日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は本日、IBMの次世代プロセッサー「POWER8」*1を搭載し、ビッグデータ時代に合わせてデザインされた新しいスケールアウト型サーバー「IBM® Power Systems Sクラス」を発表します。「IBM Power Systems Sクラス」は2,400億円の開発費用と3年以上の歳月をかけて開発され、またPOWERアーキテクチャーに基づくオープンな開発コミュニティOpenPOWER Foundationの活動の成果を採用する業界初のサーバーです。新しいスケールアウト型Sクラス・サーバーは、Linux専用の「Power Systems S812L」および「Power Systems S822L」と、Linuxに加えAIXとIBM iの複数オペレーティング・システムに対応した「Power Systems S814」および「Power Systems S822」、「Power Systems S824」の5モデルで構成され、本年6月10日より順次出荷を開始予定です。
ビッグデータを超高速処理するためのデザイン: IBMは、企業内外に溢れるビッグデータから迅速な洞察獲得を実現するため、「POWER8」では、膨大な計算に求められるメモリーバンド幅やI/Oバンド幅を従来比2倍以上に強化しています。「Power Systems」向けに最適化されたIBMのビッグデータ分析ソフトウェアと「Power Systems」によるベンチマークでは、最新のx86サーバーと比べ、50倍の速さでデータを分析しました。*2 また、複数の企業において、分析クエリーの速度が1,000倍以上にもなり、実行時間が数時間からわずか数秒に短縮されています。今回、最適化されたIBMの分析ソフトウェアを組み合わせた「BLU Acceleration – Power Systems Edition」および「IBM Solution for Analytics – Power Systems Edition」を提供します。「IBM Solution for Analytics」では、「IBM Cognos」、「IBM SPSS」、および「DB2 BLU Acceleration」を統合し、分析、演算、コグニティブ・コンピューティングといったデータ主導型のワークロードにおいて、今まで以上に迅速に洞察を獲得します。
高い経済性と信頼性を備えたクラウド基盤: 「POWER8」を搭載する「Power Systems Sクラス」は、最新のx86サーバーと比較して2倍のスループットを実現し、データセンターの設置面積や消費電力、冷却にかかるコストを削減してデータセンターの経済性を改善することができます。高い集約率で使用率を65%以上に高める「IBM PowerVM」は、仮想化ソリューションの脆弱性報告がゼロ件という驚くべき実績を残しており*3、また、グローバルの550社の企業調査*4では、「Power Systems」は可用性99.9978%という堅牢なシステムとして評価されています。多くのシステムを統合するプライベート・クラウド基盤として安心して選択できるとともに、OpenStackなどのオープン・テクノロジーへの対応により、お客様の案件に合わせたハイブリッド・クラウド環境の構築に最適です。