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2014/08/05

【日本IBM】IBM、イタリアのセキュリティー・ベンダーのCrossIdeasを買収

| by:ウェブ管理者
[米国ニューヨーク州アーモンク、ローマ - 2014年7月31日(現地時間)発]

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長、社長兼CEO:バージニア・M・ロメッティ、NYSE:IBM)は本日(現地時間)、イタリアの非公開のセキュリティー・ベンダー、CrossIdeasを買収したことを発表しました。CrossIdeasはオンプレミスおよびクラウド双方のアプリケーションとデータへのアクセス管理を行うセキュリティー・ソフトウェアを提供しています。買収金額などの条件は公表されていません。

政府による規制の強化や増々巧妙化するセキュリティーの脅威といったプレッシャーの中で、ビジネス・リーダーたちがITやセキュリティー責任者に求めているのは、運用リスクやITリスクを可視化するアクセス・ガバナンス・ポリシーやソリューションです。CrossIdeas(本社:ローマ)は、IDおよびアプリケーション・アクセスのシームレスな管理を支援するセキュリティー・ベンダーであり、コンプライアンス、ビジネス、ITインフラの間のギャップを埋めることで、詐欺リスクや、職務権限の不整合、業務プロセスにおける人的ミスの軽減に取り組んできました。

今回のCrossIdeasの買収は、企業を保護するイノベーション、サービス、ソフトウェアの提供におけるIBMのリーダーシップを強化します。IBMは、この10年ほどの間、セキュリティー分野において数々の買収を行っており、また、セキュリティー分野に特化した調査や開発に長期的な投資を行っています。こうした自社で育んだイノベーションと買収したテクノロジーの融合により、IBMは最新の脅威から顧客を保護し、また、今までに例を見ない技術変革の時代におけるリスク管理を効果的に行います。

「CrossIdeasが傘下に入ることで、ID管理やアクセス管理機能の製品群がさらに充実しIBMの市場シェアが拡大します[1]。IBMは、企業に対して強化されたガバナンス機能を提供することで、工場の生産現場から重役の会議室に至るまで、広範な透明性を実現し、ブランドや顧客の保護に必要な洞察を経営陣に提供できるようになります。」と、IBMセキュリティー・システムズ部門のゼネラル・マネージャー、ブレンダン・ハニガン(Brendan Hannigan)は述べています。

IBMのID管理やアクセス管理製品群の一環として、CrossIdeasは、アクセス・リスクや職務分掌違反を軽減する、次世代のID管理やアクセス管理機能を提供することになります。ビジネス主導型のアプローチを合わせることで、ユーザーの時間と組織との間で統合ガバナンスとライフサイクル全体の管理を実現します。

例えば、金融機関に勤務する株売買人の場合、昇進などにより新しいシステムでの取引の承認権限を付与されていながら、以前のシステムでの取引の入力権限も継続して付与されている場合があります。このような二重アクセスは職務分掌違反と見なされ、コンプライアンス要件を満たせない場合があります。CrossIdeasのテクノロジーを使用すると、監査役やマネージャーは、職務分掌違反がセキュリティー・リスクおよび監査上の問題となる前に検出、修正することができます。

CrossIdeasの最高経営責任者である、Alberto Ocelloは、次のように述べています。「今回の買収により、CrossIdeasがIBMの一員になることについて、大変嬉しく思っています。CrossIdeasのIDEASソリューションの革新的なテクノロジーは、IBMのID管理やアクセス管理製品群を強力に補完します。IBMがワールドワイドで進めているITセキュリティー市場における市場拡大に貢献できることを光栄に思っています。」

CrossIdeasは、革新的な役割分析、ユーザー・アクセスに対する洞察が得られる直感的な視覚化、さらに、コンプライアンスおよびアクセス・リスク要件とのアラインメントにより、監査役やリスクおよびコンプライアンス・マネージャーのビジネス要件に対応します。このインテリジェンスなID管理は、一元管理を行うコンプライアンス・ダッシュボードにより実現します。監査役は、企業全体のアプリケーションに対して、アクセス・リスクやアクティビティー・ベースの職務分掌を評価できます。これらのダッシュボードは、IBM® Security Identity Managerなどの広範なIDおよびアクセス・レポジトリーにより使用できます。

CrossIdeasの革新的なビジネス主導ガバナンス機能とIBMのセキュリティー製品群との統合は、2社の既存の結びつきによる一層の促進が期待されています。CrossIdeasはReady for IBM Security Intelligenceプログラムに参加しているため、IBMのお客様は、IBMのSecurity Identity Management(ISIM)製品群を利用する統合されたアクセス・ガバナンスとユーザー・ライフサイクル管理テクノロジーを展開できます。この統合により、ISIMを利用しているお客様は、既存の環境に対する最小限の変更で、アクセス・ガバナンス機能を速やかに利用できます。

IBMセキュリティーについて

IBMのセキュリティー・ポートフォリオは、組織の人材、データ、アプリケーション、インフラ保護を支援するセキュリティー・インテリジェンスを提供しています。IBMは、ID管理およびアクセス管理、セキュリティー情報およびイベント管理、データベース・セキュリティー、アプリケーション開発、リスク管理、エンドポイント管理、次世代型不正侵入に対する保護などに対し、さまざまなソリューションを提供しています。また、セキュリティーの研究・開発、デリバリーを行う世界最大級の組織を運営し、さらに3,000を超えるセキュリティー関連の特許を有するとともに、130カ国を超える各地域で1日150億件のセキュリティー・イベントを監視しています。

詳しくは、http://www.ibm.com/security (US)、Twitter(@IBMSecurity)、またはIBMセキュリティー・インテリジェンスのブログをご覧ください。

CrossIdeasについて
2011年創業のCrossIdeasは、企業におけるコンプライアンス、監査、アクセス・リスク管理の目標達成を支援する、ID/アクセス管理ソリューションを提供するセキュリティー・ベンダーです。CrossIdeasの革新的なテクノロジーと柔軟なサービス・モデルを利用することで、リスクに対する認識を高め、ITセキュリティーを強化できます。本社はイタリアのローマです。詳細については、http://www.CrossIdeas.comをご覧ください。

[1]IDC:Worldwide Identity and Access Management 2012
VendorShares; June 2013, IDC #241382, Volume: 1


当報道資料は、2014年7月31日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/44469.wss (US)


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2014/08/0501.html

18:00 | IT:一般
 

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