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2016/02/15

【GCIアセット・マネジメント】GCIエンダウメントファンド (成長型/安定型)の月報(1月末基準)をアップデート

| by:ウェブ管理者
<運用の基本スタンス>
さまざまな市場環境を乗り越えて、長期間にわたるすばらしい運用実績を残してきたエンダウメント(大学財団)型の投資戦略をお手本に、オルタナティブ投資を積極的に活用したグローバル投資を行います。リスクとリターンの源泉を分散・多様化するとともに、運用コストにも注意を払い、運用資産の長期的成長を効率的に目指します。
「GCIエンダウメントファンド」の運用手法はシンプルかつ頑健(Robust)です。
原則として年一回、基本資産配分(ターゲット・ポートフォリオ)を決定した上で、資産配分のリバランスを適宜実行しながら、フル・インベストメントを維持します。運用者の裁量により、資産配分比率を変更したり、現金ポジションを上下させることはしません。また、長期スタンスで円資産のリスク・リターン効率化を図るため、為替リスクは原則としてヘッジします。
基本資産配分(ターゲット・ポートフォリオ)は、想定リスクを成長型で年率8%、安定型で年率5%にセットし、対象資産の流動性やキャパシティ(市場規模)などを吟味して選択した投資対象ユニバースの中で、最良の期待リターンとなるように配分比率を決定します。その時々の市場動向やムードなどに振り回れず、取引コストを抑制しながら、一定のリスクを効率的に取り続けるという、ブレのない運用姿勢を貫きます。

<ビッグ・ピクチャーと基本資産配分>
原則として年一回の基本資産配分(ターゲット・ポートフォリオ)の決定に際して、前提となる投資環境の認識をビッグ・ピクチャーと呼びます。これは、10年程度の時間軸でマクロ環境を俯瞰したものです。
第一に、21世紀直前に本格化したグローバル化という世界史的イベントに伴い、ディスインフレ環境が続いています。グローバル化の恩恵を最大限に享受してきた新興国経済の急成長が一段落したこともあり、このディスインフレ環境は長期化するものと考えています。一方、ディスインフレ環境の結果として進行した金利低下も、先進国圏ではゼロ金利という限界に迫っており、金融危機後の金利低下一辺倒の状況に変化の兆しがみられることには留意を要します。
第二に、新興国圏の成長速度が大きく鈍化した結果、先進国圏と新興国圏の乖離(デカップリング)が金融市場に影響を与える可能性があります。とくに、米国経済が相対的に好調であるとのコンセンサスの下、2014年からドル高が進んでいます。ドル高は、商品市況と、ドル安局面でその恩恵を存分に享受してきた新興国経済にとって、強い逆風となります。1997年のアジア通貨危機がその典型例です。人民元をドルに連動させてきた中国経済は、景気循環や人口動態など国内固有の要因に加えて、ドル高という大きな負荷が二重にかかっていると考えています。
以上のビッグ・ピクチャーに基づき、オルタナティブ資産として組み入れ可能であるコモディティ(商品)に対する配分は見送っています。コモディティは、インフレ・リスクに対するヘッジ効果は強力ですが、それ自体は配当や利息などのリターンを生まない上、資源国通貨や景気敏感株などとの相関が強く、配分の必要性は高くないと判断しています。また、新興国株式も成長型では最低限の配分に留め、安定型では配分を見送っています。


原文はこちら
http://www.gci.jp/files/news/news_104.pdf

18:11 | 金融:証券
 

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