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2015/11/25

【野村総研】2021年度までのICT・メディア市場の規模とトレンドを展望~ネットとリアルが融合する中で新たなしくみが出現~

| by:ウェブ管理者
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、このほど2021年度までのICT(情報通信技術)の主要5市場(デバイス/ネットワーク/プラットフォーム/コンテンツ配信/ソリューション)について、国内と一部世界における動向分析と市場規模の予測を行いました。

ICT・メディア市場は、その多くの市場分野が成熟期あるいは衰退期を迎えています。その一方で、(1)スマートフォン等のスマートデバイスを活用したビジネスの急速な立ち上がり、(2)EC(電子商取引)やインターネット広告、コンテンツ配信市場のさらなる成長、(3)ウェアラブル端末や3Dプリンターの普及、(4)M2M(Machine to Machine)/IoT(Internet of Things)による新たな市場の形成など、新時代に向けた構造変化が起きています。NRIはこれを、ネット(インターネット)とリアル(現実)の境界線がサービスを通じて曖昧化していく「ネット・リアル融合時代」と捉え、東京オリンピック開催後の2021年に向けてどのように変化していくかを分析しました。
主要5市場の特徴的な動向と予測結果は以下のとおりです。各市場で取り上げている市場分野の詳細は、【ご参考】の「各市場・分野の定義と説明」をご覧ください。

デバイス市場
デバイスとモノとの連携を用いたサービス提供が本格化し、デバイスはサービスに合わせて多様化していく。

・これまでデバイス市場をけん引してきたスマートフォン、タブレット端末は、普及率の上昇、新興国向け販売比率の拡大などにより、市場成長率は鈍化し価格は下落傾向にある。

・世界の携帯電話端末(スマートフォンを含む)の販売台数はアジア地域を中心に拡大しており、2014年度の19億8,700万台から2021年度は22億5,000万台へとゆるやかな成長を予測(図1)。

・タブレット端末の販売台数は、世界では2014年の約2.6億台から2021年には約3.6億台へ、国内では2014年の約1,000万台から2021年は約1,400万台になると予測される。

・次世代テレビ、ウェアラブル端末、3Dプリンターは、デバイス市場の大きな成長分野である。

ネットワーク市場
成熟期を迎えているが、異業種のサービスとのバンドル(組み合わせ販売)の増加や、MVNOで市場が活性化すると見込まれる。

・国内固定ブロードバンド回線の加入件数は、2014年度は約3,370万件、2021年度は3,620万件とわずかに増加する。加入件数の中心となる光回線は、市場の約7割のシェアを保有するNTTが「サービス卸(光ファイバー回線を他企業が自社のサービスとセットで提供できるようになる回線の卸売りサービス)」の提供を開始したことにより、今後、通信事業者に限らず、多種多様なプレーヤーが通信サービスに参入することで、市場全体が活性化することが予測される。

・国内携帯電話契約回線数は、IoT市場の増大、タブレット端末や通信モジュールが組み込まれた機器の増加、多様なMVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)の登場などにより、2014年度の1億4,998万回線から2021年度には1億6,998万回線に増加する(図2)。


原文はこちら
http://www.nri.com/jp/news/2015/151125_1.aspx

17:05 | IT:一般
 

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