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2023/05/29

【財務省 関東財務局 甲府財務事務所】脱炭素社会の実現に向けて「第11回 経済財政に関する山梨コンファレンス」を開催!

| by:サイト管理者

 2023年5月18日(木)、財務省 関東財務局 甲府財務事務所は「脱炭素社会の実現に向けた山梨県の取組みを考える」をテーマに「第11回 経済財政に関する山梨コンファレンス」を甲府合同庁舎で開催し、会場の模様をオンラインでも配信した。
(共催:山梨大学山梨県立大学山梨学院大学甲府商工会議所山梨総合研究所、協力:グッドウェイ

開会挨拶  

 開会挨拶では成田 耕二氏(財務省 関東財務局長)よりお礼の言葉と共に、これまでのコンファレンス開催の経緯と概要などあらためて紹介。その上で、今回のテーマ設定の背景や県内および財務局における近年の取組みに触れ、本コンファレンスが地元大学・行政機関・地域金融機関・地元企業による山梨県の脱炭素社会の実現に向けた事例紹介や有識者パネルを通じて地元経済の新たな価値の創出に貢献できればと述べ挨拶とした。なお、この日の進行は大柴 晶氏(財務省 関東財務局 甲府財務事務所 総務課 課長)が務めた。

基調講演  「エコロジカル・フットプリントから見た山梨県の現状」


 基調講演では今井 久氏(公益財団法人 山梨総合研究所 理事長)より、エコロジカル・フットプリント(人間活動が自然環境に与える負荷を表す数値や指標)の観点から山梨県の現状分析の内容を披露。日本一環境負荷の低い生活スタイルは、持続可能な社会のフロントランナーとしての役割が期待できるとして、山梨の未来への可能性について私見を共有した。

取組事例①   「山梨県における再生可能エネルギーによる創エネと省エネのポテンシャル」


 事例紹介では武田 哲明氏(山梨大学大学院 総合研究部 工学域 機械工学系 教授)より、再生可能エネルギーの基礎情報や導入状況、課題や取組みなどを共有した後、地中熱ヒートポンプ活用に関する山梨県内の取組み事例などを紹介した。

取組事例②  「カーボンニュートラルに向けた日本の脱炭素・再エネ導入の状況」


 続く事例紹介では巴山 太計治氏(レナリア ゼネラルマネージャー)より、カーボンニュートラルの総論について解説した後、国内における再エネ普及の現状や政策、今後の展開と課題などについて詳しく共有した。

取組事例③  「リユース食器と社会~スペースふうの挑戦~」


 続く事例紹介では箕浦 一哉氏(山梨県立大学 国際政策学部 総合政策学科 教授)より、サーキュラーエコノミーの重要性を詳しく説明。続いて、箕浦氏との対話形式で、永井 寛子氏(認定NPO法人 スペースふう 理事長)より、リユース食器を使った循環型社会の実現を目指すこれまでの数々の取組みと挑戦への想いを披露した。

パネルディスカッション   「脱炭素社会の実現に向けた山梨県の取組みを考える」


 パネルディスカッションに先立ち、パネリストとして新たに加わる3氏より脱炭素に向けた各々の取組みが紹介された。

  「動き出した「メガバンク」、小水力発電へ初のプロジェクトファイナンス実施!」
  半田 宏文氏(日本小水力発電 代表取締役社長)

 「脱炭素経営に対する金融機関のネットワークを生かしたサポートについて」
  古屋 賀章氏(山梨中央銀行 代表取締役専務)
 
 「山梨県の地球温暖化対策について」
  加藤 栄佐氏(山梨県 環境・エネルギー部 環境・エネルギー政策課 課長)




 <コーディネーター>
 ・今井 久氏(公益財団法人 山梨総合研究所 理事長)

 <パネリスト>
 ・半田 宏文氏(日本小水力発電 代表取締役社長)
 ・古屋 賀章氏(山梨中央銀行 代表取締役専務)
 ・加藤 栄佐氏(山梨県 環境・エネルギー部環境・エネルギー政策課 課長)
 ・武田 哲明氏(山梨大学 大学院 総合研究部 工学域 機械工学系 教授)
 ・巴山 太計治氏(レナリア ゼネラルマネージャー)
 ・箕浦 一哉氏(山梨県立大学 国際政策学部 総合政策学科 教授)
 ・永井 寛子氏(認定NPO法人 スペースふう 理事長)

 パネルディスカッションでは、この日の講演内容を踏まえつつ、目指す脱炭素社会とはどのような社会か、地域企業や住民によるCO2排出ゼロを実現するためにはどのような取組みが必要かなど、それぞれの私見を披露し、議論が行われた。

講評&全体総括・閉会挨拶  


 大森 恵子氏 (環境省 関東地方環境事務所 所長)、吉田 誠氏(経済産業省 関東経済産業局  資源エネルギー環境部 カーボンニュートラル推進課 課長)、武藤 英一氏(財務省 関東財務局 甲府財務事務所長)の講評の後、進藤 中氏(甲府商工会議所 会頭)は、脱炭素社会の実現に向けて、固定観念を捨て去り、まったく新しいところからチャレンジし、今までとはまったく違うところから切り込んでいくことの大切さに触れ、目標達成への想いとお礼の言葉を述べ閉会挨拶とした。

 大学等での取組事例を交えながら地域の課題を考察した今回の「第11回 経済財政に関する山梨コンファレンス」。行政機関、地元大学、経済団体、金融機関、企業経営者が一堂に会し、事例紹介や有識者による公開討論を通じて地域経済の発展を目指すコンファレンスが、山梨経済の新たなムーブメントと産学官金の連携につながっていく事に期待したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )






22:44 | 写真:金融・IT業界向け




 

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