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2015/06/12

【日本IBM】OpenPOWERクラウドの無償サービスでエコシステムを強化、 ITのイノベーションに貢献

| by:ウェブ管理者
IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、ビジネス・パートナー、アプリケーション開発者、そして大学生が、拡大するOpenPOWERエコシステムに対応したイノベーション、開発、学習を進められるようにするため、これまでに類を見ない無償サービス「SuperVessel」を発表しました。

SuperVesselは、北京のIBM ResearchとIBM Systemsの研究所が開発したオープン・アクセス・クラウド・サービスです。このたび、OpenPOWERエコシステムへの参加を希望する開発者コミュニティー向けにSuperVesselの提供を開始します。このクラウド・サービスは、ディープ・アナリティクス、機械学習、IoT(モノのインターネット)などの最新アプリケーションの開発、テスト、パイロットにおいて、仮想R&Dエンジンとして利用できます。

IBMは、北京で開催されたOpenPOWER Foundation Summitにおいて、過去6か月間でSuperVesselが、中国ならびに世界中のオープン・ソース・コミュニティーの開発者や30校を超える大学の学生を含む何千人ものユーザーの関心を集めたことをお伝えしました。OpenPOWERエコシステムのパートナーは、SuperVesselを利用してアプリケーション開発を加速させることができます。

2013年12月にIBM、NVIDIA、Mellanox、Google、Tyanによって設立されたOpenPOWER

Foundationは、コンピューター・データ・センター向けのオープンなサーバー・アーキテクチャーの普及を推進する技術者のコミュニティーであり、22か国130を超える企業、組織、個人が参加し、メンバーはIBMのPOWERアーキテクチャーをイノベーションの基礎として活用しています。

SuperVesselは、IBMのオープン・コンピューティング・テクノロジーの最新成果を示すものです。このPOWERプロセッサーに基づくクラウドは、FPGAとGPUを利用して異種混合環境に適したアクセラレーション・サービスを提供するとともに、OpenStackを利用してクラウド環境を管理します。SuperVesselは複数のオンライン「ラボ」に分けられ、ユーザーはオープンソース・ソフトウェアへのアクセス、アプリケーションの構築とテスト、体験やベスト・プラクティスの共有を行うことができます。それらのラボには、POWERでのビッグデータ、IoT(モノのインターネット)、アクセラレーション、仮想化が含まれます。

SuperVessel上で開発された業界別アプリケーションの例には、タンパク質配列を研究して人間の健康をより深く理解することを目的とする、中国の同済大学によるProteinGoggleプロジェクトのほか、SuperVessel上で重慶地下鉄システムの分析と最適化を行うことを目的とする、中国の重慶大学によるプロジェクトなどがあります。

中国の清華大学の教職員であるウェイ・シュウ(Wei XU)氏は、次のように述べています。

「SuperVesselオープン・コンピューティング・プラットフォームを利用することで、学生は最先端技術を体験し、彼らが思い描くアイデアを実現できます。また、教職員も指導内容を、より現実世界に近づけることができます。私たちは、オンライン教育など、多くの分野でSuperVesselをより効果的に活用したいと考えています。」

SuperVesselは、OpenPOWERパートナーとの協力の下、異種混合のコンピューティングに適した独自のイノベーション環境を提供します。

Xilinx社のデータ・センターおよび有線コミュニケーション担当バイスプレジデントであるハマント・デュラ(Hemant Dhulla)氏は、次のように述べています。「Xilinxは、IBMが開発したSuperVesselクラウド・サービス用FPGAアクセラレーターのプロバイダーとして選ばれたことをうれしく思います。FPGAをベースとした計算の高速化は、要求の厳しいワークロードを最も優れたコスト性能で実現するという、OpenPOWER Foundationのビジョンの重要な部分を占めます。CAPI対応のXilinxのFPGAが、SuperVesselクラウドのすべてのIBM POWER8ノードに接続されており、SuperVesselで行われる研究および開発は、ヘテロジニアス・コンピューティングの将来を決定付けるうえで重要です。」

IBMのPowerエコシステムおよび戦略担当バイスプレジデントであるテリ・バーリン(Terri Virnig)は、次のように述べています。「SuperVesselは、OpenPOWERにおけるIBM Research and Developmentの多大なる貢献に基づくものです。IBM R&Dとビジネス・パートナーの高度なテクノロジーを組み合わせることで、SuperVesselは業界をリードする研究開発環境となりました。SuperVesselによって、IBMはOpenPOWERエコシステムの開発能力の向上、そして研究におけるイノベーションの創出を支援し、貢献しているのです」

OpenPOWER Foundationについて

OpenPOWER Foundationは、グローバルでオープンな、開発を目的とした会員制の組織であり、POWERアーキテクチャー上でのコラボレ―ティブなイノベーションを促進、創出するために結成されました。OpenPOWERのメンバーは、専門知識、出資金、およびサーバー・クラスの知的財産を共有し、先進テクノロジーを求めるお客様のニーズとその進化に対応するためのソリューションを開発します。 詳しくは、www.openpowerfoundation.orgをご覧ください。

当報道資料は、2015年6月10日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/47082.wss


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/06/1201.html

18:02 | IT:一般
 

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