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2018/08/02

【三井住友銀行】【三井住友フィナンシャルグループ】人工知能(AI)技術を用いた通話録音記録確認の高度化・効率化に係る実証実験 金融庁「FinTech実証実験ハブ」の完了について

| by:ウェブ管理者
株式会社三井住友フィナンシャルグループ (執行役社長 グループCEO : 國部毅 、以下「三井住友フィナンシャルグループ」)およびSMBC日興証券株式会社(代表取締役社長:清水 喜彦、以下「SMBC日興証券」)は、株式会社 FRONTEO(代表取締役社長:守本 正宏、以下「FRONTEO」)※1 とともに、金融庁が 2017年9月21日に設置した「FinTech 実証実験ハブ」(以下、本実証実験)に 2018 年 5 月より取り組んで来ました。
本実証実験の概要は、以下のとおりです。

【対象業務】通話録音記録からのお客さまのご意見・お申し出のチェック業務【実験内容】通話録音記録から決められた時間内で「正解=チェック業務で見つけるべき記録」を何件見つけ出せるかSMBC日興証券では、電話で寄せられるお客さまからの様々な意見やお申し出の膨大な通話記録を、人のみによるチェックで確認しております。実証実験では、ランダムに正解があらわれる記録を人のみでチェックした場合と、KIBIT がスコアリング(点数付け)し、優先順位が付けられた記録を人がチェックする場合での検出精度や生産性、作業の標準化率などを定量的に比較測定しました。

現在の金融業界では投資家のニーズや金融商品の多様化により、これまで以上に丁寧な商品説明やお客さまへの適切な対応が求められています。このようにお客さま本位の業務運営が求められる一方で「働き方改革」を実現するために社員の労働生産性も考慮する必要に迫られています。
今回の実証実験は、実務での KIBIT の活用を通じて、様々な観点でのモデル構築・精度検証等を行うことで、金融機関における業務の高度化、効率化といった課題を人工知能で解決できる見通しの 1 つの成果となりました。

チェック業務で人工知能を活用する際の参加金融機関※2からの懸念点と、金融庁からの見解は、以下のとおりとなります。

<参加金融機関からの懸念点>
・ チェック業務において、AI による一次チェック、人による二次チェックを行う運用は問題があるか。
・ 各金融機関にて、AI による判定基準を独自に設定し運用することに問題があるか。
・ 各金融機関にて、AI の学習済みモデルの信頼性を確認する周期を独自に設定することは問題があるか。

<金融庁からの見解>
・ 例えば、AI による判定基準や学習済みモデルの信頼性等に関する検証を合理的な方法・間隔で行う等、適切な運用がなされているのであれば、法令・監督指針上、金融機関による確認業務に関し、AI による一次確認を介する運用を行うことに特段の問題はないと考えられる。

本件に関する金融庁の発表資料:https://www.fsa.go.jp/news/30/20180801.html


原文はこちら
http://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20180801_01.pdf

15:06 | 金融:銀行
 

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