(2011/09/26)
ソニー銀行の石井社長メッセージが更新されました。
http://moneykit.net/from/topics/msg_index.html
どのような商売でも信用が必要です。なかでも金融機関では融資を信用供与というくらいですから、信用がサービスの根幹です。信用を具体的に考えてみると、ひとつは行動が予測可能かどうかだと思います。予測できるためには、あらかじめ言ったことと実際に行っていることに矛盾がない、つまり言行が一致しているか、あるいは行動に一貫性があるかといったことが問われます。次に、考えていることを行動に移せるか、考えを実現できるかということがカギとなるのだと思います。企業は環境に適応していくことが必要ですから、必ずしも計画通りに事が運ぶとは限りません。しかし、何を目指しているのか、それを実行できているのかということは企業を評価するうえで重要だと思います。
先日、ソニーフィナンシャルホールディングス(SFH)グループの経営方針説明会が開催されました。例年6月初旬に行っていたものですが、東日本大震災の影響も見極めてということでこの時期になったものです。ちょうど今年度の第1四半期の決算もまとまりましたので、その結果を踏まえて投資家・アナリスト向けに中期的に経営方針を説明したものです。したがって、ソニー生命のエンベディッド・バリューなど、かなり専門的な話もありますが、全体としてSFHグループがどのような方向に進もうとしているのかがわかっていただけるのではないかと考えます。投資家・アナリスト向けというと株主の視点からSFHグループをみるということになりますが、お客さまにとっても取り引き相手がどのような状況にあるのか、信頼できる相手なのかといったことを知る機会になると思います。
ソニー銀行について申し上げれば、この第1四半期は、おかげさまで厳しい経営環境の中でもお客さまに活発にご利用いただきました。その結果、見込んでいた収益水準は確保できると考えています。また、中期的な道筋について申し上げると、お客さまに満足していただくことによりwin-winの関係を築くことが基本です。そのために、中核的商品である住宅ローンや外貨預金を強化していきます。同時に、より効率的なコスト構造を目指すというのが大方針となります。
銀行業は規模のメリットが働きます。ですから、ソニー銀行にとっては規模を拡大することによってコストを引き下げつつ商品・サービスを強化するという課題を解決することが可能となります。安定した財務基盤は信用の基礎でもあります。着実に成長してお客さまがより安心でき、よりメリットを感じていただけるサービスを提供していきたいと考えています。