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2015/03/18

【日本IBM】中堅企業などがIoT技術を容易に導入できるプロジェクトを開始~新プロジェクト「OMOIKANet」を通じて、IoTを立ち上げ、開発基盤としてIBM Bluemixを採用

| by:ウェブ管理者
株式会社HEATEC(以下、HEATEC)は、国内の中堅企業やベンチャー企業が容易に、あらゆるモノがインターネットにつながるモノのインターネット(IoT)の利便性を手にできる「OMOIKANet」プロジェクトを立ち上げ、その開発基盤として、IBMの次世代PaaSサービス「Bluemix」を採用しました。

HEATECは、1982年の設立以来、住宅設備分野を中心に暖房機器や電磁調理器具などの家電商品を開発・製造する企業です。当社は、電気ヒーターなどの暖房機器にセンサーと通信機能を搭載して、遠隔制御やモニタリングするホームオートメーションを推進しています。

HEATECは、自社の製品に加えて、他社が開発した製品を簡単にインターネットに接続できるように、仕様を公開して誰もが参加して利用者の輪を広げていけるホームオートメーションのコミュニティーを構築しました。2014年8月、アルプス電気株式会社、株式会社 イーアールアイ、日本システム開発株式会社、株式会社エーデックス、日本ヒーター株式会社、日本IBMなどの協力を得て、OMOIKANetプロジェクトを開始し、IoTやセンサーネットワークを容易に実現するためのITインフラの構築に取り組んでいます。

OMOIKANetプロジェクトでは、2014年11月にIBM Bluemixを使ってプロトタイプが開発されました。家電品からインターネット経由でサーバーに更新されるデータは、温度などの数10バイトから100バイト程度であり、一般的なHTTPを使用すると、データ送信で数100バイトのヘッダー情報が追加され、データ通信量が増加することになります。また、ネットワークに接続する機器が1万台で、10秒に1回、サーバーと同期しても、ある瞬間には3000台程度が同時にアクセスする可能性があります。このような条件を吸収できる通信プロトコルとして、プロセッサーやメモリーのリソースが限られている組み込みデバイスでも軽量で実装が容易な、IBM Bluemix上で提供するMQ Telemetry Transport (MQTT)を採用しました。

プロトタイプの開発に携わった開発者は、IBM Bluemixに関する特別な教育や講習を受けることなく、IBM BluemixのIoTサービスを使って、ダミーデータを受け取り、処理し、結果を表示する一連の処理を受け持つアプリケーションを1週間程度で開発しました。

HEATECは2015年4月には、OMOIKANetの正式サービスの提供を開始する予定です。OMOIKANetは、単に家電品をインターネットにつなぐためのサービスでなく、新たなサービスの創出を通じて、日本の製造業が復活するためのインフラ作りを目指しています。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/03/1801.html

18:03 | IT:一般
 

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