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2018/03/08

【SAS Institute Japan】SAS、2017年度の売上高過去最高の32億4,000万ドルを 達成~日本も前年度比2桁成長で過去最高の売り上げを記録し、グローバルの成 長を牽引~

| by:ウェブ管理者
 米国ノースカロライナ州キャリー発 (2018年03月8日)
アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、2017年度の売上高が前年度比1.25%増の32億4000万ドルと過去最高となったことを発表しました。AI(人工知能)、機械学習、不正取引防止、リスク管理、クラウド・ソリューションの需要が大幅に伸び、2016年度に続き増収増益を達成しました。

 SASのCEO(最高経営責任者)であるジム・グッドナイト(Jim Goodnight)は次のように述べています。「アナリティクスを取り巻く環境は急速に変化しており、データの活用により洞察を得ることに、多くの企業が新しい価値を見出だしはじめています。当社はIoTやAI(人工知能)といった先進的なテクノロジーをアナリティクスに融合し、お客様の競争力を最大限に高めるお手伝いをしています。新しいテクノロジーと手法を活かした、専門性の高いアナリティクスと画期的なビジネス・ソリューションを用いて、お客様のビジネスをきめ細やかに、かつ強力にサポートしていること。それが、当社が頼られる会社であり続けている理由です」

 2017年度は日本においても初年度ライセンス売り上げをはじめ、全ライセンス売り上げおよびサービス売り上げの全てで前年度比2桁成長を記録し、過去最高となりました。業界別では金融業の保険、証券が大きく成長し、さらにデジタル革命の進展著しい製造業やリテール業も業績拡大に大きく寄与しました。ソフトウェアライセンス売り上げ以外においても、コンサルティングサービスの業績が大きく伸びました。

■戦略的成長分野
 昨年、アジア太平洋地域とラテンアメリカでは、アナリティクスを戦略的に活用しはじめる顧客が増加したことにより、最高の成長を達成しました。特に力強い成長を見せたのは、政府機関、製造業、小売業、金融サービス業です。グローバルでは、American Honda Motor Company、国際的な食品複合企業のCargill、Deutsche Telekom、世界的な通信技術会社のEricsson、NFLチームのThe Chicago Bearsなどが、自社で保有するデータからより多くの洞察を得るためにSAS製品を導入しています。

 SASのお客様においては自社の顧客との関係性をより強固にするために、リアルタイムのカスタマー・エンゲージメントの取り組みを加速する動きが昨年顕著に見られました。このための製品、ソリューションである 「SAS@ Customer Intelligence 360」、「SAS@ Marketing Automation」、「SAS@Marketing Optimization」によって、顧客企業がアナリティクスを通して“最善の一手(ネクスト・ベスト・アクション)”を打てるようになることを支えています。SASは、2017年にリアルタイム・インタラクション管理のリーダーにも選出されています。

 2017年、クラウド関連の売り上げは15%成長となりました。利便性の高いクラウド環境でのSASソフトウェアへの迅速なアクセス、および高い費用対効果をお客様が求めた結果です。お客様にはまた、自社に専属チームを設けることなくSASの専門知識を利用できる価値も評価をいただいています。

 SASのリスク管理分野への投資はリターンを生んでおり、この分野の新規の売り上げは35%の大幅な成長を遂げました。これは、さまざまな規制要件を満たしたり、投資のインパクトを予測するために、より多くの企業がリスクに高感度な文化を醸成していくことに価値を見出している結果と言えます。SASの予想信用損失/ストレステスト ソリューションは、コンプライアンス遵守の枠を超え、企業が利益を生み出すためのモデルとアナリティクス全体を統合し、管理できるよう支援します。

 SASの資本管理におけるリスク・ソリューションは、銀行に課せられた継続的なストレステスト要件、IFRS(国際財務報告基準)第9号やCECL(現在予想信用損失)などの新しい財務会計報告要件を満たすニーズから、売り上げが拡大しました。またSASの信用評価ソリューションも、リアルタイムの与信審査を実施する必要性が増えていることから、同様に売り上げを伸ばしました。

 11%の売上増となった「SAS@ Data Integration」の高度なデータ・ガバナンス機能とデータ品質機能は、GDPR(一般データ保護規則)などのデータ保護規則に取り組む顧客にとってその重要性が高まりました。昨年はオンプレミス・データとクラウド・データを組み合わせたハイブリッド・データ環境もまた、高度なデータ統合技術の需要を押し上げました。

 不正パターンが変質し、機械学習など、より高度な検知手法が求められています。これを背景にSASの不正取引対策とセキュリティーのソリューションの売り上げは11%増加しました。また、アンチ・マネー・ロンダリング・プログラムの進展と先行的な対処の必要性も売上拡大に寄与しました。

 SASは、機械学習、ディープ・ラーニング、自然言語処理の分野で新製品をリリースし、AI製品関連のポートフォリオを拡張しました。これにより、より迅速な洞察の導出とビジネス向けエンド・ツー・エンド・ソリューションの簡素化を実現しました。機械学習の利便性を高め、その価値をいち早く提供することに注力したことが顧客に高く評価され、2017年度、機械学習関連の分野は2桁成長を達成しました。

 SASのパートナーによる新規の販売比率は、今回も全体の約3分の1を占めました。その背景には、中堅企業のクラウド・ソリューションに対する需要が増加し、信頼あるローカル・パートナーから調達したいという強いニーズがあります。

■今後の見通し
 製品とそこから売り上げを創出するオペレーションとの整合性を強化し、成長戦略と戦略的投資計画を実行するために、SASはオリバー・シャーベンバーガー(Oliver Schabenberger)を2018年1月1日付けで最高執行責任者(COO)に任命しました。オリバーは引き続き最高技術責任者(CTO)も兼務します。

 シャーベンバーガーは次のように述べています。「私は、重要かつ先端的な領域における継続的な成長を支えるために、グローバルの戦略的方向性と重点投資分野に注力したいと考えています。これには、AIと機械学習、アナリティクス、不正取引防止、リスク管理、データ・マネジメント、カスタマー・インテリジェンスなど、当社のコア領域の強みの成長を加速させるための投資が含まれます。さらに当社は、IoTと中堅企業市場への拡大に大きな成長機会があると考えています」

 昨年だけでも、IoT関連のSASの売り上げは60%増加しました。業界調査会社のIDCは、IoT関連のアナリティクス市場は2020年までに230億ドル規模を上回ると予想しています。また2020年までに、およそ204億のモノがつながり、莫大なデータが生成されると予想しています。この好機をビジネス成果につなげるためにはイノベーションが必要になります。2017年に発表し大きな評価をいただいた「SAS@ Event Stream Processing」のような革新的なソリューションです。SASはR&Dとマーケティングの専門家からなるIoT事業部を新設して、顧客のIoT投資に大きな価値を付加するエッジ・アナリティクスの提供に引き続き重点を置いていきます。また、不正取引管理の分野においても同様の事業部を設置する計画です。

 2018年、SASはポートフォリオ全体に人工知能を組み込むことに、引き続き大規模な投資を行っていきます。当社は現在、SASのお客様がビジネスを変革し、私たちの周りの社会をも変革していけるよう、AIの理解と応用を支援する研究拠点の設立を構想中です。例えば、金融サービス分野では、AI対応の自然言語処理が、顧客向けの新サービスの展開とビジネスの収益源確保を実現します。エネルギー分野では、AIが可能にするディープラーニング・ツールが、例えば風力発電所の配置を最適化することで、再生可能エネルギーへの投資を最大化します。

 SASアプリケーションによるクラウド・エクスペリエンスの強化に向けた新しいサービスには、顧客のインフラ用にパブリック・クラウドまたはプライベート・クラウドで提供するコンテナ・サービスなどがあります。


原文はこちら
https://www.sas.com/ja_jp/news/press-releases/2018/march/2018-03-08-sas-2017-financials-jp.html?m=pr

15:05 | IT:一般
 

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