【矢野経済研究所】ITアウトソーシングサービス市場に関する調査結果 2013
http://www.yano.co.jp/press/press.php/001106
~消費税増税前にデータセンターの利用が増進~
調査要綱矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のデータセンター事業の調査を実施した。
1. 調査期間:2012年7月~2013年5月
2. 調査対象:コンピューターメーカー、システムインテグレーター等のデータセンター事業者、その他データセンター専業者等
3. 調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・電子メールによるヒアリング、ならびに文献調査を併用
<ITアウトソーシングサービスとは>
本調査におけるITアウトソーシングサービスとは、原則として事業者のデータセンターを活用して提供されるサービスをさし、ユーザー側に設置されているサーバー等の運用管理事業は対象外とする。なおデータセンターとはIT事業者が顧客のサーバー等のIT機器を預かり、または自社所有のサーバーを活用し、インターネットへの接続回線やシステム運用保守サービスなどを提供する施設である。
調査結果サマリー
◆ 2013年度のITアウトソーシングサービス市場規模は前年度比3.5%増の
3兆722億円の見込、消費税増税前にデータセンターの利用が進む
2013年度のITアウトソーシングサービス市場規模は前年度比3.5%増の3兆722億円を見込む。消費税増税前に企業基盤の整備に向けた設備投資としてデータセンターを活用したITアウトソーシングサービスを導入する企業や、事業継続対策を目的にITアウトソーシングサービスの初期導入を実施する企業が増加するものと考える。
◆ 6つの成長要因により今後も堅調な市場拡大を予測
企業におけるデータセンターの利用は、データ量の増加、情報管理の重要性の高まり、環境対策面からの需要、競争力の確保を目的とした需要、クラウドコンピューティングの概念の普及、システム部門の人材不足といった6つの要因を背景に今後も活発化すると考えられることから、ITアウトソーシングサービス市場は成長基調にあるとみる。2011年度~2017年度の年平均成長率(CAGR)は2.2%で推移し、2017年度には3兆2,925億円に達すると予測する。