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2021/12/17

【東京証券取引所】決算短信のHTML化に関する共同実証実験の詳細について

| by:ウェブ管理者
東京証券取引所(以下、「東証」といいます。)は、2021年12月18日予定のTDnetリプレース(注1)にあわせ、上場会社(注2)の決算短信及び四半期決算短信並びに上場REITの決算短信及び中間決算短信(以下、「決算短信等」といいます。また、上場会社及び上場REITを「上場会社等」といいます。)をHTML形式で開示可能とする実証実験を宝印刷株式会社及び株式会社プロネクサス(50音順。以下、「両印刷会社」といいます。)のご協力を賜りまして開始しますので、改めてお知らせいたします。
本共同実証実験への上場会社等の皆様のご参加、HTML形式での開示は任意でございます。従来どおりPDF形式及びXBRL形式のみでの開示も可能ですが、ぜひご協力賜りますよう、お願い申し上げます。
また、投資家・情報ベンダー等の情報利用者の皆様におきましても、ぜひHTML形式のファイルをご活用いただければ幸いです。

(注1)上場会社等の皆様が利用するオンライン登録サイト及び報道機関・情報ベンダー等の皆様向けのサーバ型配信サービスに係る仕様変更となります。上場会社等の皆様におかれましては、変更点の詳細等について、2021年8月23日付のTarget通知「TDnetリプレースに関する説明資料のご案内及びオンライン説明会の開催について」をご参照ください。
(注2)優先出資証券の発行者を含みます。

実証実験の目的
東証は、決算短信等のうちXBRL化されていない「経営成績等の概況」、「継続企業の前提に関する注記」、「セグメント情報」、「1株当たり情報」及び「重要な後発事象」といった定性的情報等の記載について、次期TDnetにおいて従来のPDF形式に加えHTML形式での開示を可能とします。
東証は、本実証実験により、主に以下の観点から検証を行います。

投資家、情報ベンダー、翻訳会社及び適時開示情報を加工、配信等いただいているスタートアップ企業等情報利用者の皆様にとって、利便性の向上、イノベーションの創造が期待されるか。
上場会社等の皆様にとって、過度の運用負担を感じることなくHTML形式での開示を行っていただくことが可能か。さらに各社の株主及び投資家から肯定的な意見を得られるか。

HTML化により期待される効果
HTML形式はPDF形式に比べ、テキスト化がしやすく機械的な処理も容易になります。PDFファイルでは、文字認識ができない又はテキストコピーができない場合がありますが、HTMLファイルではそれらが可能となりますので、情報利用者の皆様がテキスト抽出・テキスト分析で活用することが可能です。
また、テキストコピーできることにより、海外投資家が日本語から英語への機械翻訳をスムーズに実施いただけるほか、例えば、機械翻訳エンジンを開発している会社がHTMLファイルを利用することで、IR文書に特化した翻訳サービスを開発しやすくなる可能性がございます。上場会社等の皆様及び海外も含めた多様な投資家の皆様にHTMLファイルを利用して開発された翻訳サービスをご利用いただくことで、一層決算短信等を活用いただくことが期待されます。

HTMLの対象範囲
決算短信等における目次以降のページ(目次+定性的情報+財務諸表等(財務諸表に関する注記事項を含みます。))がHTMLの対象となります。
なお、これら目次以降のページ全てを、上場会社等が両印刷会社の決算短信等の作成ツール(以下、「印刷会社ツール」といいます。)を利用して作成している場合にHTMLの対象となります。上述以外の記載内容(例えば、別紙の補足資料等)につきましては、印刷会社ツールで作成していない場合(各社でWord等から作成している場合)はHTMLの対象外となります。


原文はこちら
https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/20211217-01.html

15:13 | 金融:行政・取引所・団体
 

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