金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【IT業界ニュース】 >> 記事詳細

2015/11/20

【日本IBM】IBMとXilinx、次世代データセンターアプリケーションの高速化に向けた戦略的提携を発表

| by:ウェブ管理者
IBM (NYSE:IBM)とXilinx (NASDAQ: XLNX)は本日、IBMのPOWERベースのシステム上でXilinxのFPGAを活用するワークロード・アクセラレーションによって、高性能かつ高エネルギー効率のデータセンターを実現するため、複数年にわたる戦略的な提携を発表しました。
IBMとXilinxは、OpenPOWER Foundationでの協業、および、2社間の個別合意に基づき、機械学習、ネットワークの仮想化(NFV)、ゲノム解析、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、ビッグデータ解析における新進のアプリケーションに対応するオープンなアクセラレーション基盤、ソフトウェア、ミドルウェアを共同で開発しています。

このような異なる種類のワークロードが増え続けている中、データセンターでは、低消費電力とコンピューターの処理能力向上の両立やワークロード処理にかかる応答時間の削減といったニーズに対応するため、アクセラレーター・テクノロジーを活用し始めています。XilinxのAll Programmable FPGAは、アクセラレーターをデータセンター全体に展開できるほどの電力効率を提供します。IBMがオープン化し、ライセンス提供しているPOWERプロセッサーのアーキテクチャーとXilinxのFPGAは、次世代のデータセンターのワークロードに対して、強力なパフォーマンス、電力効率と、総保有コスト(TCO)の削減を実現します。

IBMとXilinxの戦略的提携の一環としてIBMシステムズグループの開発者は、OpenStack、Docker、そしてSparkといったデータセンター・アーキテクチャーに関して、POWERベースのサーバー、ストレージ、ミドルウェアに対して、Xilinx FPGAアクセラレーターと組み合わせたソリューション・スタックを開発します。また、IBMは、IBM Power Systems サーバー用のXilinxアクセラレーター・ボードを開発・検証します。XilinxはOpenPOWERの開発者コミュニティー向けに、業界をリードする自社のソフトウェア・デファインドのSDAccel Development EnvironmentとライブラリーのPOWERベース版を開発し、提供する予定です。

また、IBMとXilinxは、お客様にアクセラレイテッド・コンピューティングのバリューを提供するためにIBMの革新的な技術であるCoherent Accelerator Processor Interface (CAPI)の活用をさらに強化します。POWERアーキテクチャーに組み込まれたユニークな機能であるCAPIは、Xilinxやその他のテクノロジー・ベンダーが、POWERアーキテクチャー上に密接に統合されたコヒーレントなソリューションを構築することを可能にします。例えば、独立系ソフトウェアベンダーは、アナリティクス・ワークロードの処理の際に必要となる、インメモリー・プロセス向けに、CAPIに接続されるIBM Flash Storageを活用して、大容量のメモリー領域を確保しました。その結果、同じクエリーのワークロードを汎用のx86ソリューションと比べて24分の1のサーバー数で処理することに成功しました。このような画期的な技術を活用した、OpenPOWERのエコシステムによる成果を活用することで、ムーアの法則が崩れ、コンピューター単体の進歩に限界が訪れつつある昨今のIT環境下においても、POWER8ベースのシステムで、すべてのテクノロジー階層での革新を続けることが可能となります。

IBMのOpenPOWER ゼネラル・マネージャー、ケン・キング(Ken King)は次のように述べています。
「IBMとXilinxの提携は、お客様にIBM POWERプロセッサーとXilinxのFPGAが可能にする新しいレベルのアクラセラレイテッド・コンピューティングを提供するだけではなく、急速に拡大しているOpenPOWERエコシステムによってもたらされる継続的なイノベーションによるメリットをお客様が直接利用できるようにします」

Xilinxの有線ネットワークおよびデータセンター・ビジネス バイス・プレジデント、ヘマン・デュラ(Hemant Dhulla)氏は次のように述べています。 「Xilinxは、IBM、データセンターのお客様、そして業界のエコシステム・ベンダーと協業し、クラウド・コンピューティングとNFVアプリケーション向けの世界レベルのソリューションの実現を目指しています。IBMのデータセンターおよびクラウド関連のソフトウェアに関する幅広いリソースや専門的知見はFPGAベースのアクセラレーターの進化に大きく貢献します」

業界全体でワークロードのアクセラレーションを実現するためには、次世代データセンター基盤におけるイノベーションの創出を目的としたオープンコラボレーションによる活動が不可欠です。Xilinxは、POWERアーキテクチャーをベースとしたテクノロジーイノベーションの実現を目的に、世界中から160以上の企業や個人が参加するOpenPOWER Foundationへの投資を強化し、アクセラレーター分科会のメンバーとして、積極的に活用してきました。そして本日、XilinxはOpenPOWER Foundationプラチナメンバーへの昇格と役員就任の承認を得たことを発表します。

当報道資料は、2015年11月16日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/48074.wss


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/11/2001.html

18:05 | IT:一般
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.