(2011/4/9)
日本語対応した世界共通パブリック・クラウド・サービスを国内データセンターから提供開始
http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/04/0801.html
日本IBM(社長:橋本孝之 、NYSE:IBM)は、日本語に対応し、グローバルで統合化された企業向けパブリック・クラウド・サービス「IBM® Smart Business Cloud - Enterprise」を、本日より、日本IBMの幕張データセンター(千葉県千葉市)から提供します。
「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」は、昨年11月に発表したグローバルで統合化されたパブリック・クラウド・サービスである「IBM Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービス」を機能拡張し、名称変更したものです。
「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」は、仮想CPU、仮想メモリー、仮想ディスク、ソフトウェアなど必要なIT資源をメニューから選択するだけの簡単な操作により、10分程度の短時間で仮想マシンを利用できると共に、企業向けの利用を想定し、一元化されたお客様固有のポータルから、任意のIBMデータセンターを選択して仮想サーバーを迅速に立ち上げ、世界中どこからでも利用することがでるパブリック・クラウド・サービスです。長年にわたる製品・サービスへの優れた技術の実装と、グローバルで事業展開するスケールメリットを活かした結果、企業向けに必要な諸要件を満たしながら、基本ソフト(OS)を含んで1時間10円(注1) (税別)からの低料金を実現しました。
同サービスにおいて、今回拡張した主な新機能は以下の通りです。
(1) 多言語・通貨対応
従来、英語のみの言語環境を、日本語を含む、9か国語に対応を拡大します。
また、使用料金の支払に関しては、日本でご契約いただいた場合、世界のどのデータセンターで使用した資源も、日本円でまとめてお支払いただくことが可能です。
(2) 可用性の強化
複数の仮想サーバーを利用する場合、それぞれ異なる物理サーバー上に仮想サーバーを配置できる機能を提供します。これにより、クラスタリング・ソフトなどを用いて仮想サーバーのデータを二重化する際などに、物理的に異なるサーバーを指定することで、より高い可用性を提供します。
(3) 利用用途の拡大
1つの仮想サーバーに2つのIPアドレスを割り振ることができます。これにより、インターネット上でサービスを提供する仮想サーバー群と、企業内向け仮想サーバー群の両方に属し、それぞれを連携させる機能を持つ仮想サーバーを設定できます。
また、「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」の提供開始にあたり、日本IBMの幕張データセンターにグローバルで統合化されたクラウド基盤を構築しました。これにより、法規制やセキュリティーの観点から国外に出せないデータをお持ちのお客様は、明示的に幕張データセンターを指定することで、安心してクラウド環境をご利用いただけます。
併せて、幕張データセンターをクラウド・サービスの主要拠点と位置づけ、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の広帯域インターネット接続環境も準備しました。これにより、多数のお客様から処理要求が集中しても回線がボトルネックとなることなく、高い応答性能を維持することができます。
既にクラウド・サービスを提供している米国(2拠点)、ドイツ、カナダに加え、今回、幕張データセンターからクラウド・サービスの提供を開始することで、お客様は日米欧の拠点から最適な場所を選択することができます。
(注1) 10円の場合の構成:
仮想CPU (1.25GHz) 1個、仮想メモリー 2GB、仮想ディスク 60GB、Windows® Server 2003/2008