応募するフィンテック企業には、自社のテクノロジーが実際に稼働するベータ版の保有が必要です。本プログラムは2017年8月21日から開始され、選ばれたフィンテック企業には、金融機関の上位役職者やテクノロジー分野の著名起業家との出会いの場が設けられます。一連のワークショップ、パネルディスカッション、ユーザーグループセッション、人脈形成、個別会合、プレゼンテーションを通じて、フィンテック企業のテクノロジーならびにビジネス戦略の開発やその洗練化をサポートします。参加するフィンテック企業の執務スペースは、香港最大のフィンテック・コミュニティである、サイバーポート社(Cyberport)が提供します。宿泊施設については、J プラス ホテル バイ ヨー(J Plus Hotel by YOO)が提供します。本プログラム終盤の2017年11月の「デモ デー(Demo Day)」には、選ばれた参加企業が投資家や金融業界の上位役職者へのプレゼンテーションを行います。
アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボは、アクセンチュアとニューヨーク市パートナーシップ基金(Partnership Fund for New York City)が2010年に設立した、同様のプログラムをモデルにしています。「Partnership Fund for New York City」は1億5,000万ドルの資金を擁した「Partnership for New York City」の投資部門です。アクセンチュアは、2012年にはロンドンの12行の大手銀行と共に、ロンドン市長や他の政府機関からの支援を得て、「ロンドン先進金融テクノロジーラボ」を設立しました。2014年には、香港とアイルランドのダブリンにてそれぞれ先進金融テクノロジーラボを設立しています。これまでラボに参加した企業が、本プログラム終了後に調達した資金は、全世界で4億8,000万ドルを超えています。