これまで第一生命ではオンプレミス基盤のグループウェア上でメインフレーム上の顧客や契約に関連するデータやプロセスにデータベースを構築し、それらを管理・閲覧・処理するためのEUC(End User Computing:基幹業務系システム以外のシステム群)を搭載して活用していました。その数は現在では約4,000ものシステム、50,000近いデータベースが稼働するに至り、ビジネス成長に伴い今後もその数は増えていくことが想定されています。しかし、それぞれのシステムやデータベースが十分連携されておらず、横断的なプロセスの管理やデータの活用が限定的でした。さらには単一のウィンドウ、あるいはポータルで情報にアクセスできる仕組みではなく、情報ごとやシステムごとに別々のウィンドウを開く必要があるなど、情報への導線が統制されておらず、情報の検索や閲覧が非効率であったこと、また従来のグループウェアがモバイルデバイスからのアクセスに対応しておらず、スマートフォン活用の妨げとなっていたことも課題となっていました。