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2015/10/19

【日本IBM】IBMとARM、連携によりモノのインターネットの実現を加速

| by:ウェブ管理者
IBM(NYSE:IBM(US))は本日(現地時間)、ARM(LSE:ARM、NASDAQ:ARMH.US)の技術を統合することで自社のモノのインターネット(US)(IoT)プラットフォーム「IBM IoT Foundation」を拡張することを発表しました。この統合により、ARMのmbed対応チップを利用するデバイスはIBM IoT Foundationに自動的に接続され、アナリティクス・サービスを利用できるようになります。また、産業用機器、気象センサー、ウェアラブル・モニタリング端末などのデバイスから大量のデータを収集し、分析して利用することが可能になります。

さらに、IBMは、IBMクラウド・ベースの特定業界向けIoTサービス・シリーズの一番手となる「IoT for Electronics」を発表しました。このサービスを利用すると、電子機器メーカーは、個々のセンサーからデータを収集し、他のデータと組み合わせてリアルタイム分析を行えるようになります。

IBM IoT Foundationは、SoftLayerインフラストラクチャー上のクラウド・ベースのフルマネージド・サービス・ファミリーの基盤となるプラットフォームであり、IoTデバイスからの価値創出を容易にします。IoT Foundationには、以下が含まれます。

アナリティクス・ツール。急速に変化する大量のデータを処理できます。

IBMのPaaS「Bluemix」へのアクセス。膨大な量のデータ・フローを処理することができると共に、意思決定者に常時アクセスを提供します。

セキュリティー・システム。組織内の財務、IP、戦略に関する機密情報と同様に、IoTデータを厳密に保護できます。

ARMのIoTビジネス担当ゼネラル・マネージャーであるクリスチャン・フロートナー(Krisztian Flautner)氏は、次のように述べています。「IoTテクノロジーの展開は、企業がビジネスの自然な流れだと感じられるように、簡単、セキュア、そしてスケーラブルなものでなければなりません。IBMとの連携によって、当社は、「Chip-to-Cloud」に基づく初のエンタープライズ・クラスの統合IoTプラットフォームを提供します。これにより、あらゆる規模の企業に、運用方法や提供サービスの変革をすぐに開始できる生産性ツールをお届けします。」

IBMとARMの技術統合により、ARMのmbed対応チップを利用する製品は自動的にIBM IoT Foundationに登録され、IBMアナリティクス・サービスに接続されます。このサービスは、ARM mbed IoTデバイス・プラットフォームとIBM IoT Foundationを組み合わせたもので、接続されたデバイス内のセンサーから収集された情報は、クラウドに送信され分析可能になります。また、IoT接続によって、機器を制御したり、ユーザーにアラートなどの情報を提供したりするために、実用的なイベントを配信できるようになります。例えば、洗濯機の場合、不具合が検出されたら所有者に修理担当者の予約の確認を求めるアラーム・メッセージがトリガーされるようにするなどです。

この統合により、お客様は、接続されたデバイスとデータの分析を通じて、エンゲージメントを向上させ、イノベーションを加速して、運用を強化できます。ARMの柔軟で効率の高いチップ・テクノロジーを中心に構築されたカスタム・ハードウェアと、予知保全、資産パフォーマンスの向上、運用リスク管理、管理された継続的エンジニアリングを可能にするIBMの優れたIoTサービスによって、組織に自社のIoTデバイスから価値を生み出せるように設計されたエンタープライズ・クラスのツールを提供できるようになります。IBM IoT Foundationをチップ・アーキテクチャー・レベルで取り入れるIBMとARMの技術統合による価値は、Ionicsなど、ODM(相手先ブランド設計製造業者)やOEMですでに確認されています。

Ionicsのバイス・プレジデントであるアール・クア(Earl Qua)氏は、次のように述べています。「我々は、IBMとの提携を大変喜ばしく感じています。なぜなら当社では、有効なIoTソリューションはチップセットからサービスまで一から構築すべきであり、それが完全なエンド・ツー・エンド・ソリューションを実現するための最高の選択肢だと考えているためです。当社は、IBMとの協力の下、各企業に関する自社の専門知識を活かし、IoTを利用している企業の固有の状況に合わせて構築およびカスタマイズされたプラットフォームを開発しました。」

電子機器メーカー各社は、食洗機からスマート・テレビ、業務用のオーディオ機器に至るまで、あらゆるモノの接続を目指し、すでにIBMのクラウド・サービスを採用しています。

「IBM IoTサービスによって、当社は、30カ国以上でスマート・テレビ・コンテンツの管理と制御をリアルタイムで行うことができています。これにより、当社は常にコストとカスタマー・エクスペリエンスの向上を両立する機会が得られます。最終的に、従来のITインフラストラクチャー内でハードウェアをセットアップする必要がなくなり、プロビジョニング時間を大幅に短縮できました。」TP Vision、EMEA Philips Television担当グローバル・マーケティング・リーダー兼プロダクト・マネージャー、マーク・ハームセン(Marc Harmsen)

「Gibson Innovationsでは、デザインと品質が第一です。クラウド、IoT、アナリティクスを利用するIBMサービスの機能により、当社はユニークなユーザー・エクスペリエンスを接続デバイスに提供できるようになりました。さらに、高度なアナリティクスによって、アプリケーションやサービスの新規開発のほか、セキュリティーの高いインフラストラクチャーでのデバイスの管理や監視も可能になりました。これは、顧客ロイヤルティーの維持および向上において極めて重要です。」Gibson Brands、エグゼクティブ・バイス・プレジデント、ヘンリー・キアレッリ(Henry Chiarelli)

IBMのIoT担当ゼネラル・マネージャーであるパット・トゥール(Pat Toole)は、次のように述べています。「2008年以来、IBMは、モノのインターネットの採用において何千ものお客様を支援し、よりスマートな都市の実現や、病院での患者ケアの改革、金融機関でのリスク管理の向上などに貢献してきました。現在、IoTは転換点を迎えており、そのグローバルな可能性を発揮する上で、IBMのビッグ・データに関する専門知識と、ARMのリトル・データに関する専門知識が必要とされています。」


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/10/1901.html

18:04 | IT:一般
 

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