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2017/10/18

【経済産業省、IoT推進ラボ】IoT関連の国内最大展示会CEATECとの合同イベントの一環として、第4回先進的IoTプロジェクト選考会議 最終審査・表彰式を幕張メッセ 国際会議場で開催!

| by:ウェブ管理者


 2017年10月5日(木)、経済産業省IoT推進ラボは、「第4回先進的IoTプロジェクト選考会議 課題解決型IoT Lab Selection」の最終プレゼン審査&表彰式を幕張メッセ 国際会議場で開催した。
 

 経済産業省と連携するIoT推進ラボは、産学官が参画・連携し、IoT推進に関する技術の開発・実証や新たなビジネスモデルの創出・推進するための体制を構築することを目的としたIoT推進コンソーシアムの下に設置される組織で、個別のIoTプロジェクトを発掘・選定し、企業連携・資金・規制の面から支援するとともに、大規模社会実装に向けた規制改革・制度形成等の環境整備を行っている。

 今回は、IoT関連の国内最大展示会「CEATEC JAPAN 2017」との合同イベントの一環として開催されたもので、ものづくりというテーマで事前審査を通過した5社が、審査員の前での最終プレゼンテーションに挑み、グランプリ、準グランプリが選定され表彰された。

 

 「CEATEC JAPAN 2017」の会場の様子。最新のデジタル家電やITの展示会で、18回目となる今年は、昨年よりも多い667の企業・団体が参加。フィンテック分野では、三菱UFJフィナンシャル・グループが独自の仮想通貨「MUFGコイン」を初披露。新規出店の三井住友フィナンシャルグループは、顔認証で決済できる最新サービスを展示した。また、会場の一角にはIoT推進ラボのイベントスペースも用意された。



【開演挨拶】IoT推進ラボ座長、経営共創基盤 代表取締役CEO 冨山 和彦氏「
新しい取り組みとは長所から始まる。特に1点すばらしい優れた点があり、それが将来どんな広がりを持ちうるのかという観点で見ていただきたい。」
 
 CEATEC会場に隣接する国際会議場で行われた本イベントの開演挨拶に立った冨山氏は、「IoT Lab Selectionも今回で4回目だが、今回はものづくりというテーマで募集した。ベンチャーもあれば、証券、中小、歴史のある会社など多彩な企業からアイデアをいただき、ここまで絞り込むのも大変だったが、これからの審査が楽しみだ。」と語った後、「ここで選ばれると前回と同様にラボとしても応援する。また、オープンイノベーションは大企業と中堅・中小ベンチャーとの組み合わせがカギになるが、大企業は欠点から見ていく傾向がある。新しい取り組みとは長所から始まるのであり、特に1点すばらしい優れた点があり、それが将来どんな広がりを持ちうるのかという観点で見ていただきたい。」と挨拶した。



【挨拶】経済産業省 商務情報政策局 商務情報政策統括調整官 吉本 豊氏「去年からCEATECがIoTの総合展示会に生まれ変わって大変成功したことを受けて、今回新たな試みとしてCEATECの会場で一緒にやらせていただくことになった。」

 同じく挨拶に立った吉本氏は、4回目を迎えるIoT Lab Selectionだが、これまでは都内で独立したイベントとして開催していたが、去年からCEATECがIoTの総合展示会に生まれ変わって大変成功したことを受けて、今回新たな試みとしてCEATECの会場で一緒にやらせていただくことになった。また、今回はテーマを決めてやるという初めての試みで、非常に先鋭的なアイデアが集まったと聞いているので、これからプレゼンを聞くのを楽しみにしている。今後もIoT推進ラボの進め方についても忌憚のない建設的な意見をいただければ大変ありがたい。」と挨拶で語った。



【最終選考 ①~③】
 いよいよ最終選考が始まり、各社熱のこもったプレゼンテーションを披露した。

レクサー・リサーチ
 「新AI/超並列シミュレーション最適化による生産マネジメント革新とモノづくり基盤の強化」

O(オー)
 「世界初、体内時計を可視化して、 睡眠改善/生産性向上させるサービス 」

Arblet
 「高齢者見守りを支援するバイタルネットワーク」



【最終選考④~⑤】

OTON GLASS
 「OTON GLASSー読む能力を拡張するスマートグラスー」


タナカ技研
 「ガラス精密加工現場が考えるIRカットフィルタ外観検査の自動化」



【講演】オムロン インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー 企画室 IoTプロジェクト 経営基幹職 本条 智仁氏「AI × IoTで加速する、現場発の最も”リアル”なアプローチ」

  本条氏は講演で、オートメーションによる社会的解決についてや生産性向上の事例として、上海工場の組み立てセルラインのラインバランスの見える化などについて紹介した。
 

【結果発表】グランプリはO:(オー)「世界初、体内時計を可視化して、睡眠改善/生産性向上させるサービス」

 その後、結果発表が行われ、以下の企業が授賞して表彰式が行われた。

【グランプリ】O:(オー)「世界初、体内時計を可視化して、睡眠改善/生産性向上させるサービス」

 センサーを内蔵したリストバンド型デバイスを腕につけ、就寝時間、起床時間などの必要な情報を算出。デバイスと連携したアプリで各ユーザーの理想的な体内時計を算出し、不眠症に対する認知行動療法「CBT-i」を基にコーチングし、睡眠改善のためのセルフケアを促す。日本国内で睡眠に問題を抱えている人は約2,000万人とも言われており、睡眠導入剤の服用者は500万人とされている。
 
【準グランプリ】OTON GLASS「OTON GLASS-読む能力を拡張するスマートグラス-」

 文字を読み上げてくれる眼鏡で、対象は文字を読むことが困難な読字障がい者、著しく視力が低かったり視野が欠けている視覚障がい者、視機能が低下した高齢者。OTON GLASSを掛けると、目の前にある文字をカメラで撮影し、文字認識技術でテキストデータに変換し、それを音声として読み上げることで、ユーザーは内容を理解できる。



 以上で最終プレゼン審査と表彰式は終了。IoT推進コンソーシアムの下で、先進的IoTプロジェクトの発掘・育成に向けて、企業連携・資金・規制改革支援を実施する
IoT推進ラボ。当日の合同イベント全体の様子は開催報告をご覧いただきたい。 
 

(取材、撮影、記事、編集・制作 : 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )




13:16 | 写真:金融・IT業界向け




 

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