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2017/02/23

【SBI証券】2017年から制度が変わる個人型確定拠出年金サイトを大幅リニューアル! 投信を活用した資産形成にぜひ目を向けて欲しい~SBI証券 執行役員投資信託部管掌 橋本隆吾さん、投資信託部課長代理 仲岡由麗江さんに聞く(ネット証券4社協同プロジェクト)

| by:ウェブ管理者


■2017年1月から対象者が大きく広がる、個人型確定供出年金制度

≪橋本≫ 金融庁などが「貯蓄から投資へ」と言い続けてきましたが、最近は「貯蓄から資産形成へ」といった表現に変わりつつあって、資産形成の重要性がより強調されてきています。そして、投資信託は資産形成に非常に適した金融商品です。

 もちろん、金融商品には株式や債券などさまざまなものがあります。ただ、株や債券は、銘柄にもよりますが、購入にはある程度まとまった資金が必要です。また、株式の場合は、5倍、10倍になる銘柄がある一方で、業績悪化などにより2割、3割下がることも珍しくなく、個別銘柄の選択は非常に難しいと言えるでしょう。

 
投資信託なら、1銘柄で日本や世界の市場全体を買うことができ、当社であれば積立は500円、スポットでも1万円という少ない金額から投資が可能です。小口から分散投資ができるという意味で、投資信託はとても使っていただきやすい金融商品だと考えています。

≪仲岡≫ 「積立で資産形成」といったときに今いちばん注目されているのが、2017年1月から制度が変わる個人型確定拠出年金(愛称:iDeco/イデコ)です。制度の変更点はいくつかありますが、もっとも大きいポイントは、1月以降は専業主婦や公務員、企業年金制度のある企業の会社員など、ほとんどの人が利用できるようになることです。


 これまでまったく投資をしたことのない方でも、掛金を拠出する際や年金・一時金を受け取るときなどの税制メリットには関心が高いと思います。当社では、そうした投資初心者の方に制度をご理解いただくために、確定拠出年金ページの情報を充実させることに力を入れています。


SBI証券のサイトから。赤くなっている部分が、2017年1月から新しく加入の対象になる範囲。※クリックするとSBI証券の右ページが開きます。






■バラエティに富んだファンドを数多く揃えているのが特徴

≪仲岡≫ 運営管理機関として、ファンドのラインナップ拡充も進めています。まず、今年の4月に20本の運用商品を追加しました。これまでのラインナップには、たとえばインデックス型で扱っていない資産があるなど一部に穴があったので、その穴を埋める形で低コストのインデックスファンドなどを追加しました。

 そもそも、当社の個人型確定拠出年金サービスには、2つの強みがあると考えています。1つは、低水準の手数料でサービスを提供しているという点。年金資産50万円以上であれば、運用管理費は無料です。さらに、現在はキャンペーンを実施していて、来年3月までについては50万円未満でも無料となっています。

 2つめは、商品のラインナップが充実している点です。ファンドの拡充を進めたことで現在扱っているファンドは59本、元本確保型3本を加えると全部で62本という品揃えです。これは、確定拠出年金を扱う金融機関の中で恐らく最多だと思います。


 本数が多いこともあり、ラインナップは非常にバラエティに富んだものになっています。信託報酬の低いインデックスファンドを揃えているのはもちろん、三菱UFJ国際の「ファインゴールド」という金価格の値動きをとらえるファンドや、公募ファンドで人気の高いレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」の年金専用商品などのファンドも用意しています。

 当社では、証券総合口座でよくご購入いただいているファンドが、確定拠出年金のほうでも人気が高いという傾向があります。たとえば、ニッセイの外国株式インデックスのファンドや三井住友トラスト・アセットマネジメントの「スゴ6」、前述の「ひふみプラス」も人気が高いファンドです。そこで、ファンドの拡充にあたっては、証券総合口座の人気なども参考に検討しています。

 低コストのインデックスファンドだけでなく、「ひふみプラス」のようにインデックスより信託報酬は高いけれど、中長期にわたってインデックスより高いパフォーマンスを上げているファンドも揃えることで、お客様の幅広いニーズに応えていきたいと考えています。

 ただ、ラインナップに関しては、商品の本数制限といった話が法改正のほうで出てきていますので、状況を注視しつつ今後の方針を決めていく予定です。

■確定拠出年金のページを、わかりやすく使いやすくリニューアル

≪仲岡≫ また、制度の改正を前に、当社の個人型確定拠出年金ページの全面的なリニューアルにも着手しました。実はこれまでは扱っているファンドの名前と委託会社名くらいしか掲載していませんでしたが、9月下旬にそこを大きく変えて、通常の投信ページの検索機能「パワーサーチ」と同じインターフェースの「運用商品一覧」を作りました。
 
 SBI証券の個人型確定拠出年金のWebページ。
※画像をクリックするとSBI証券の各ページが開きます。
 個人型確定拠出年金用の運用商品一覧。投資地域や信託報酬、トータルリターンなどで絞り込んだり、表示された結果を並べ替えたりできる。

 その後、ランキング情報の提供もスタートさせました。当初は購入金額のランキングのみでしたが、最近また拡充をして、現在はトータルリターンや騰落率などの運用実績や、よく検索されているファンドなどの項目でランキングを見ていただけます。情報提供のコンテンツを拡充したことで、ニーズに合ったファンドを選んでいただきやすくなったと考えています。


 当社の確定拠出年金の加入者属性を見ると、証券総合口座を開設して取引していただいているが約6割ほどいらっしゃいます。多くの方がすでに当社の総合口座も開設しているので、通常の投信ページの画面と同じ作りにすると見やすいだろうと、リニューアルに当たってはその点も意識しています。逆に、確定拠出年金から入っていただいて、それをきっかけに当社の総合口座やNISA口座を開設して、さまざまな取引をしていただけたらという思いもあります。




 購入金額、銘柄注目度、トータルリターン、騰落率など8項目のランキングが用意されていて、項目によっては期間も選択できる。
※クリックするとSBI証券のランキングページが開きます。

≪橋本≫ ところで、個人型確定拠出年金というと、なかなか投資教育が進んでいないというのもよく言われるところです。そこで、制度改正を前に、動画で仕組みなどをわかりやすく解説していこうという投資啓蒙の取り組みも始めました。具体的には、11月10日から「制度編」「活用編」「運用編」の3つの動画を公開。それぞれ著名なファイナンシャルプランナーの方々に解説をしていただいています。

≪仲岡≫ 動画コンテンツもラインナップ一覧やランキングなどの情報も、当社の口座をお持ちでなくても当社の個人型確定拠出年金の加入者でなくても、どなたでもご覧いただくことが可能です。ぜひ多くの方にご利用いただいて、個人型確定拠出年金への理解を深めてもらえたらと思います。また、Webでの情報提供に加えて、当社グループのSBIマネープラザでは、リアルセミナーも開催しています。





■投資信託ページでは「積立」関連のサービスに注力中

≪橋本≫ ここまで、個人型確定拠出年金のサービス拡充とWebページのリニューアルを中心にお話してきましたが、通常の投資信託ページもより使いやすいページを目指して、さまざまな機能の追加やサービスの拡充を行なっています。

 特に力を入れているのは、投信の積立関連です。当社では投信の積立サービスを10年ほど前から提供していて、何度か大きなリニューアルをしています。直近では今年の7月に、積立可能な銘柄を一覧表示したり、お客様が積立設定中の銘柄合計額を表示したりと、これまで以上に利用や管理がしやすくなるように設定画面を改善しました。

 また同じく7月には、投信(と外貨建てMMF)の積立メールの通知サービスも開始しました。こちらは、積立金の引き落とし日に余力不足などが起きないように、引き落とし日の2~6営業日前の任意の日に積立設定情報をメールで通知するというものです。

 積立関連以外のコンテンツでは、7月から「SBI-ファンドロボ」というコンテンツも提供しています。年代や投資経験、投資したい地域などいくつかの質問に答えるだけでお客様のニーズに合ったファンドを提案して、銘柄選びをサポートするツールです。

 今後については、まだ具体的なことはお話できませんが、積立関連のサービスや機能をさらに強化していきたいですね。積立関連以外では、シミュレーション系のサービスの提供や、ファンド検索機能の「パワーサーチ」のリニューアルなども検討しています。「パワーサーチ」では、現状どういう項目がよく選択されているのかなどを分析して、より使いやすく目的のファンドを探しやすいものにしていきたいと考えています。


 リニューアル後の積立設定入力画面。金額入力欄が画面上部にあるため入力しやすく、入力が必要は項目は背景が黄色でわかりやすい。
拡大画像表示

■積立や確定拠出年金を活用して、長期で資産を形成して欲しい

≪仲岡≫ シミュレーションのような機能は、確定拠出年金のほうでも導入を検討したいと思っています。投資初心者の方が増えてくることが予想される中、「どのファンドをどのくらいの金額で積み立てると、こうなることが考えられる」というイメージを持っていただくのにシミュレーション系のツールは有効だからです。

 個人型確定拠出年金の加入者サイト自体は、レコードキーパー(確定拠出年金の運営管理機関)が管理しているためサイトのデザインなどは当社だけで変更することはできません。ただ、いずれは情報提供だけにとどまらず、残高の一覧なども当社の確定拠出年金ページでご確認いただけるようにして、管理者サイトでは実際の手続きだけを行なっていただくような形にしていけたらと思っています。

≪橋本≫ 個人型確定拠出年金は非常にいい制度ですから、今後も投資啓蒙やサービスの充実などさまざまな角度から注力していきたいと思っています。当社だけでなく業界全体として、資産形成の流れをしっかり進めていきたいですね。

 リーマンショックのように一時的に金融市場全体が落ち込むことはあっても、長期的に見れば全体としては右肩上がりで株価も上がってきています。特に、資産形成層の世代の方には、短期ではなく長期的な視野に立って取り組んでいただければと思います。

 確定拠出年金も、積立で資産を形成していくということでは証券総合口座での投信積立と変わりありません。とは言え、最初に述べたとおり、税制面でのメリットなどが大きく異なります。そこをよくご理解いただいた上で、60歳以降に受け取る老後資金は確定拠出年金で、もう少し短期・中期の資産についてはNISAや課税口座での取引でというように分けて考えていただいて、総合的に資産を増やしていただけたらというのが、当社の願いです。

(取材・記事:肥後 紀子 / 撮影:柴田 潔 / 編集・制作:グッドウェイメディアプロモーション事業部)

(オリジナル記事掲載元:ネット証券4社共同プログラム「資産倍増プロジェクト」ネットで投信を買う!





17:05 | 写真:投資家向け




 

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