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2016/06/10

【日本IBM】IBMとCisco、Watson IoTの能力とエッジ分析を融合

| by:ウェブ管理者
Bell Canada、カナダ最大かつ最速のLTEネットワークにおいてインテリジェントなデータ・アナリティクス・ソリューションを提供
Ciscoとの共同ソリューションが新たなテクノロジーの限界を押し上げ、カルタヘナ港やSilverHook Powerboatsを支援

Cisco(NYSE:CSCO)とIBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、ネットワーク・エッジにおけるIoT(モノのインターネット)から得た洞察を即座に提供可能にする、グローバルでの協業を発表しました。これにより、遠隔地に独立した拠点を置く企業や組織が、IBMのWatson IoTテクノロジーやビジネス・アナリティクス・テクノロジーと、Ciscoのエッジ分析機能を組み合わせて利用し、ネットワーク・エッジに関する重要なデータへの理解を深めて行動できるようになります。

今まさに、相互に接続された何十億台ものデバイスやセンサーによって、物理的な世界の膨大なデータがリアルタイムで収集されています。近年では、クラウド・コンピューティングによって、企業は、それらのデータを保管し、有益な洞察を得ることが可能になっています。しかし、高帯域幅ネットワークへ簡単に接続ができない企業や組織にとっては、そうした機能が利用できない、あるいは時間がかかりすぎる場合がありました。この問題を解消するため、IBMとCiscoは、データを収集する時点で即座に実用的な洞察を得ることが可能な、新しい方法を共同で提供していきます。この新たなアプローチは、時間がきわめて重要でありながら、帯域幅が不足することの多い環境にある、石油掘削施設、工場、輸送会社、鉱山といった、コンピューター・ネットワーク・エッジで事業を運営している企業を対象に設計されたものです。

IBMのゼネラル・マネージャーでWatson IoT, Commerce and Education担当のハリエット・グリーン(Harriet Green)は、次のように述べています。「私たちが物理的な世界を体験し、その世界と対話する方法は、クラウド・コンピューティングとIoT(モノのインターネット)よって変わりつつあります。遠隔地にある石油掘削施設や、重要な意思決定を即座に行う必要のある工場にとって、すべてのデータをクラウドへアップロードするのは、必ずしも最善の選択肢とはいえません。IBMとCiscoは、両社の優れたIoTテクノロジーを末端のネットワーク(ラストマイル)に適用し、クラウドからコンピューター・ネットワーク・エッジへとWatson IoTを拡張して、その強力なアナリティクス機能をほぼどこからでも、必要なときに利用できるようにすることを目指し、一体となって取り組んでいきます。」

CiscoのData & Analytics Platforms Group担当シニア・バイス・プレジデントであるマラ・アナンド(Mala Anand)氏は、次のように述べています。「CiscoとIBMは、これまで気付かれず見落とされがちだったビジネス・クリティカルなデータに基づいて、リアルタイムの意思決定を組織が行えるよう支援することができます。ネットワーク・エッジにおいて膨大なデータが生み出されている今、既存のCiscoインフラストラクチャーを利用して、ストリーミング・アナリティクスを行うことが、効率良くリアルタイムの洞察を引き出すための最適な方法といえます。両社の強力なテクノロジーによって、お客様は、当社のエッジ処理機能と、IBMのWatson IoTプラットフォームのコグニティブ・コンピューティング能力を、柔軟に組み合わせていただけるようになります。」

例えば、遠隔環境の担当者が、重要な機器の状況や動作をよりきめ細かく監視し、必要なメンテナンスや設備のアップグレードをより的確に計画できるようになることが考えられます。IBMのWatson IoTプラットフォームとCiscoのエッジ分析の能力を活かすことで、それらの企業は、状態ベースのメンテナンスに向けた最新のアプローチを取り入れることができます。これにより、設備がリアルタイムで監視されるようになり、最大50%のメンテナンス・コストの削減や、25%の生産性向上につながることが期待されます。(1)

Bell Canada、インテリジェントなデータ・アナリティクス・ソリューションをカナダ全国の企業に提供:

CiscoとIBMは、カナダ最大の通信会社であるBell Canadaと連携し、カナダ最大かつ最速の4G LTEネットワークを利用して、IBM Watson IoTとCisco Edgeを提供する取り組みを進めています。Bellのネットワーク・カバレッジとLTE-Advancedのスピードによって、お客様は、リアルタイムでデータを収集できるようになります。

Bellの最高技術責任者であるスティーブン・ハウ(Stephen Howe)氏は、次のように述べています。「CiscoとIBMによるこの強力なIoTテクノロジーと、Bellの世界をリードするネットワーク・テクノロジーを組み合わせることで、お客様は革新的なリアルタイムの分析オプションを活用できます。そして、業務全般にわたるパフォーマンスをどこででも最適化できます。当社の、大企業のお客様のほとんどは、リモート・システムを運用しており、継続的な可用性の確保と、重要なパフォーマンスの要因をモニターしてダウンタイムを回避するためのデータ・アクセスを必要としています。IBM Watson IoTの高度な分析機能と、ストリーミング・エッジ分析機能を備えたCiscoのネットワーキング・インテリジェンスを導入することで、カナダのIoTにおけるBellのリーダーシップがさらに強化されるでしょう。」


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/49895.wss

17:03 | IT:一般
 

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