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2014/06/17

【日本証券業協会】会員の平成26年3月期決算概況(速報値)~全249社の内、202社が黒字会社(前期比15社増)で、全体の81%。割以上の会社が黒字を計上するのは、平成16年3月期以来10期ぶり

| by:ウェブ管理者
平成26年3月期の全国証券会社の決算は、受入手数料の増加などにより、黒字転換した前期よりさらに増収増益となった。
この3月期決算の概況は以下のとおりである。

(1) 営業収益は、政府や日銀の金融・経済政策への期待感を背景にした株式市場の活況などにより、前期比9,154億円増(同29%増)の4兆865億円であった。
その内訳をみると、受入手数料は、委託手数料が同3,969億円増(同84%増)の8,708億円となったことや、エクイティファイナンスの増加により、引受け・売出し手数料が同550億円増(同47%増)の1,707億円となったこと、また投資信託の販売が好調で、募集・売出しの取扱手数料が同441億円増(同9%増)の5,138億円となったことなどから、同6,671億円増(同37%増)の2兆4,609億円となった。
また、トレーディング損益は、株式、債券ともに好調で、同2,027億円増(同23%増)の1兆987億円となった。
なお、純営業収益は、前述の営業収益から金融費用2,887億円(前期比154億円増、同6%増)を差し引いた3兆7,977億円(同8,998億円増、同31%増)となった。

(2) 一方、販売費・一般管理費は、市場の活況による取引量の増加に伴い取引関係費が前期比1,515億円増(同35%増)の5,856億円となったものの、人件費が同874億円増(同9%増)の1兆963億円にとどまったため、全体として同3,065億円増(同13%増)の2兆6,237億円と営業収益の増加に比して費用増加が小さかった。

(3) 以上のことから、経常利益は、前期比5,852億円増(同97%増)の1兆1,907億円、当期純利益は、同4,642億円増(同102%増)の9,211億円と倍増した。

なお、9,000億円を超える黒字額の計上は、平成18年3月期(1兆1,363億円の黒字計上)以来となった。

【脚注】 平成26年3月末現在の全国証券会社255社のうち、廃業した会社など6社を除く249社の合算ベース。前年同期(253社)より4社減。 1

2.各社の当期損益の状況
決算状況から、全249社を当期純損益で利益計上した会社(黒字会社)と損失計上した会社(赤字会社)に区分してみると、202社が黒字会社(前期比15社増)で、全体の81%を占めている。
なお、8割以上の会社が黒字を計上するのは、平成16年3月期以来10期ぶりである。


原文はこちら
http://www.jsda.or.jp/shiru/kyoukaiin/2014.03.pdf

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