アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀田徹哉、以下 SAS)は、日本コープ共済生活協同組合連合会(本部事務所:東京都渋谷区、代表理事理事長:佐藤利昭、以下 コープ共済連)が「SAS Fraud Framework for Insurance」を採用し、AIテクノロジーを活用した査定業務高度化に取組むことを発表します。
SAS Fraud Framework for Insuranceは、引受から査定支払にいたる保険・共済金業務全体をカバーし、引受・請求事案の正当性の判断精緻化、業務上のミス削減、調査担当者の生産性向上を実現するソリューションです。すべての保険・保障商品を横断し、顧客毎の請求履歴や保険契約などのデータを対象に、ルール、異常検知、予測モデル、ネットワーク分析を組み合わせたハイブリッドな検知手法で、高い精度でのリスク判定を可能とします。また、アラートにもとづき、調査対象の事案に優先順位をつけて可視化できる調査プラットフォームを提供します。
この課題解決のために、コープ共済連は、SAS Fraud Framework for Insuranceの採用を決定しました。本取組みでは、AIテクノロジーを搭載した分析機能とグローバルのプロジェクトで培った分析用データモデルなどのアセットを活用し、請求事案の正当性を判断する予測モデルを構築することで、査定業務の高度化を目指します。また、時系列予測などの分析手法を用いて将来の業務量を予測し、共済金支払業務全体の最適化を進めます。
SAS Fraud Framework for Insuranceは、データ加工・分析・調査を同一プラットフォームで提供する分析基盤として活用できるため、共済金請求件数の予測精度向上といった新たなテーマに取り組むことが可能です。コープ共済連の査定部門は、月単位で、将来の日次請求受付件数を把握することで、適切な人員配置を図ります。結果として、請求受付から後続の査定業務に至る共済金支払業務全体のコスト最適化とリードタイム短縮を実現します。
今回のSASソリューション採用にあたり、コープ共済連 共済金企画部 部長 小野 広記氏は次のように述べています。 「SASの保険業向けソリューションSAS Fraud Framework for Insuranceが有する非常に強力な分析機能によって、共済金支払業務の様々な課題を解決できること、そして豊富な分析経験をもとに専門性の高いコンサルティング・サービスを提供してくれることを高く評価しました。採用にあたり、SASのコンサルティング・チームがコープ共済連の現行業務と実データを分析し、査定業務高度化の実現性・有効性を検証しました。我々の業務課題に対し、データ分析に基づく的確な提案をしてもらい、その結果、大幅な業務効率の向上と契約者への支払リードタイム短縮が見込めることを確認でき、採用に至りました」