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2017/03/12

【クラウドポート】ソーシャルレンディング主要事業者と投資家が一堂に会す、第1回「ソーシャルレンディングサミット」を開催!(Fintech関連)

| by:サイト管理者


 2017年3月8日(水)、クラウドポートは、東京ミッドタウン ホール&カンファレンスにおいて、第1回「ソーシャルレンディングサミット」を開催した。

 ソーシャルレンディング関連の主要な事業者6社(maneoマーケットクラウドクレジットロードスターキャピタルラッキーバンク・インベストメントインベスターズクラウドCAMPFIREとソーシャルレンディング投資家が一堂に会し、一般投資家向けに、ソーシャルレンディングの認知、メリット・デメリットなど理解促進を目的にプレゼンテーションやパネルディスカッションが行われた。



 冒頭に、「ソーシャルレンディング業界の現状」と題して主催のクラウドポート 代表取締役 藤田 雄一郎氏が登壇。ソーシャルレンディング(投資型/融資型クラウドファンディング)は、「お金を借りたい会社と、お金を運用して増やしたい人をマッチングするサービス」と紹介。同社の調べによると、2016年のソーシャルレンディングの市場規模は533億円、参入事業者数は20社、直近募集額の推移は月間91億円(2017年2月)などグラフで紹介。その上で、国内での市場拡大が続く一方、米国市場規模と比べるとまだまだ少なく、今後の成長余力があるとした。また、ソーシャルレンディングの仕組みと高いパフォーマンスの理由を紹介。短期・少額・期限前返済が可能で決算書三期分の提出が不要という、銀行とは異なる審査基準により、幅広い資金ニーズに対応することで、銀行の審査基準に該当しない中小企業の資金需要への新しい受け皿を担うと共に、保全性を維持しながら高い金利を確保しているという。

 続いて、ソーシャルレンディング主要事業者のプレゼンテーション(各5分)では6社の経営者・事業責任者が登壇。



 1社目は、maneoマーケット 取締役 安達 義夫氏が登壇。ここ半年ほどで問い合わせも倍増・三倍増となり、時代がソーシャルレンディングに向いてきたと語り、GMOクリックホールディングスをはじめとする各社との資本業務提携契約締結のほか、今後も銀行や証券会社と提携していくとした。「金融の世界に変革を」を掲げ、目の前にチャンスがある人たちへの資金を提供すべく取り組んでいくとし、これまでの成立ローン総額や残高、投資家への実績を披露した。

 2社目は、クラウドクレジット 代表取締役 杉山 智行氏が登壇。世界の資金需要者に貸付を行うべく、個人投資家に対して様々な通貨建てでの投資を可能とし、延滞・元本割れリスクおよび損益分布状況に触れつつ、リスクヘッジ手法について紹介。ポジション一括管理機能によるリターンの可視化、レコメンデーション機能、リスクの可視化、世界12ヶ国での案件組成に向けた取り組みなど、今後の重点ポイントについて披露した。



 3社目は、ロードスターキャピタル 代表取締役社長 岩野 達志氏が登壇。不動産鑑定・投資・運用およびITのプロによる堅実な運営および同社の投資案件の事例について紹介、リスクをコントロールし安定した財務基盤を強調した。現在の主な投資対象であるメザニンローンから、今後はエクイティ型への取り組みを拡大していくとし、豊富なコーポレートファンディングの経験を生かしてエクイティ型でも堅実な運営を目指していくと語った。

 4社目は、ラッキーバンク・インベストメント 代表取締役社長 田中 翔平氏が登壇。会社紹介、不動産担保型ローンファンドサービスの仕組み、案件事例やユーザー登録推移、月間募集金額と累計募集金額推移について紹介、直近での累計募集金額78億円になっていることを明かした。また、グループ全体スキームとして、LBIリアルティによる不動産事業への参加など、不動産に特化したレンディングプラットフォーム構築、ネットワーク拡大を目指すとし、業界最年少26歳という若さを強調した。



 5社目は、インベスターズクラウド 執行役員 村上 哲也氏が登壇。同社が掲げる「ネット×リアルで新しいサービスをつくる」のもと、アパート経営プラットフォーム「TATERU」、不動産投資クラウドファンディング事業「TATERU FUNDING」の特徴や仕組みを紹介。優先出資(個人投資家)と劣後出資(同社)の合計額で不動産を取得し、安定した家賃収入から配当。出資割合は「TATERU」既存会員に加え新規会員が過半数超えとなっていることを明かし、今後はファンド数の増加、ファンドバリエーションの多様化を目指していくとした。

 6社目は、CAMPFIRE 代表取締役 家入 一真氏が登壇。レンディングについては準備中であり開示できるところはまだ少ないしながらも、小さな個人が声を上げられることが本質であるとし、同社の会社紹介やこれまでの取り組みについて解説。長くインターネットサービスに取り組み、国内最大の購入型クラウドファンディングを運営する同社だからこそできるレンディングの形を模索し、CAMPFIRE経済圏の拡大を目指して、お金の偏在をなくし誰でも声を上げられる世界、本当の意味でのインクルージョンを実現していきたいと締め括った。



 その後、投資家の体験談紹介(中田 健介氏「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」管理人、ファイアフェレット氏「ソーシャルレンディング赤裸々日記」管理人)のほか、登壇した主要事業者横断パネルディスカッション、質疑応答が行われた。

 クラウドポートは、中立的な立場からソーシャルレンディング主要各社の動向を投資家に情報提供するソーシャルレンディング専門メディア「クラウドポートニュース」を運営している。

 銀行とは異なる審査基準による高い利回りと少額からはじめられる手軽さが魅力として挙げられる一方、元本毀損のリスクもある「ソーシャルレンディング」。健全な市場形成と投資家保護の高度化と共に、銀行の審査基準に該当しない中小企業の資金需要への新しい受け皿としての経済成長に資するクラウド資金循環の仕組みの高度化、そして、社会課題や事業目的に応じたデータ・テクノロジー・知恵を活用した更なるサービスの多様化に期待したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




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