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2016/02/15

【Finance Magnates/Conversion Pros】「iFX Expo Hong Kong 2016」開催、トレイダーズ証券スタッフによる現地レポート!

| by:ウェブ管理者


 2016年1月27日(水)・28日(木)、
Finance Magnates と Conversion Pros は香港のコンベンション&エキシビションセンターにおいて、iFX Expo Hong Kong 2016を開催した。以下にサミットに参加したトレイダーズ証券スタッフによる現地レポートをお届けする。



 1月27日と28日の2日間、香港のコンベンション&エキシビションセンターでFinance Magnates 社、Conversion Pros 社共催によるiFX Expo Hong Kong 2016が開催されました。同イベントでは、各国から銀行、ヘッジファンド、FXブローカー、システムプロバイダー、IB、投資家、メディア等の業界関係者が一同に集まり、ブース出展各社による自社商品・サービスの紹介、セミナー・パネルディスカッション、参加者による情報交換や交流会などが行われました。主催者の発表では今年の参加者は2,500人以上とのことでした。


  
  会場入り口前に設置された参加者受付カウンターには朝から長蛇の列が出来、入場バッジを手渡された参加者はチャイナドレスを着たスタッフの笑顔に迎えられながら提灯の下を潜って会場へと移動します。



 会場となったコンベンション&エキシビションセンターは地下鉄の湾仔駅から徒歩10分程の所に位置し、国際的な展示会やコンサート、企業・産業イベントに使用される大型の会議・展示施設です。iFX Expo開催中も他に香港貿易局による教育・キャリア関係のイベントが行われていました。  



 当社は今年システムプロバイダーであるNextop社と共同でブースの出展を行いました。日本企業の出展は今回当社グループだけとなり、日本からの参加企業も昨年と比較して非常に少ない印象でした。一方で欧米企業の参加は昨年同様多く、引き続き中国市場に熱い視線が注がれているようです。


  
 出展企業の中には社名やパンフレットなどを中国語で表記したり、中国人のスタッフを多く取りそろえたりするなどで、中国人参加者へのアプローチを図る企業も見られました。


パネルディスカッションや講演では、今後の新商品やサービス、マーケティング、規制など多様な話題が議論されましたが、次の2つの内容をご紹介させて頂きたいと思います。

Technology and Localization - The Challenge

スピーカー:
 Eric Cui (Rise Hill Holdings Limited)
 Paul G. Smith (Mobile Trading Partners)
 Oded Shefer (CPattern)、Itai Damti (Leverate)
 Andrew Ralich (OneZero)、 Albina Zhdanova (Tools4Broker)




 日本は「海外的な」製品に拒否反応が強いといわれており、そのため世界的にプレゼンスのあるMT4を通じた取引のシェアが著しく低いことが特徴となっています。しかしパネラー達の間では「MT4はすでにメジャーな存在となったため、多くのユーザーはそれがローカライゼ―ションされていなくても気にならないだろう」という見解で一致していました。これは主に日本を除くアジアではリテール顧客の取引はほぼMT4を通じて行われていることがその理由のようです。ただ、モバイルプラットフォームなどについてはその地域に応じてニーズの差があると認識しているようで、追加的な商品の需要は常にあるという意見もありました。
 またアジアにおいて、モバイルプラットフォームを通じた取引が近年急激に増加していることを背景に、一部のパネラーは近い将来モバイルでの取引に限定したブローカーが出現すると確信しているようでした。ただし大多数の意見は、モバイルプラットフォームがデスクトッププラットフォームと比較しても、操作生、機能性に於いて依然劣っており、多数のユーザーはモバイルプラットフォームの使用を限定するとの見解でした。



Google Keynote Speech - Online Forex Trends
スピーカー: Panos Lamprakos (Google)


 現代の消費者のライフスタイルは”Nomophobia”という言葉で表現する事が出来、”Nomophobia”とはモバイル端末、電源、サービスエリアへのアクセスがない事への恐怖感を意味する言葉とのことでした。Googleでは東南アジアでのモバイル端末による検索がデスクトップ端末からの検索を約3ヶ月前から上回っており、また、CPC(クリック単価)がモバイルの場合デスクトップに対し比較的安価である事から、こうしたモバイル端末の利用比重が大きい地域では、モバイル広告の有効性が非常に高くなっているとのことでした。
 FX取引においても引き続きモバイルのシェアが高まることが予想される講演内容となっていました。



 本イベントは海外のFXブローカー、システムプロバイダーと現地中国人の顧客・IBをマッチングするという色が強いイベントとなっておりますが、一方で参加者たちはインドネシア、フィリピン、ベトナムといった「次の」国々にも視線を向け始めているようであり、引き続きアジアへの進出意欲は強いことが伺い知れました。

(記事、写真提供:トレイダーズ証券 / 編集・制作:GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ


13:26 | 写真:金融・IT業界向け




 

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