カブドットコム証券株式会社(代表執行役社長:齋藤 正勝、証券コード:8703、以下「カブドットコム」)は、機関投資家向けストック・レンディング(株券等貸借取引)業務において、業務拡大と省力化を同時に実現することを目的として、株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭、証券コード:6501、以下「日立」)の人工知能Hitachi AI Technology/H※1を利用したトレーディング支援システム(以下、本システム)を開発・検証し、実際の業務においてその有用性を確認することが出来ました。
これにより、業務判断や操作において人手が介在することが多い証券基幹業務においても、人工知能を利用した本システムを本格的に採用することで、人員を増やすことなく業務を拡大し、また同時に、省力化も実現できることが実証されました。 ※1Hitachi AI Technology/H: ビジネスに関連する大量かつ複雑なデータの中から、売上やコストなど組織のKPIとの相関性が強い要素と、その改善施策の仮説を効率的に導き出す人工知能です。
本システムは、優秀なレンディング・トレーダーの判断に近似した貸出レートを瞬時に自動的に生成するものです。具体的には、まず、カブドットコムのストック・レンディング業務における過去のトレーディングデータや需給バランス、各種の指標など、合計で1,000種類を超える数値データをHitachi AI Technology/Hで分析し、貸出レートの予測方程式を作成します。そして、この方程式の変数として直近のトレーディングデータなどを入力することで、最適な貸出レートを自動的に生成します。また、本システムでは銘柄毎に予測方程式を作成することができるため、各銘柄の特性に応じた貸出レートを算出することができます。