【野村HD】ノムラ個人投資家サーベイ(2013年4月)
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20130412/20130412.pdf
1. 調査の要約
(1)『ノムラ個人市場観指数』は57.8 と前月比14.0 ポイントの低下
3 カ月後の株価見通しについて「上昇する」という回答比率と「下落する」という回答比率の差である『ノムラ個人市場観指数(Nomura I-View Index)』は57.8 と前回3 月調査の71.8 から14.0 ポイントの低下となった。調査期間の4 月1~2 日は円安・株高が一服し、日経平均が一時11,800 円台まで下落するなど調整気味であったことから、前回3 月調査と比べて先行き株価上昇を見込む個人投資家の割合が減少したと考えられる。内訳をみると、株価の上昇を見込む回答比率は合計で78.9%と前月の85.9%から7.0%ポイント低下しており、特に「2,000 円程度上昇」を見込む回答比率の低下が目立った。
(2)「国際情勢」が5 カ月ぶりに注目度1 位に
今後3 カ月程度で株式市場に影響を与えると思われる要因について質問したところ、国際情勢」との回答比率が30.1%に上昇し、昨年11 月調査以来5 カ月ぶりに注目度1 位となった。前々回2 月調査、前回3 月調査で注目度1 位だった「為替動向」の回答比率は前月比3.6%ポイント低下の27.5%となり、注目度は2 位に後退した。調査期間の4 月1~2 日は円安・株高が一服していたため、キプロス情勢やイタリア政局の不透明感などを背景に「国際情勢」が相対的に大きな注目を集めたと見られる。「国内政治情勢」は前月に引き続き注目度3 位だったが、回答比率は前月比3.6%ポイント低下の19.2%にとどまった。
(4)円安ドル高期待は依然高水準
3 カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円安方向を見込む回答比率の合計は71.5%と前月の72.7%から1.2%ポイント低下し、昨年11 月調査以来5 カ月ぶりの低下となった。調査期間の4 月1~2 日は円安・株高の動きが一服していた影響が出たためと考えられるが、個人投資家の円安ドル高期待は依然として高水準にあると見ることができる。「5 円程度円安ドル高」を見込む回答比率が53.3%と前月比で1.4%ポイント低下したが、引き続き回答者全体の過半を占めた。
(5)「オーストラリアドル」が最も魅力的な通貨の座を奪回
今後3 カ月程度の各通貨に対する見方について「最も投資魅力がある通貨」との回答比率から「投資魅力があると思えない通貨」との回答比率を差し引いたDI をみると、最も魅力的な通貨は「オーストラリアドル」となり、DI は前月比1.2 ポイント上昇し23.8 となった。前回3月調査では10年1月の調査開始以来(調査を実施しなかった11年4月を除く)維持していた第1位の座を「日本円」に明け渡していたが、2カ月ぶりにその座を奪回した。一方、「日本円」のDIは前月比4.4ポイント低下の19.3となり第2位に後退、前月比で2.1ポイント上昇の19.1となった第3位の「アメリカドル」とほぼ同水準となった。一方、「ユーロ」は前月比10.3ポイント低下の-29.0と、前回3月調査に引き続き、全通貨の中でDIの低下幅が最も大きかった。
詳細
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20130412/20130412.pdf