円が1ドル107.00円(前回前提111.00円)、ユーロ円が1ユーロ121.00円(前回前提125.00円)とした。
前回予想と比べると、増収率が0.5%ポイント下方修正となった。経常増益率は0.3%ポイントの上方修正となったが、増益率算出の起点となる2019年度予想経常利益が下方修正された影響が大きい。2020年度予想の下方修正額も1兆7,66 5億円と、2019年度予想と同程度修正されている。2020年度予想の修正は、2019年度予想の修正の延長線上という面が強いと見られる。

Russell/Nomura Large CapのROEは2020年度に9.0% と予想している。2019年度の8.8%からは上昇する見通しであるが、2018年度の9.2%には 及ばない見込みである。

原文はこちら
https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20190903/20190903.pdf

15:04 | 金融:証券
 

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