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2016/08/07

【スマートコントラクトジャパン/東洋経済新報社】世界中のブロックチェーンエキスパートが東京に集結、日本初イーサリアムブロックチェーン&スマートコントラクトの大規模イベント「SMART CONTRACT CONFERENCE 2016」開催!(FinTech関連)

| by:サイト管理者


 2016年7月26日(火)、スマートコントラクトジャパン東洋経済新報社は、虎ノ門ヒルズフォーラムにおいて、日本初イーサリアムブロックチェーン&スマートコントラクトの大規模イベントSMART CONTRACT CONFERENCE 2016 ~市場規模67兆円の衝撃 破壊的革新ブロックチェーン産業大革命の全貌」を開催した。



 世界中のブロックチェーンエキスパートが東京に集結し、金融その他IoTなど各分野先駆者達によるスマートコントラクトの最新活用事例の紹介やネットワーキングなど、新規ビジネス創出の機会を提供することを目的に開催。定員400名の同イベントは満席となった。




 オープニングスピーチは、吉本 豊氏(経済産業省 商務情報政策局 商務情報政策統括調整官)が登壇。ブロックチェーン技術による社会変革の可能性は広く、さまざまな社会的制約やコストを解放する、計り知れないインパクトやチャンスがあるとし、市場規模合計67兆円の内訳について披露。一方、まだまだ黎明期にある中で、検証が十分でないこともあり、さまざまなユースケースの実証をサポートしていきたいとしたほか、比較検討可能な評価指標を作っていくなど地味ではあるが着実な環境整備を進め、中長期的な視点で社会実装につなげていけるよう努めていきたいとした。

 続いて、神田 潤一氏(金融庁 総務企画局企画課信用制度参事官 企画官)が登壇。満員の会場から期待の大きさをヒシヒシと感じるとし、国内外の代表的かつ専門的な登壇者による幅広い分野における活用について活発に議論されることに期待感を示した。その上で、金融審議会での議論を通じて関連制度の見直しに着手、決済インフラの高度化やエコシステムへの有識者会議など対応を加速、仮想通貨におけるマネーローンダリングや利用者保護など安心して利用できる環境整備のほか、関係省庁が横断となり日本最強戦略で閣議決定している今後の方向性を示すべく、ビジネスの効率化、利用者利便の向上、国際競争力の強化に向けて努めていきたいとした。




 キーノートでは、Joseph Lubin氏(ConsenSys CEO / Founder)、Marley Gray氏(Microsoft Director Business Development & Strategy)、Andrew Keys氏(ConsenSys Head of Business Dev.)が登壇。ConsenSysの歴史やプラットフォーム、次世代インフラとしての役割などブロックチェーン技術の最新動向やエコシステム、イーサリアムを用いたビジネスチャンスなどについて解説。



 特別対談「スマートコントラクトが社会にもたらす影響」では、講演を行った3氏(Joseph Lubin氏、Marley Gray氏、Andrew Keys氏)をパネリストに、高木 聡一郎氏(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究部長/主幹研究員/准教授)がモデレーターを務め、破壊的革新の本質と、日本企業への示唆について迫った。




 ランチタイムを挟み、ブロックチェーン技術の活用として国内銀行、送金システム、ID認証、スマートコントラクトなどについて講演や対談が行われた。

 「<みずほ>のブロックチェーン取組」では、上野 育真氏(みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT)が登壇。取組の背景やFinTech戦略のほか、ブロックチェーン活用の狙いとして、コスト削減、取引処理速度、透明性を挙げ、取組中の実証実験について披露するとともに、破壊的なイノベーションが起きる要件として、技術のブラックボックス化ではなく、オープンにアライアンスを構築するプラットフォーム戦略により、いち早く規模の利益を追求していくことが重要だとした。

 「ブロックチェーン技術の活用:送金システム」では、大塚 雄介氏(レジュプレス Co-founder COO)、西口 英俊氏(PwC Global Innovation Factory Director)が登壇。事業参入の背景、顧客の課題と解決、苦労した点や社内稟議の際に気をつけるべきポイントなどについて対談形式で披露した。




 「シェアリングID」では、菊池 梓氏(ガイアックス Blockchain App Engineer / Project Leader)が登壇。ブロックチェーンの応用分野の一つとしてのデジタルIDについて共有すべく、シェアリングサービスにおける課題を解決するためのデジタルIDの現状と実証実験、一般向けサービスの実現に向けて、今後の展望について解説した。

 「イーサリアム×スマートコントラクト」では、Fabian Vogelsteller氏(Ethereum Blockchain Technology Labs Lead Dapp Developer)、「IoT×スマートコントラクト」では、Christoph Jentzsch氏(Slock.it CTO)が登壇。




 「コーポレートガバナンス×スマートコントラクト」では、Mano Thanabalan氏(Otonomos BCC Pte. Ltd. Head of Development)、「未来予測×スマートコントラクト」では、Stefan George氏(Gnosis Co-Founder)、「分散型クラウドファンディング」では、Nick Dudson(Wei-Fund Founder / Lead Developer)、「著作権×スマートコントラクト」では、Jesse Grushack氏(Ujo music Director)、「自動認証×スマートコントラクト」では、David Johnston氏(Factom Chairman of the Board)が登壇。



 対談「P2Pエネルギーマーケット」では、John Lilic氏(ConsenSys Director for Enterprise Business Technology Development, Strategy and Operations)、小川 晋平氏(ビットプロパティー 代表取締役)が登壇。P2B再生可能エネルギープラットフォーム構想の概要や事業を行う上での規制についてディスカッションが行われた。



 「ブロックチェーンID認証システム」では、Sam Cassatt氏(ConsenSys CSO)が、「アセットのデジタル化」では、James Slazas氏(ConsenSys CFO)が登壇。また、アルゴリズムトレードやOTCトレードについて、林 宏樹氏(スマートコントラクトジャパン Strategist/Trader)、千賀 優作氏(スマートコントラクトジャパン IOTエンジニア)より解説が行われた。




 対談「ブロックチェーン産業の未来×スタートアップ」では、パネリストとして、野口 悠紀雄氏(早稲田大学ファイナンス総合研究所 顧問、一橋大学名誉教授)、佐野 究一郎氏(経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長)、佐藤 智陽氏(スマートコントラクトジャパン Founder)が登壇。高木氏がモデレーターを務めた。



 全てのプログラムが終わり、懇親会へ。参加者と登壇者による情報交換とネットワーキングが行われた。

 スマートコントラクトジャパンでは、2016年7月27日(水)~7月28日(木)の2日間、渋谷dots.において、「ブロックチェーンハッカソン~分散型の未来を想像しよう」を開催するなど、ConsenSys社と共にイーサリアムを用いたブロックチェーン事業等についてのコンサルティングを通じて、分散型テクノロジーを使ったグローバルなサービス展開をサポートしている。同社が掲げる「非中央集権化(Decentralization)によるイノベーションを日本からも世界へ」のもと、分散型の思想と技術によって、より個人がエンパワーされた社会を築いていくという今後の展開に注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




09:31 | 写真:金融・IT業界向け




 

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