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2015/01/19

【マネースクウェア・ジャパン】新コンテンツ「週刊2分でわかるトルコ」を開始いたしました。

| by:ウェブ管理者
トルコとロシアの不思議な関係

非常にプライベートな話をひとつ。1993年。いまから22年前、テレビ東京の特派員としてベルギーのブリュッセルに駐在していました。モスクワで知り合った現在の妻とトルコで待ち合わせをしたことがあります。ブリュッセルとモスクワの中間点がイスタンブールだったので、同じ時間帯に到着する飛行機を予約し待ち合わせたのです。いま考えるとリスキーなデートですが、それぞれの飛行機がほぼ同じタイミングで到着、無事会うことが出来ました。

ソビエトが崩壊して新生ロシアになっていましたが、当時はロシア人がEUとNATO本部があるベルギーに行くことは容易ではありませんでした。ビザ(査証)の問題です。しかし、トルコはロシア人の観光客を歓迎していました。空港で自動的にビザを発行、簡単に入国できました。イスタンブールにはロシア人があふれていました。

トルコはNATO加盟国でアメリカや西ヨーロッパとの関係が深かったのですが、同時に旧ソビエトのアゼルバイジャンなどと国境を接し、黒海を挟んでウクライナやロシアとつながっています。こうした地理的な関係もあり、トルコとロシアは以前から不思議な関係がありました。

Financial Timesは今月12日、17人が犠牲になったパリの週刊新聞などへのテロに関して、ロシア人とトルコ人がそれぞれ陰謀説を主張していると報じました。パリの事件は、イエメンで訓練を受けたイスラム教過激派が犯人だとされています。しかし、ロシアの新聞は「アメリカ人がパリのテロをしかけた可能性がある」と報じました。一方、イスラム圏のトルコでは、イスラエルの諜報機関モサドがテロの背後にいる可能性があるとの見方が多いと伝えました。理由は異なりますが、アメリカと西ヨーロッパに反発するという点では共通しています。

もうひとつ。ウクライナを巡りロシアはいま、西側と冷戦以降で最も冷たい関係にあります。ロシアはこれまでウクライナに敷かれたパイプラインでドイツをはじめ西ヨーロッパ各国に天然ガスを供給してきました。しかし、経済制裁などに対抗する形で、ロシアがトルコを経由して天然ガスを供給することを検討しています。経済的に無意味だとの見方が多いのですが、ここにもロシアとトルコの不思議な関係が確認できます。


原文はこちら
http://www.m2j.co.jp/market/2min_turkey.php

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