日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、デジタル変革に向けた経営レベルの課題解決を金融業界のお客様と共に推進するための包括的な枠組み「オープン・ソーシング戦略フレームワーク」と、その中核ソリューションとして「金融サービス向けデジタルサービス ・プラットフォーム (IBM Digital Services Platform for Financial Services。以下、DSP)」を発表します。
「DSP」は、「オープン・ソーシング戦略フレームワーク」を推進するための第一弾であり、業界共通サービスを金融サービス向けクラウドでオープンかつ安定的に提供するソリューションです。「DSP」は、業務マイクロサービス、基幹系連携機能、DSP基盤の3つで構成されます。業務マイクロサービスは、認証、諸届、口座照会、振替、資金移動といったサービスを実行するための共通サービス部品で、2020年5月現在で81種類のAPIが利用可能であり、2020年内に147種類、2021年3月までに181種類に増やしていく予定です。これらの業務マイクロサービスは、基幹系連携機能を利用することにより、基幹系システムを意識せずにプラグインの方法で新たな業務を迅速かつ柔軟に開発できるようになります。また、「DSP」はRedHat OpenShift上で開発しているため、「一度作ればどこでも実行できる (Build once and run anywhere)」を実現し、オンプレミスやパブリッククラウドというあらゆるシステム基盤で稼働できます。さらに今後日本IBMは、「DSP」をユーザー企業やソリューション企業にも開放することで、自由な競争のなかで金融アプリケーションの相互利用を促していきます。