金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【IT業界ニュース】 >> 記事詳細

2015/07/24

【日本IBM】IBM、世界各国の大学200校と協力して、次世代のクラウド開発者を育成

| by:ウェブ管理者
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2015年7月22日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は、IBM Cloudテクノロジーを用いて、次世代の開発者のイノベーションの推進を目的とした、支援プログラム「アカデミック・イニシアティブ・フォー・クラウド」を新たに発表します。この新プログラムでは、IBMの PaaSクラウド (Platform as a Service) であるBluemixを使ったクラウド開発用教育コースおよびプログラムを、200を超える大学に提供し、36カ国、20,000人を超える学生の皆様にご利用いただけます。

また、数万人の開発者が参加するハッカソンへの取り組みと女性プログラマー向けのダイバーシティー・プログラムを発表します。いずれも、Bluemixを活用した実践経験を積むことで、クラウド・アプリケーション開発において新しいアイディアとイノベーションを促すことを目的としています。

こうしたプログラムでBluemixを提供することにより、IBMは、次世代の開発者が最先端の技術を活用して能力を身に付け、将来、エンタープライズのクラウド・アプリケーションをコンシューマー向けに開発するために必要なスキルを育成する機会を提供します。開発者にとって使いやすい、オープン・スタンダードに基づくBluemixは、IBM Watson、モノのインターネット(Internet of Things)、ビッグデータ&アナリティクス、モバイルといったIBMや他社の最新サービスを含め、最も注目されるオープンソース・テクノロジーのツールやサービスを100以上提供しています。

IBM Cloud Ecosystem and Developersのゼネラル・マネージャーであるサンディ・カーター(Sandy Carter)は、次のように述べています。「Bluemixを現在そして明日のイノベーターたちの手に委ねることで、クラウド・アプリケーション開発における新世代の才能を育む機会が生まれます。大学生からプロフェッショナルまで、将来のクラウド開発者に深い専門知識を提供するという私たちの取り組みは、この業界の成長を維持するうえで欠かせません。」

「アカデミック・イニシアティブ・フォー・クラウド」について
IBMの新プログラム、アカデミック・イニシアティブ・フォー・クラウドは、学生の皆様に最新のクラウド・テクノロジーおよびソリューションを提供することにより、自身でビジネスを立ち上げたり、業界リーダーとなるために必要な、どこでも通用するスキルを身に付けてもらうためのプログラムです。この新プログラムでは、IBMの継続的なリーダーシップとコミットメントにもとづき、高等教育コースと現場のニーズのスキル・ギャップの解消を目的とし、すでに、ビックデータ・アナリティクスおよびコグニティブに関するアカデミック・プログラムなどが実施されています。

今秋より、世界各国の大学で、IBMの教材、テクノロジー、手法を利用した250を超えるコースおよびプログラムが開始される予定です。いずれも、Bluemixの活用を中心に、コンピューター・サイエンス、情報テクノロジー、アナリティクス、データサイエンス、モバイル、起業家育成など、さまざまなコースが提供されます。以下の大学をはじめとして、210を超える教育機関への提供を予定しています。

ベングリオン大学(イスラエル)

カーネギーメロン大学

インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)

インド情報技術大学(インド)

アイルランド・ナショナル・カレッジ

シンガポール国立大学

ノースウェスタン大学

カルフォルニア大学アーバイン校

ケンブリッジ大学

南カリフォルニア大学

シュトゥットガルト大学

東京大学

大学の授業でBluemixを活用することで、理論だけでなくより実践的な教育が可能になります。クラウド開発関連の実習をカリキュラムに取り入れることで、Watson Analyticsやモノのインターネット(Internet of Things)などのコグニティブ機能を、講義やデモに加えて、学生の皆様が実際に触れることができます。

このプログラムでは、教員には、Bluemixフリートライアルへの教員用アクセス権(12カ月間)と学生用アクセス権(6カ月間)が付与されます。教員用アカウントと学生用アカウントのいづれも更新可能で、クレジット・カードは不要です。

ゲーミフィケーションの専門家で、米国ペンシルバニア大学ウォートン・スクールの教授であるケビン・ワーバック(Kevin Werbach)氏は、次のように述べています。「ビジネスや高等教育のリーダーたちは一丸となって、デジタルに精通した新世代の人材を育成する必要があります。IBMが当校をはじめとするトップレベルの大学と協調したり、学生や教員に最新のクラウド・テクノロジーやビジネス・コンセプトに接する機会を提供するべく熱心に取り組んでいる姿勢はとても意義深いことです。」
さらにIBMでは、「学生開発者コミュニティー(Student Developer Community)」を新たに立ち上げています。学生が各自の成果やプロジェクトなどを発表できる場であるBluemix Uへの参加方法や学習リソースなどにすばやくアクセスできるなど、学生がクラウド・スキル習得への取り組みを始めるにあたり有益なコミュニティーです。

Girls Who CodeとReBoot Acceleratorを支援してテクニカルな人材の多様化に貢献

多様化はイノベーションを促します。1984年には37%だったコンピューター・サイエンス専攻の卒業生に占める女性の割合が、現在は14%しかありません。この傾向をふまえ、IBMは、女性の技術習得を支援して技術的専門職の女性不足に対処するプログラムを支援することで、テクノロジー・イノベーションを通じたクラウド開発に取り組んでいます。

例えば、IBMはGirls Who Codeと協力し、次世代の女性開発者のクラウド・イノベーションを推進するため、ニューヨーク市の女子高生を対象に7週間の夏期集中プログラムを主催しています。2016年、IBMは同組織との取り組みをさらに拡張すべく、ニューヨーク市の夏期集中プログラムのほかに、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オースチンで追加プログラムをサポートする予定です。

複数年の休職後でも、女性が最新情報に通じ、違和感なく職場復帰できるよう設計されたプログラムであるReBoot Accelerator for Womenについて、IBMはGSVlabsとの新たなコラボレーションも発表する予定です。IBMは、コーディングをわかりやすく説明し、より親しみやすいものにすることを目的として、Bluemixを活用したクラウド開発に重点を置いた複数の教育セッションを催す予定です。また、さらに多くの女性が職場へ復帰する気になればとの思いから、女性の職場配置戦略について個人指導や支援も提供する予定です。

世界中でエンタープライズ・ハッカソンを広げる

ハッカソンは、個人が最新のクラウド技術を活用し、仲間と連携して、最終的に実世界の経験を実現する重要な手段となっており、それが企業のイノベーションへとつながっています。そうした中、IBMは、AngelHackのグローバル・ハッカソン・シリーズ第8弾(Eighth Global Hackathon Series)で25のハッカソンのスポンサーとなりました。このシリーズは、世界で活発に活動するコード・クリエーターのコミュニティーをつなぎ、10,000人の開発者、設計者、起業家が、さまざまな製品やプラットフォーム、ブランドにイノベーションを生み出します。こうしたイベントでは、BluemixやWatsonのテクノロジーが医療や旅行、食品、緊急時対応などの各種業界でどのような貢献ができるのかがわかります。

IBMは開発者と密に協力してプログラムを提供し、開発者が業界や企業を変革できるよう支援します。こうしたプログラムには、クラウドを基盤としたオープンソース技術、業界ハッカソン、開発者トレーニング・プログラムなどが含まれます。詳しくは、developer.ibm.com/start(英語)をご覧ください。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/07/2302.html

16:04 | IT:一般
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.