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2014/10/16

【野村ホールディングス】ノムラ個人投資家サーベイ(2014年10月)~『ノムラ個人市場観指数』は 43.2 と前月比 5.2 ポイント下落~

| by:ウェブ管理者
調査の要約

(1) 『ノムラ個人市場観指数』は 43.2 と前月比 5.2 ポイント下落
3 カ月後の株価見通しについて「上昇する」という回答比率と「下落する」という回答比
率の差である『ノムラ個人市場観指数(Nomura I-View Index)』は 43.2 と前回 9 月調査の48.4 から 5.2 ポイント低下した。内訳を見ると、「1,000 円程度上昇」を見込む回答比率が 46.6%と前月比で 11.5%ポイント低下し、全選択肢中で前月比の変動幅が最大となった。ここで低下した分については他の選択肢に万遍なく分散した模様で、その他の選択肢は全て前月比で上昇した。

(2) 「為替動向」の注目度が上昇
今後 3 カ月程度で株式市場に影響を与えると思われる要因について質問したところ、「国際情勢」の注目度が前月に引き続き一位となったものの、前月比では 2.5%ポイント低下した。一方、「為替動向」は前月比上昇幅が 9.6%ポイントと全体の中で最も大きかった。8 月以降、急激に進展している円安米ドル高が影響したと見られる。

(3) 「自動車」の注目度が上昇、「素材」「資本財・その他」は低下
今後 3 カ月程度の個人投資家の各業種に対する見方について、「魅力的な業種」との回答比率から「魅力的と思えない業種」との回答比率を差し引いた DI を見ると、「医薬品」が前月一位の「資本財・その他」を抜いて一位となった。前月比上昇幅が全業種中最も大きかったのが「自動車」で、7.4 ポイント上昇した結果 DI は 10.6 となった。一方、「資本財・その他」の DI は前月比-8.4 ポイントと全業種中最大の下落幅となった。次いで下落幅が大きかったのが「素材」で前月比-5.0 ポイントであった。足元の急激な円安米ドル高により、輸出産業に対する注目度が高まったと見られる。

(4) 円安ドル高見通しが増加
3 カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円安ドル高を見込む回答比率の合計は 64.7%と前月の 47.7%から 17.0%ポイント上昇した。内訳をみると、「5 円程度」の円安ドル高を見込む選択肢についての回答比率が前月比で+10.2%ポイントと、上昇幅が最大であった。「10 円程度」「10 円以上」の円安ドル高を見込む選択肢についても前月比で計 6.8%ポイント上昇し、小幅~中程度の円安ドル高を予想する個人投資家が増えた模様だ。円高を見込む選択肢については、「5 円程度」の回答比率が前月比で低下した一方、「10円程度」「10 円以上」の前月比が計+1.6%ポイントと、わずかながら上昇した。

(5) 「アメリカドル」の投資魅力が一位に
今後 3 カ月程度の各通貨に対する見方について、「最も投資魅力がある通貨」との回答比率から「投資魅力があると思えない通貨」との回答比率を差し引いた DI を見ると、「アメリカドル」が 38.6 で一位となった。前月比で 15.9 ポイント上昇し、上昇幅も全通貨中で一位であった。その他、「ユーロ」と「中国元」は前月比で小幅上昇したものの、残りの通貨は全て前月比で低下した。

(6) 金融商品では「国内株式」の注目度が一位、「海外株式」の注目度が上昇
各金融商品に対する考え方について、「新しく保有したい、あるいは保有金額を増やしたい金融商品」との回答比率から「保有をやめたい、あるいは保有金額を減らしたい金融商品」との回答比率を差し引いた DI を見ると、「国内株式」の DI が前月に引き続き一位となったが、前月比では 1.5 ポイント低下した。注目度が高まったのは「海外株式」で、前月比+2.2 ポイントと全金融商品中で最大の上昇幅となった。

(7) 物価は 1 年後に上昇するとの見方が増える
日頃よく購入する物やサービスの価格について、今から 1 年後にはどのように変化すると思うかをたずねたところ、「上がる」と見込む回答比率が 66.5%と前月の 62.3%から4.2%ポイント上昇した。一方、「下がる」と見込む選択肢も前月比 3.0%ポイント上昇した。前月比低下幅が最大だったのは「変わらない」であった。今後について何らかの変化を予想した個人投資家が多かった一方、物価の先行きに対する見方は分かれた形になった。


原文はこちら
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20141016/20141016.pdf

17:15 | 金融:証券
 

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