【コービルジャパン】NASDAQ OMX、米国の取引プラットフォームに Corvilオペレーティング・パフォーマンス・モニタリングを導入
http://www.corvil.com/News/Press-Releases/NASDAQ-OMX-to-Implement-Corvil-Operational-Perform.aspx?lang=ja-JP

ビッグデータの波が押し寄せる、最も効率的、かつ可用性が求められるIT環境で電子取引の信頼性と透明性を実現 メンバー企業のためのベター・レギュレーションに適合する独自ソリューションを導入した最初の取引所グループ

ニューヨーク、2013年6月4日 - NASDAQ OMXグループ·インク（NASDAQ：NDAQ）は、本日、NASDAQグループが展開する米国内の取引プラットフォームに対し、次世代の可視化機能、セーフガード機能、そして保護機能を盛り込んだ独自のソリューションである、Corvilオペレーショナル・パフォーマンス・モニタリングを採用することを発表した。Crovilは、リアルタイムの運用パフォーマンスの監視においてリーディング企業であり、「CorvilNet」のブランド名で製品を市場に供給している。

NASDAQ OMXは、取引所のメンバー企業に対して、流動化の高い市場環境を提供すべくCorvilのソリューションを導入する。CorvilNet オペレーショナル・パフォーマンス・モニタリングシステムは、ネットワークレイヤー、ならびにアプリケーションレイヤー、そして取引レイヤーを同時に分析することが可能となる。もし、収集データに異常が見つかった際には、警告を出力するとともに、システムのパフォーマンスを改善するよう処理する。また、高度診断ツールは、効率的にメンバー企業に技術的な問題やパフォーマンス劣化、取引内容などに関連付けられたクエリーを応答できるよう強化されており、取引データを注文から約定までの一貫したライフサイクルで追跡するような利用を想定している。

また、独自の開発ツールは、NASDAQ OMXが取引の透明性に前面に、取引市場を横断してコンプライアンスを担保するのに役立つ。本取引所では、メンバー企業やセキュリティ・インフォメーション・プロセッサ（SIP）に出力されるすべてのデータフィードを追跡管理するよう求めている規制条項を遵守する目的でCorvilを使用する。最新のビューを参照することで、世界でも十指に入る株式市場の中核にあるINET取引エンジンの最適化を行うことが可能となる。

NASDAQ OMXの米州および英国担当トランザクションサービス部所管エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントであるエリック・ノール氏は、次のように述べている。「Corvilオペレーショナル・パフォーマンス・モニタリングを採用することで、メンバー企業に対する最善のサービスを提供するという弊社の姿勢を表しています。CorvilNetのソリューションは、取引処理を監視や取引パフォーマンスの改善、そして、異常なふるまい、取引事象に関する可視化を提供し、異常時には、弊社の情報システムやスタッフに対し、アラートを出力してくれます。」

また、「この金融業界の技術は絶えず進化しており、電子取引市場でのリスクを軽減するために、最先端の技術を採用する必要があります。取引業務を円滑に形作るための規制と競争力に対処するための更なる取引の可視化が必要となります。」とも前出のノール氏は、述べている。

CorvilNetは取引システム自体に余分な負担をかけずに、ネットワークから直に、かつ受動的にデータを取得できるアプライアンスである。取得された全データにタイムスタンプ情報が付加された後、数百以上のすべての市場データ、取引データおよびミドルウェアプロトコルの内部データを表示させ、データ内部情報をリアルタイムで復号化して提供する。これにより、CorvilNet利用者はリアルタイムで注文ID、クライアントIDおよびその他の価値あるアプリケーション層のデータに基づいて、キャプチャしたデータを、検索、フィルタし、処理することが可能となる。

CorvilのCEOであるドナル・バーンは、次のように述べている。「多くの監視ツールは、世界有数の電子取引所に存在する大量のデータ、プロトコルの多様性と高速度に対処するに苦労しています。ネットワーク配線にタップを仕掛けることは最も効果的な方法ですが、そのためには運用状況およびリアルタイムのビジネスインテリジェンス（BI）への構造化されていない生データを変換することができる先進的なシステムが必要です。弊社Corvilは、これら問題を技術的に可能とし、大幅にリスクを軽減しつつ、電子取引システムの正常な稼働を支援します。また、独自の可視化ツールをを提供し、問題の検出や分析に役立つのみならず、次世代の運用監視システムに必要となる諸情報を提供します」。

さらに、「NASDAQ OMXはその重要な取り組みのためにCorvilを選択しており、より速く、より安全な電子取引システムのビジョンを実現するためにCorvilと協業していくことを嬉しく思っています。約250億ものメッセージが米国NASDAQ OMXのシステムを通過しており、株式とオプションのシステムで通常取引日には毎秒100万取引にのぼります。値動きの激しい期間には、ピーク時のメッセージトラフィックが2倍になります。」と述べている。

NASDAQ OMXはナスダック株式市場、NASDAQ OMX BXとNASDAQ OMX PSXを含めた米国株式プラットフォーム、及びNASDAQ OMX OHLX、ナスダックのオプション市場、NASDAQ OMX BXオプションを含む米国オプションプラットフォームで、遅延監視やパフォーマンス測定のためにCorvilを使用しています。Corvilプラットフォームは、高速に市場データおよび注文データの運用およびビジネス属性を提供し、様々なメタデータ（付加価値情報）の記録を含む約0.5 ペタバイト（1ペタは、1000テラ）をデータ保存し維持します。2011年には、NASDAQ OMXとCorvilは、先進国の70の取引市場と50の新興国で使用されている取引プラットフォームである、NASDAQ OMXマーケット技術スイートOMnetモジュールの全遅延測定およびトランザクションのパフォーマンスの可視性を提供する為、CorvilNetを導入することで提携し、協力関係を推進している。